超メモ帳(Web式)@復活

小説書いたり、絵を描いたり、プログラムやったりするブログ。統失プログラマ。


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超シンプル物語論


たまには気晴らしに物語論などを語っていこう。ちょっとした小説を書きたい人向けに物語の構築方法などを書いておく。自分の備忘録みたいなものでもあるけどね。


物語を書く人は二通りに分けられると思う。キャラクターが好きでキャラクターを転がして展開を回す人と、シチュエーションが好きで世界観と設定でキャラクターを動かす人。
僕も物語を書くわけだが、どちらかと言うとキャラクターよりシチュエーション、設定構築を好んでいる。
なので、シチュ萌えの人の物語の書き方を書いていく。


シチュエーションで物語を解体する場合、物語で描写するべきは二人の人間の関係である。どんな物語でも解体していけば最小公倍数は二人のコミュニケーションをどのように描くのかに集約される。
コミュニケーションをいかにはっきりと表現させるかが物語の要旨である。
複雑そうな物語であっても(例えばハーレム系)、シーンごとに区切って判断していくと、二人の人間をどう描くのかが物語を展開させる。複雑な物語はそれらのシーンを集めて、フラクタル構造を作っているだけなのである。



さて、ではどうやってシーンを描くのか?
大別すると、二人のキャラクターを類似か対比で書くことになる。


類似で表現するならば、二人の共通点、共有するなにかを中心に扱って、それで結びつく二人の様子を展開させる。
対比で表現するならば、二人で相反すること。対立する原因。それに向かった時に二人はどうなるのかを描写する。


物語を書く人は色々と複雑そうな理論を勉強するが、単純に物語を書きたいって人はこれだけを把握してればOKである。
世界観の描写、キャラクターの説明、キャラクターがコミュニケーションを取るシーン。それらを言葉を尽くして繰り返し読者に説明する。物語を書くってのはそれだけである。一つの物語の中で、キャラクターが類似か対比でどう行動を取るかを描写するだけ、それを繰り返してえがく。小さなテーマを繰り返して、大きなテーマを描写する。
複雑に見えるのは自分が複雑に考えているからだ。
表現したいシーンやキャラクターってのは各人が各々、いままで見てきた作品で分かっていると思う。自分が今回扱ったのはその表現したいシーンをどうやって物語に落としこむかの方法を提示しただけです。後はそれぞれで学べばいいと思う。


追記。


とはいえ、物語の展開には王道ってやつが存在する。それは学んでおいたほうが深みのある物語を構築できる。神話や民話で使われてきた一定の物語パターンてのが存在するのだ。それらはフレームワークとして勉強して、シーンをどう配置するかの方法論は創作志望者は勉強したほうがいいでしょうね。
まぁ初心者は、「行きて帰りし物語」のパターンを知ってればより物語の深みが増すと思う。主人公が異世界に探訪して何かを得て(もしくは失って)元の世界へ帰る物語である。有名所では指輪物語とかイザナミイザナギの寓話などがある。宮崎駿はこのパターンを好んでる。トトロなんかはまんまこれである。
本格的に勉強したい人は、大塚英志の「物語の体操」を読めばいいと思う。



王道パターンにもいろいろとある。物語を構造的に理解するという勉強をしたい人は下記なんか勉強になるんじゃないですかね。


物語工学論

物語工学論


ひと通り独り言を書いて満足してしまうのが僕の悪い所だ。こんなん書いてますよー。
「閻魔と椿 幻想郷縁起異説」/「椎野樹」の小説 [pixiv] http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=2877895


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