杉野英実ってパティシエさんの言葉らしいです。
身一つでフランスに修行に飛んで、地方の菓子店で雑用しながら 週末パリでスイーツ巡り。一番感動したお店のパティシエに、4年間手紙を書き続け 4年後についに採用となる。菓子作りの秘伝を学んでやろうと意気込んで行ったけど,なんとレシピや作り方は、学校で教えるものと全く同じだったというお話。使っている素材も、高級品ではなく普通の素材。じゃあ何で美味しかったのか?それは、普通の素材でも少しでも痛んでいるものは使わず教科書どおりの焼き方でも、少しでも焼き加減を間違えたらそれは捨ててしまう。教科書どおりの当たり前のことを、すべて忠実に実行していたから。どのお店よりも、それができていたからだった、という。フランスで、4年間憧れ続けてようやく働けるようになったパティシエのお店でみたものは、特別なものや目新しいものではなく、ただ、すべてにおいて「手を抜かない」という精神だったそう。
身体で覚えると言うことはそう言うことなんだろうなと思う。
Web業界なんて物は日進月歩、ドッグイヤーも良いとこなんですが、結局のところ必要な技術ってのは、自分の身体で覚えた技術のみだと思うんですね。成長のためには背伸びしていろいろと詰め込むことも必要だけど、そう長くは続けられないです。
疲れないで走る速度では自分だけ置いてけぼりになるんじゃないか?自分で自分を責める最大の勘違いがこれです。
確かに短期的に見れば置いていかれるでしょう。
全力で走ればなんとか追いつけるし、
お前まだ全力出せるよなと言われたらその通りです。
だから会社の最終的なゴールや、
人生の最終的なゴールが、1週間後とか1ヶ月後ならそうしたらいい。
しかし長期的に考えるならこれは全く逆。
疲れないように走る奴がより遠くまで行けるんです。
疲れてなお走り続ける人はかならず心と体を壊します。
ゆっくり走ると言っても人間は怠惰な物で、飽きてしまうとすぐにやる気がなくなってしまう。例えば、プログラムをべんきょーするぞーと心に誓ったはずが、休みの日になるとすぐにどっかに遊びにいったり、ニコニコにずっと駐留してたりするのである。
「あなたのペースで良いんだよ」と言われると楽かもしれないけど、それが逆に自分をスポイルしている可能性も考慮に入れた方が良い。
いかにして自分を疲れさせずに学び続けるのか?
どうやって自分に技術や能力をインストールするのか?
マスターしたい技術に全く無知であってもとりあえずまとめサイトを作ってしまうのである。
また、いったん作り始めたまとめサイトが途中だとみていて気持ち悪い物がある。何となくまとめなきゃという感じが起きてくる。その感情を利用する。
情報を自分の手でまとめることを習慣化してしまうのである。
自分の中で資料としてまとめてればいいや、と思うかもしれないがそれは違う。これは公表してしまうことに意味がある。
人間は一度、態度を公表(コミットメント)してしまうとその後、容易に態度を変えるのが難しくなる。そこのところを利用して、自分の感情をコントロールしてしまうのだ。
やろうと思ったら、やってください。決心しているときが一番、モチベーションが高いですから。
以上。
*1:若しくはハッタリ法