超メモ帳(Web式)@復活

小説書いたり、絵を描いたり、プログラムやったりするブログ。統失プログラマ。


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今更だけど「君の名は」を観てきたよ。

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※部分的にネタバレが存在します。まだ観てない人は退避してください。







いいかな? 別にネタバレしてもいいって人は読んでもいいけど、文章力無いから魅力の10%も伝えられないだろう。


いやー、「君の名は」を観てきたんですよ。流行ってますよね。今更ながら観てきて、これはなかなか良作だなと思ったんですね。行くまでの顛末や、視聴後に残っている謎などを軽くジャブをかましながら書いていこう。最初に言っておくと、「君の名は」は観ておかないと損ですよ。映画史に残る名作とまではいかないけど、今年のベスト3ぐらいには入る良作。日本のアニメはここまで進化したのかと感心した一作であった。


そもそも僕は映画館にはなかなか行かない。興味がないというよりは金が無いのである。昔は2週間に一度は観に行っていたけど、無職の年金生活者、故に娯楽には金が回らない。今回、流行りの映画などというハイカラな物を観に行くに至った理由は、長年の友人がすげーから観に行こうと誘われたからである。


この友人とは長き付き合いである。中学校からの友達じゃないかな? 名前をT氏としておこう。アニメ・同人・サブカル系の繋がりであって、今でも正月には手書きのアニメ絵年賀状をやり取りする仲である。たまに会ってはサブカル系議論などに華を咲かせている。若かりし頃からの付き合いだが兎も角、老けた。中年太りで腹が出て、髪がレッドデータブック絶滅危惧種になっている。僕も腹が成長したし、精神障害者だけど禿げてはいない。


T氏より「君の名は」スゲーぞと前々から言われていたのだ。僕もネットでさまざまな所から作品論を聞かされて、その内容が気になってはいた。たまたまお互いの時間が取れたので、レイトショーで観に行ったのである。


オッサン二人で「君の名は」を観に行ったのだが、そこは完全アウェーだった。若いカップルしか居ねぇ。しかも僕は近所のコンビニにでも行くような、ハーフパンツにTシャツという身なりで行ってしまったのである。こんな映画なら前もって言ってくれよT氏よ。しかも、上映前に「キュンとしたら手をギュッとしていい?♡」などとほざきやがった。中年二人の絡むBLなどどんな熟練の腐女子であろうと食せないだろう。まぁ彼女らは政治家同士の絡みもいただく程の悪食がいるらしいが。僕は「そんなことしたら右ストレートで顔面打ち抜く」と回答しておいた。概ね模範解答だろう。T氏とは高校の頃、美少女キャラのなりきりをしてメールをやり取りをしていたという痛い黒歴史がある。映画で感動する前にトラウマを掘り返されてしまった。


閑話休題。そして、「君の名は」を観た。アニメの進歩はスゲーや。視聴感が実写の邦画と変わりない。新海誠氏は「秒速5センチメートル」とか「言の葉の庭」などはアベマTVで観たことがあるんだけど、雨で濡れたアスファルトの表現とか書き込みが凄い。ストーリーの方も入れ替わりとかいう魔法みたいな力を使っている割には、現実に即したガジェットの配置などでリアルな現代っ子の描写に成功している。三葉が日記アプリでのやり取りで、まとめサイトのリンク集を準備しておいたあたりにリアルだなーと感じた。瀧くんができなくなった入れ替わりを苦労してまた三葉の身体に入れた時に、涙を流しながら胸を揉んでいたシーンでは劇場で笑いが起きていた。


とにかく映像がリアルだし、ここぞという時にRADWIMPSの挿入歌が入る。これが感動的なんだわ。話自体は上手く出来た良作だなというぐらいなんだけど、演出の盛り上げ方が上手い。筋とは関係ない箇所で感動してしまうという謎現象が発生している。前前前世とか今聞いても感動が蘇る。



前前前世 (movie ver.) RADWIMPS MV


だけど、舞台的に謎が残るシーンも結構有った。一番の疑問点は舞台となっている糸守村に伝わっている聖地や聖地の天井にあった壁画など、一度、隕石が落下した後なのかなと思わせる描写があったことだ。これが二人の入れ替わりと何らかの関係があるのかな?という点だ。三葉の家系は入れ替わりを思春期の頃に経験するという事を祖母の一葉から聞かされるシーンもあったので、あの家系は代々、入れ替わりを経験しているのだろう。ここに何故?という疑問が湧いた。とにかく、ストーリの筋以外の舞台設定で謎が残る。これはエヴァ的な何かをやろうとしていたんだろうか? もう一度、視聴して考察してみたいと思わせる謎だった。


クライマックスでボロボロの三葉が「すきだ」の言葉で最後の力を振り絞るシーンとか良かった。やっぱり少年少女のボーイミーツガールでは頑張る女の子は最高に萌える。3年前の世界と入れ替わっていたから三葉が年上というのもなんかグッと来た。特殊属性が花開いたかもしれん。ラストではひょっとしたら最後まで会えないのかと思った所で、ハッピーエンドでタイトルと主題歌どーん。見せ方が上手すぎる。


これは最強の青春ラブコメかもしれない。観てない人は損ですよ。音楽の作りとか画像の繊細さとかDVDで見るよりは映画館で観たほうが感動できる。11月中旬までは映画館でやっているらしい。もう一回、観たくなる作品でした。でも、注意してほしいのは完全なるデートムービーなので、それなりの格好をしていかないと浮きます。僕はそれが失敗したと思いました。


T氏にも一応感想を聞いてみた。「三葉が髪型変えた時にハルヒみたいで萌えた」「三葉の性格が萌える」やっぱなんにも分かってねーや、コイツ。


君の名は。(通常盤)

君の名は。(通常盤)

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