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『勝ち続ける意志力』(梅原大吾)読了。

 

勝ち続ける意志力 (小学館101新書)

勝ち続ける意志力 (小学館101新書)

 

 

梅原大吾は、ギネスブックにも乗っている世界で一番長く稼ぎ続けているプロゲーマーである。そのウメハラが数々の勝負で勝ち続けてきた人生の秘訣を公開したのが本書である。

 

読んでみた感想としては、ウメハラは職人としての生き方をしているなと思った。匠として仕事をするにはどうすれば良いのか? という考え方がこの本にはあると思う。

 

また、日本初のプロゲーマーウメハラを生み出した素地が家族との関係にあることも本書を読んでいると分かる。ゲームは大人がやる趣味としては世間的に認められていない。いい年した大人がゲームをやっていると、大概の場合は白い目で見られるだろう。ウメハラ父親は「自分の人生では好きなことをやれ」と束縛をしなかった。一度、ゲームの世界で挫折して、プロ雀士を目指しまた挫折、介護職に着いていた時期に自分が本当にやりたかった事に気づき、再度の世界一位。それを支えていたのが家族である。祖父の代から続く、本当にやりたい事に対する思索の弦も本書の魅力だろう。

 

さて、気になった考えなどを紹介していこう。自分のメモを元にしているので詳細はボケているかもしれない。

 

ウメハラはゲームをやっている時に勝つためのノウハウをあまり重視しない。柔軟に対応できるスタイルを身につけようと努力する。一般的にプロクラスのゲーマーになってくると勝つための方法を研究することが重要になってくる。しかし、ウメハラはそれをあまり拘らない。

 

ウメハラの考えでは、なにか一つの必勝法を生み出すよりも、それを生み出すための努力し続けるスタイルがプロゲーマーにとっては重要なのだという。何かしらの必勝法を見つけてもゲーマーの世界では最短1週間で陳腐化するし、それは他のゲーマーもすぐに見つけてしまうものだという。だから、その方法を生み出すために研究して、練習し続けるスタイルの方がプロにとっては必要不可欠とのことだ。

 

これはビジネスの考え方にも応用可能だろう。なにか一つのヒット商品を生み出しても、それは他社の類似商品に埋もれてしまうかもしれないし、陳腐化して利益を生み出せなくなるかもしれない。その商品を生み出すためのナレッジが重要になってくるのだ。

 

ウメハラは好きなことを続けるためには、以下のような考え方を述べている。

 

ウメハラが中学生の頃、Jリーグブームが来て、いままで野球少年だった同級生がみんなサッカーに趣旨替えしたのだという。その時、ウメハラ少年はみんな卑怯だと思った。その後の人生でもゲーム一筋を貫いているウメハラだが、他の人から浮いている自分自身にずっと悩んでいたが、一つの答えを出した。
他人の目を気にして自分がやりたい事をしないのは馬鹿らしい。他人の目を気にしても仕方ないという事。他人に良い所を見せようと力んでも失敗するし、他人から変なやつと思われないためにやりたい事を制限してしまうのも駄目。

 

本当に自分がやりたい事をやるべきである。他人の視線は、日々の努力を積み重ねていけば気にならなくなる。他人に左右されておろおろと興味を変えている人は、本当の人生を生きているだろうか? 自分の好きを貫くべきである。

 

最後に、ウメハラは日々の努力についてこの様に考えた。

 

努力をするときにはひたすらに変化を求めるということ。行き詰まった時も考えこんで立ち止まってしまうのではなく、考えながら行動を変化させる。現状を離れて変化したら失敗するかもしれない。だが、失敗を恐れてはいけない。失敗してしまった時は、その失敗を念頭に置いてまた行動を変化するのだ。そうすることでさらなる高みに自分を進化させることが出来る。
ウメハラは壁にぶつかると、運動を始めたり、自宅の外に練習場を作ったりして変化を生み出している。彼はそのようにバージョンアップしているわけだ。

 

フリーランスとか自由業の人などなら、状況に応じて行動を変えることは出来るかもしれないけど、勤め人は簡単に行動を変えることは難しい。そんな人達でも、例えば帰り道を変えてみるとか、ちょこちょこと日常茶飯事の変化を行えば、ウメハラの言う変化を生み出すことが出来るかもしれないなと考えた。

 

こんな感じです。ウメハラの著書については読んだのは2冊目ですね。この後に刊行された『勝負論』は、『勝ち続ける意志力』をもっとビジネス向けに考えを進化させたって感じですね。ウメハラはオタク系にありがちなふわふわした考え方ではなく、ぱりっとした生き方をしているのでビジネス向けに考え方を利用できると思いました。

 


【まさに主人公】ウメハラ逆転劇2015(笑)

 

勝負論 ウメハラの流儀 (小学館新書)

勝負論 ウメハラの流儀 (小学館新書)

 

 

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