超メモ帳(Web式)@復活

小説書いたり、絵を描いたり、プログラムやったりするブログ。統失プログラマ。


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燃やしていいのは燃やされてもいい覚悟を持つものだけだ。

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はてブをふら~と巡回していると。炎上案件を見つけた。相も変わらず祭り好きなので飛び込んでしまった。


togetter.com


今回の炎上主は猫漫画家のうだま氏。火種はいろんなネコマンガからアイディアや構図をパクってきたというパクリが原因である。しかも、本人も著作権について偉そうに言及していたというブーメランも観測された。


炎上としては、発火してからまとめサイトを作られるのを阻止できなかったので、対応が後手後手に回ってしまっているというところだろう。ここから鎮火させるのは時間経過を待つしか無い。まとめサイトが作られたのでこの炎上が一生つきまとう可能性もある。何の後ろ盾もない一般人ならネットからの逃亡しかないが、うだま氏はプロの漫画家なので、次回作で巻き返すというワンチャンもあるだろう。


うだま氏の対応を見てみると悪手である。一応、陳謝はしているのだが、メインのブログではなく新しく作った謝罪用のブログである。新しく謝罪用のブログを作成したというのは、事態が収まれば過去を隠蔽できると思っているように取られるだろう。しかも、謝罪文の中で『私自身の不祥事が収束に向かうまで』なんて言葉を使っている辺りも明らかに印象が悪い。「不祥事が収束に向かうまで」ってどういう意味だ? 炎上してしまったけど炎上が落ち着くまでは謹慎しとくよーって意味か? 「チッうっせーな反省してまーす」という対応と取られてもしかたない。逆ギレするよりはマシだけど、きちんとした謝罪文に比べると比較にならないぐらいの悪手と言えるだろう。


猫の扱いが悪い、辺りは言いがかりに近いかもしれないが、ネコ漫画家という立場である以上、突っ込まれても仕方ない。このあたりはファンのみんな黙っていたが炎上になったから噴出した不満というところだろう。


ここからは僕の感想。


僕はうだま氏は殆ど知らないので通りすがりの一人に過ぎない。一応、一月前ぐらいにホッテントリにあったうだま氏のエントリーを読んだことがあるけど、やたら長くて要点がまとめられていないエントリーだったぐらいしか感想しか持たない。と、いうわけでうだま氏には私怨は全然ない。炎上案件としても、パクリ問題なら親告罪なのでパクられた人と本人同士で解決すりゃいいだけという気がする。


燃料追加で色んな所が類焼したりするような前科があるというわけでもない。以前大炎上していた長谷川某みたいに首が変な音を立てるぐらいの勢いでぶん殴らないと反省しない人というわけでもない。twitterではよくある炎上の一つとして捉えていいだろう。twitterは情報の流れが速いので火勢は1週間も持たないんじゃないかな?


このエントリーを書こうと思ったのは、はてブで炎上させようとする人を咎めるコメがやたら目立ったからだ。確かに炎上ウォッチは褒められた物ではない。炎上すると通りがかりの人たちがみんなして石をぶつける風潮もおかしなものだと思っている。僕も含めて、我々はちょっとでもおかしな事をした人がいると、咎めて炎上させることに慣れすぎたのではないかと思ったのだ。


僕がtwitterやらないのもそのあたりに理由があるんだけど、些細な事をヲチして燃やそうとするヲチャーが羊の群れに紛れ込んでいて、twitterは相互監視で息苦しい社会になったものだという感想がある。炎上が日常的になっていて迂闊な事ができない。twitterでのヲチはしたこと無いけどさ、リテラシー低い層をヲチして溝浚いしたらいくらでも燃やせるネタが見つかるんだろうなぁ。カンニングとか未成年の飲酒とかコンビニの冷蔵庫に入った所をRTするだけでもすぐにプチ炎上を演出することができる。多分、一定数のヲチャーが承認欲求目的で燃やそうと、全くの素人を待ち受けているのだろうなぁと嫌な気分になる。


でもって、そんなヲチャーが無敵なのかというと、全然違う。ヲチャーを観察するヲチャーもいるのである。この手の炎上観察で繋がっているコミュニティーというのは祭り上げる対象はなんでも良いんである。2chの古参荒らしウォッチスレなどに行けば分かるだろうが、あの手のコミュニティは一致団結してヲチ対象を攻撃しているのではなくヲチャー同士の無益な内部抗争をひたすら繰り返しているだけだ。攻撃されるのは新しくコミュニティに入ってきた新参ユーザだ。何気なく入ってきた新参ユーザを、ヲチ対象のなりすましだと弾劾して古参ユーザが吊し上げているのがウォッチスレの日常である。まさしく罪人同士が殺し合う等活地獄だろう。


はてなでの炎上ヲチもそんな等活地獄が再現されている。単純にキャンプファイヤーでみんな仲良くキャッキャウフフしているのではなく、機会さえあれば寝首を掻こうとお互いヲチして発言をチェックしているのだ。ヘイトを溜めすぎたユーザは大手ユーザーが吊し上げて公開処刑する。はてなではたまにこの手の村祭りが開催される。相互監視でガチガチの社会だ。書いていて息苦しくなってきた。一般ユーザは誰が炎上したなんて知らないほうが幸せだろう。


というわけで、長々と書いてきたが陳腐な格言で締めたい。「怪物と戦う者は、自分も怪物にならないよう注意せよ。深淵を覗き込むとき、深淵もまたお前を覗き込むのだ」byニーチェ。炎上なんて関わらないに越したことはない。自戒。

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