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「発達障害サバイバルガイド」(借金玉著)を読了した。

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発達障害サバイバルガイド」(借金玉著)を読了した。


今日は借金玉著「発達障害サバイバルガイド」を読了したので、そちらの感想メモを綴ってまいろう。こちらの本だ。



金玉さんというのはtwitter上のネット論客という印象が強くて、僕はその手のネット論客を胡散臭くて信用ならない人たちと認識しているので、あんまりこの本にも興味がなかったのですね。ですが、この広告を読んでみて、案外良い事いってるなーと興味が引かれて購入してみた。


diamond.jp


読んでみると、この本は発達障害の人たちが生活を楽にするためのハウトゥーが書かれているんですけど、この方法とか考え方が健常者でも普通に使えると思った。いやまぁ、僕も統失を患ってたりして健常者とは言い難いんですけど、そういったメンタルヘルスの障がいで一般社会を脱落しがちな人たちが、如何にして社会でうまく立ち回り生き残っていくにはどうしたらいいのか?その方法を語った”サバイバルガイド”と銘打つのにふさわしい本であった。


読んでいて気になった部分を抜き書きにして、それに寸評を述べつつ読書メモとしておこう。

現代において、何かをつくり出すための根源的なツールとは「知識」だと考えて、まず間違いはないでしょう。学校や受験といったいわゆる「お勉強」に限らず、この社会で自立して生きていくためには、「知識を手に入れ、まとめ、行動する」必要があります。僕の金融機関時代の先輩が「どんな問題も、A4用紙1枚に書き表すことができれば、8割解決している」と教えてくれましたが、この能力が必要とされるのは仕事だけではありません。10歳でも34歳でも60歳でも、年齢や職業、業種などにかかわらず、(働いていなかったとしても)誰にでも求められます。
たとえば、インターネットの通販サイトを見比べてお買い得なパソコンをひとつ買う。生活保護を受けたいので、国や自治体のウェブサイトから情報を集める。これも知識を手に入れ、まとめ、行動することで実現します。この能力の差が人間の人生にどれだけ大きな違いをもたらすかは、想像に難くないでしょう。

借金玉. 発達障害サバイバルガイド――「あたりまえ」がやれない僕らがどうにか生きていくコツ47


インターネットが発達した情報社会の現代においては、「知識」をどのように活用できるかで人生の質に大きな差が出来るようになってます。世の中に溢れている玉石混交で石多めの情報を、如何に自分なりに精度の高い情報を収集して、それを自分が使える形に分析・生成してアウトプットすることで、実際に収入にまで影響する所まで情報社会は来ています。借金玉さんはこの章では、そのために勉強をするスペースと休憩をするスペースを分けて、仕事に集中できる場所を作れと書いています。これはスマホなどでひっきりなしに他人から必要のない情報でアテンションを奪われがちな情報社会においては、必要なライフハックであるでしょう。

では、貯金0円、あるいはマイナスの借金玉から余剰を積み上げるためには何をすればいいのか。
結論は「家での生活を楽しむ」ことです。
「どこにも書いていないすごい貯金テクニック」を期待した人は、拍子抜けしたかもしれません。多くの人が忘れがちなのですが、僕らが最も安く過ごせる場所は、「自宅」です。どんなに高いコーヒー豆を買ったとしても、家でコーヒーを淹れて飲めばせいぜい1杯50円ですが、喫茶店ではコーヒーは500円します。家でちょっといいクラフトビールとおつまみを食べるのと、居酒屋で「ちょっと一杯」は桁が違うでしょう。
お金を使いすぎてしまう人は、たいてい家を中心とした「生活の基盤」ができていません。生活に満足できないと、誰でもストレスがたまります。結果、外に出て消費・浪費をしてしまうのです。

借金玉. 発達障害サバイバルガイド――「あたりまえ」がやれない僕らがどうにか生きていくコツ47


お金を節約するためにどんな方法を使えばよいのか?というと、自宅で長時間を過ごしても満足できるような生活のシステムを組み上げる事が重要であると借金玉さんは喝破します。この本で重点的に語られていることは、生活を快適にする道具に投資することで、生活を快適にして満足度を高め、その生活の余剰をさらに生活に投資することで貯金を増やしていくみたいな考え方です。


上記の一文でも語られている事なんですが、より安価に人生のQOLを高めるためには自宅で満足した時間を増やせるように、自宅で楽しめるような娯楽や趣味を沢山見つける事が重要なんですよ。貧乏の負のスパイラルに陥りがちな人たちは、貧乏から脱出するためには欲望を抑えてストイックな生活をしてちょっとでも支出を減らすべきだと考えがちなんですけど、それだと自分のパフォーマンスが落ちていき、結果的に人生のQOLも下げて貧乏脱出もできないという状況に陥りがちです。


この本で語られている事は、人生のQOLを高めるためには、日常の生活習慣を変えてしまう環境に投資することが重要であることを書かれています。生活のメンドクサイ日常茶飯事を解決して時間を捻出したり、睡眠や休息のクオリティを高める方法論などが色々と紹介されていました。発達障害の人のためだけの本ではなくて、健常者でもどうやって人生のクオリティを高めていくコツが書かれている本だと思うのでお勧めです。


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