さて、イケダハヤト師がブログのタイトルを、「イケハヤ書店」から「まだ東京で消耗してるの?」に変更したとのことである。
彼のこういう行動は芸なので特に感慨は湧かないが、彼はプロブロガー界の第一人者であると言うことで、ブログ飯を目指しているプロブロガー諸氏は彼を目標にしているのだろう。
どうも僕はプロブロガーとかブログ飯とか嫌いみたいで、Evernoteの中には大量のプロブロガーdisのメモが保存されている。
彼らが推奨しているのは、釣りタイトルで内容の薄い記事を大量生産する事である。Webにゴミを撒き散らす行為だが、それを良いことと捉えているらしい。
なにか知りたいことを検索してプロブロガーのエントリーにぶち当たるたびにいらっとするのだ。中には明らかに間違った内容を書いてる事もあり、僕の中に眠るはてなモヒカンの血がたぎることもある。
まぁ、彼らがやっていることはネットワークビジネスに傾倒している者のそれで、明らかに一過性で潰れるタイプのポジティブさだねと、遠巻きに生暖かい目で眺めることに決めた。
閑話休題。つい熱くなってしまった。他人のことは兎も角、僕がこのブログでやろうとしていることは何なのだろうと考えてみるのだ。一応、いろんなブログを読んでいて、こんなふうなエントリーを挙げられるブロガーになりたいなという人も居るのだ。
読書猿Classic: between / beyond readers
読書猿さんは圧倒的な知識量で長文エントリを上げまくる人である、しかもその内容が古今東西の書物の知識を分かりやすく纏めたものであり、何度も読み返してしまう。どのようにして知識を身につけるかの方法論も挙げていることもあり、参考になる。
teruyastarさんは現場意識での自己啓発の考え方が参考になる。以下のエントリーは折にふれて読み返しているのだ。
あなたが3日坊主で終わる理由。あるいはメンヘル療法。 - teruyastarはかく語りき
心が折れた時に、本当に必要なことってなんだろうと考えて読みなおす。焦りすぎていないかと自分を問いただすのである。僕は完璧主義なので何度かこの文章に救われた事がある。
コンビニ店長も好きだった。あの変態的嗜好の元で素晴らしい文章を書いてしまう所に惚れていた。社会派エントリがバズっている印象があるが、いつしか「もし、コンビニ店長が幼女だったら」という内容で小説を書いていて、読んでみてこの人は創作も出来るのかと驚愕した。店長は色々と文章の練習もしていて、20分ライティングという方法で頑張っていた頃に絡もうとしたが、ついぞ叶わなかった。
挙げた人たちの特徴を並べてみると、繰り返し読むに耐える文章を書いているということですね。基本的にブログの文章ってのは書捨て読み捨てに近いものですが、彼らの文章は後から読んでもためになるし、面白い。
現状のWebでは読み捨てどころか読んで後悔する部類のエントリーもある。そんなエントリーはどんどん電子の藻屑に消えていくのだが、きちんと内容を含んだエントリーならば劣化しないのだなと思う。
そう言う文章を書ける人に、僕はなりたい。