超メモ帳(Web式)@復活

統合失調症を患い、はてなからも逃亡。現在、復活のため準備中。


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『集団ストーカー』という物語。

集団ストーカーと呼ばれる現象をご存知だろうか? 自分が何故か大規模な組織から日常的にストーキングされて攻撃されていると思い込んでしまう妄想である。例えば、政府や警察から監視されて、周りにいる人達が咳払いをして付けているぞとメッセージを送ってきたり、盗聴器などで会話が盗み聞きされてそれを周囲にいる人々が噂していると感じる事である。この集団ストーカーには色々と亜種があり、電磁波で脳内の思考が読み取られているとか、秘密兵器で身体が動かされているとかの妄想をもつ人もいる。


実は僕も大学時代から集団ストーカーに付けられているという妄想を持っていた。僕の場合は対象は探偵だったり創価学会だったりした。

  • 盗聴器がつけられているからとコンセントの延長コードを分解した
  • 広帯域受信機とラジオライフを購入して家中を捜索した(このおかげで無線関係に詳しくなった)
  • 自動車で走っていると後ろからストーキングされているから相手を疲れさせる為に複雑な順路を法定速度無視で走り回った
  • 米軍基地の近くなら軍事無線で通信を混乱させる事が出来るはずだから軍基地周辺をぐるぐる回った
  • ヘリコプターに監視されていると思い込んでカメラで撮影した。
  • 隣の家は創価学会をやっていると思い、風水の力で祈願の力を跳ね返すために凸面鏡をその家側に設置
  • 車のヘッドライトで片方が切れている場合は監視しているとのメッセージ
  • バイクのペインティングで「One of ALL ALL for One」と書かれているのを、創価学会が一致団結して(あの団体は団結力にこだわる)追いかけているというメッセージと捉える


などなど、今過去のメモを見直すと突拍子もない妄想が書かれている。気になった車のナンバーを全部書きなぐってたりした。僕は集団ストーカーを告発するために、警察署の生活安全課に記録を持ち込んでいた。警察の人たちも察していたんだと思う。門前払いではなく話を聞いて、精神科の受診などを薦められた。まぁ、僕は警察の中にも創価学会が入り込んでいると疑ってた為、簡単に信用しなかった。


これらの陽性反応は投薬治療で一気に消えた。今では探偵も創価学会もなんとも思ってない。これらの事柄に思いつく節がある人は速やかに精神科や心療内科のクリニックに行って、先生に全部話してください。典型的な統合失調症の症状なので。まぁ、言った所で聞き入れてはくれないでしょう。集団ストーカーを完全に信じ込んでいる人を説得するのは不可能だろう。僕もそうだったから分かる。身近な人でそんな症状を発症している人がいたなら、地域を担当する保健所に相談してください。措置入院させて休ませてあげるのが懸命な手段かつ、優しさです。


この集団ストーカーという現象はなんだろうか? 昔の分裂症などの妄想では悪魔の仕業とか狐憑きとか信じ込んでいたという。創価学会やFBIなどに監視されていると妄想するのは割りと近代からの事のようだ。


統合失調症だけど集団ストーカーについてわかってることまとめる - NAVER まとめ


上記のサイトを見てもらえば分かると思うが、集団ストーカーという形式の妄想は、ネット派生の精神障害なのだ。妄想を持った統合失調症患者がネットを検索して、同じような症状の人を見つけ集団ストーカーだと知る。そして集団ストーカーだと思い込んで自身もネットにその妄想を書き散らす。ネット時代の新たな病巣のミーム(習慣や技能、物語といった人から人へコピーされる様々な情報)なのだ。


この様な人から人に感染している悪性のミームは、陰謀論やオカルト、新興宗教などなどがある。これらは統合失調症患者に限ったことではなく健常者にも感染して信奉者を増やしていく。たちが悪いのはこれらの思想は、簡単に差別意識へと変わる。社会が不安定な時はこれらのミームが社会中に広がる。過去には大量のユダヤ人たちを殺し、ヒットラーの論拠にもなった、血の中傷という迷信がある。


血の中傷 - Wikipedia



過去、日本のミームで最悪の事件を引き起こしたのはオウム真理教の無差別テロだろう。麻原彰晃の幼稚な教義を盲信したエリートたちは、サリンを生成して通勤で人がいっぱいいる地下鉄でまいた。麻原の作り出したハルマゲドンが起きるという物語を信じて、信者たちは大量殺戮を起こした。


村上春樹はそんな地下鉄サリン事件の被害者たちをインタビューして『アンダーグラウンド』というドキュメンタリーを書いた。物語作家である村上春樹としては異色の作品だ。この著書はサリン事件被害者たちの一人ひとりをインタビューして、その背後にある物語を導き出そうとしたものだ。村上春樹という作家は、日本の論壇に背を向けて世界を放浪しながら小説を描くことを選んだ作家だ。そんな村上が日本に戻ってくるきっかけになったのがこの『アンダーグラウンド』という作品だった。彼は、オウム真理教が作り出した負の物語に対峙する、日常の物語を苦手なインタビュー(彼は人嫌いだ)を通じて描き出したかったのだろう。
また、『1Q84』では新興宗教の教祖が重要なファクターを演じる。『アンダーグラウンド』で取材したオウム真理教の様な負の物語を生み出すものたちをフィクションの形で消化しようとしたのではないかと考えている。「空気さなぎ」として生み出された不思議な物語が主人公の一人によって形を変えて、世間に拡散していく。村上春樹は負の物語に対峙する物語を世間に問おうとして、この作品を書いたのではないかと考える。


また、物語で社会に作用をもたらそうとしているのは、村上春樹ひとりではない。名越康文という精神科医は『殺し屋1』『ホムンクルス』などの漫画の制作プレーンとして参加している。彼の思惑は、病んだ人たちを精神科医として個別に見るより、物語の力を借りて一気にカウンセリングしてしまおうという試みだろう。


結論。集団ストーカーという物語はネット時代が生み出した、ネット原病だ。それを昇華する物語が必要になるだろう。統合失調症につきものの陽性反応に伴う集団ストーカーという物語は、その攻撃性ゆえ差別の温床にもなりうる。僕のようなワナビーも含めて、物語を志す者達にはそんな負のミームを読み取って、消化してゆく物語の構築が課題となるのではないだろうか。他人任せになるが、僕は、統合失調症の当事者が救われる物語を読んでみたい。



あと、アプローチの仕方は違うけど下記のようなやり方も参考になるよ。と学会の山本会長が活躍してる。SF作家としての感性だろう。


統合失調症の一症例としての「集団ストーカー」妄想とSF的なネタとしてのそれと - Togetterまとめ


アンダーグラウンド (講談社文庫)

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