Awarefyというアプリはメンタルヘルスの改善に役に立つ。
どうやらAwarefyというアプリはメンタルヘルスの改善に効果があるようだ。
最近、ネットを巡回していたら発見したAwarefyというアプリがあったじゃないですか? こちらの記事で紹介したアプリだ。
このアプリを1週間ぐらい試してみて効果を感じたので、改めて紹介してみようと思う。というか、紹介するというよりは、自分が使っていて感じたことや考えたことをまとめてみたいなと感じたので、それをまとめる。
どうやらサボり癖対策にもマインドフルネス瞑想が有効らしい。
僕が無駄にネット巡回をしてしまう悪癖は、ストレスを感じてるせいで気を紛らわすためにやってた行為だったようであり、Awarefyできちんとマインドフルネス瞑想をするようにすると、サボり癖が軽減されている。
僕は、自分は致命的に集中力がないと感じていたけど、それは外部の刺激に混乱させらていたようであり、マインドフルネス瞑想の呼吸に集中するやり方を身に付けたら、仕事中に余計な情報に気を散らされることが目に見えて減った。
これは僕も予想外の結果だった。でも、考えてみれば、一日中ネットをふらふらとサボっていると、夜、寝る前頃は神経が疲れ切ってしまってる。しかも、神経が高ぶってイライラしているのにtwitterを見るのがやめられず、不愉快な気分がどんどん高まっていくという悪循環になってたのである。
Awarefyを使い始めて、朝と寝る前に瞑想をするようにしてみたのだけど、間違いなく苛立ちがちな自分の精神状態にはマインドフルネス瞑想は役立つようである。
こういう瞑想が集中力の改善に役立つという事については、草薙龍瞬著の「反応しない練習」で述べられていたのだけど、実践するまでには至らなかった。
なんというか、瞑想みたいなスピリチュアル系統の事に関しては馬鹿にしてやる気がしなかったのだけど、後述するけど近年では認知行動療法のACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)でもマインドフルネスの考え方というのは利用されているようであり、科学的なエビデンスもちゃんと蓄積されているようだ。
認知行動療法のACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)でこのアプリは設計されている。
認知行動療法のカテゴリでACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)という考え方がある。*1AwarefyはACTの思想で設計されているアプリである。
認知行動療法に関しては、僕もメンタルヘルスの改善のために色々と研究していた。認知行動療法は自己肯定感を高めたり、不安に振り回されないようになるために確かに効果がある。僕が参考になると思った記事はこちらだ。
認知行動療法の中でもACTは、マインドフルネス瞑想の思想を使ってさらに進化している理論である。人間というのは言語のような概念を使ってマイナスな思考に囚われてしまうのだけど、それをマインドフルネスのような手法を使って、概念から解き放たれる脱フュージョンをして、あるがままに生きるというやり方だ。
実際、AwarefyはACTの思想によって設計されているアプリらしいけど、自分の過去に囚われているネガティブな考えなどをから考え方の癖を振り返ることができるように設計されている。認知行動療法の考え方を書籍などを読んで学んで、具体的に使うというのは難しいのだけど、Awarefyはアプリで簡単にACTを実践することが出来る。
ACTは慢性疼痛やうつに中程度の効果が科学的に認められている理論*2なので、Awarefyもある程度は科学的なエビデンスがあるかもしれない。
まとめ
Awarefyというアプリを使ってみて、ACTという認知行動療法の考え方を知ったのだけど、これを理解を深めていけば、自分や嫁さんのメンタルヘルスの安定に役立つかな?と思った。自分が使ってみて、メンタルヘルスの安定につながったので嫁さんにもこのアプリを勧めてみようと思った。
あと、ACTの考え方をもっと深く知りたいと思ったので、論文や書籍などを調べてみて、ACTの書籍の情報を仕入れた。こちらの本が良さそうだ。
これらの本は図書館で借りることができるのだけど、8月11日までは緊急事態宣言で図書館が閉館中だ。買うべきか待つべきか悩ましいところである。
ともかく、Awarefyというアプリは結構よかったです。メンタルヘルス改善のためのアプリを探している人にはお勧めです。
*1:熊野宏昭. 新世代の認知行動療法. 日本評論社, 2012. http://hikumano.umin.ac.jp/UT_WS121117.pdf
*2:武藤崇, and 三田村仰. "診断横断的アプローチとしてのアクセプタンス & コミットメント・セラピー: 並立習慣パラダイムの可能性 (< 特集> 認知/行動療法)." 心身医学 51.12 (2011): 1105-1110. https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpm/51/12/51_KJ00007628989/_article/-char/ja/