「外資系コンサルの知的生産術」(山口周著)を読んだ。
僕は知的生産術の本を好んで集めている。この辺りなどだ。
今回読んだ「外資系コンサルの知的生産術」(山口周著)の内容というのは本当に実戦的な使える知的生産の方法論であった。このような事が書かれている。
ここ十年ほど 、論理思考や決断思考といった 「思考技術 」がブ ームになっていることもあって 、知的生産の神髄がこういった 「思考のスキル 」にあると考えている人がとても多い 。しかし 、これはまったくの誤解で 、そういった技術を学ぶことで知的生産のクオリティが飛躍的に向上するということはあり得ません 。そもそも知的生産における情報処理 =プロセッシングというのは 、インプットされた情報を並べて 、考えをごく素直に推し進めるだけのことであって 、ここで思考スキルをさまざまに駆使しながらウンウン唸らないと答えがひねり出せないなどという状況は 、そもそもプロセッシング以前の 「問いの立て方 」か 「情報のインプットの仕方 」に問題があると考えた方がいいのです 。まとめましょう 。 「よい答え 」というのは 、無理矢理に探し出すものではありません 。適切に情報が集められ 、それを虚心坦懐に見れば自然とそこに立ち現れてくるはずです 。これは知的生産における奥義の一つなのでゆめゆめ忘れないようにしてください 。
この本の前半では外資系コンサルティングファームに勤めていた山口氏の仕事のやり方について紹介されている。如何にして顧客のニーズを捉えて、それに対する情報を集めて、そして最適のアウトプットを提供する。そのようなコンサルタントの仕事術について書かれていた。
正直、この前半部分を読んだだけだと自分とは別業種のコンサルの仕事のやり方が書かれているだけでちょっと的はずれな本を選んだかと思ったんですけど、後半の「知的ストックを厚くする」の章は如何にして情報収集を行って知識の蓄積を行って、質の高いアウトプットを行えるのかという知的生産術ド直球の内容で安心しました。抜書きした内容ではこのようなことが書かれていた。
一般に 、知的生産に優れた人と聞けば 、大量の書籍を乱読しているというイメ ージを思い浮かべるかも知れませんが 、それは必ずしも正しくありません 。一見 、数多くの書籍を乱読しているように見えるかも知れませんが 、筆者の経験からいえば 、彼らは間違いなく 「深く鋭く読むべき本を見つけるために 、大量の本を浅く流し読みしている 」のです 。
ある領域についての書籍を三 〜五冊程度読めば 、その分野に関する読書の限界効用は急激に低下し 、十冊も読めば 、それ以上の読書が与えてくれる限界効用はほとんどなくなります 。その道の専門家としてやっていくということでもない限り 、ある分野について勉強するのであれば 、まずはマックスで五冊という目安を持っておけばいいでしょう 。
山口氏は一般的な教養としては次のジャンルで定番と呼ばれる書籍を3冊づつ読めば如何なるビジネス分野でも通用する深い知識を身につけることが出来るといいます。
経営戦略 /マ ーケティング /財務 ・会計 /組織 /リ ーダ ーシップ /意思決定 /経営全般 /経済学 /心理学 /歴史 /哲学 /宗教 /自然科学 /芸術
あとは書籍を読んで得られた知識はEvernoteなどを使って管理することをおすすめしています。書籍をアンダーラインをつけながら読んでいって、引いたアンダーラインの9つをEvernoteに転記。その情報をインデックスとしてネットで更に関連情報を検索できるように引き出しを増やしておく。
僕は山口氏の知的生産に対する姿勢に共感を覚えました。このようなドラッカーの言葉を引用しています。
知識労働者たる者は 、仕事のなかに継続学習のプロセスを組み込んでおかなければならない 。知識組織は学ぶ組織であるとともに 、教える組織でなければならない 。ピ ータ ー ・ F ・ドラッカ ー 『明日を支配するもの 』
山口氏のようなコンサルタントもそうなんですけど、僕のようなプログラマにしても、日常生活に勉強し続ける仕組みを作れないと新しい技術トレンドに乗れなくなっていずれ職を失う事になってしまいます。常に継続してインプットして情報を整理して、適切にアウトプットし続ける。このブログもその仕組みづくりの為に作ってるシステムなんですよ。毎日、その日得られた知識を第三者が読んでも面白い文章で発表。こうやって情報発信することでブランディングにもなるし、新たな情報の引き寄せにも繋がる。
この山口周氏の「外資系コンサルの知的生産術」は非常に実戦的な知的生産術の本でした。
外資系コンサルの知的生産術?プロだけが知る「99の心得」? (光文社新書)
- 作者: 山口周
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2015/02/20
- メディア: Kindle版
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今日の徒然
今日は筋トレの日。背中のトレーニングでラットプルダウンとかその系統をやってきた。
背中は鍛え方がよくわからない。肩甲骨を寄せるのが重要というけど、頑張ってるつもりだけど効いてる雰囲気がない。胸や脚のトレーニングはやった翌日は筋肉痛になってるんだけど、背中のトレーニングは筋肉痛が起きない。
パーソナルトレーナーにやり方を聞いてくるべきかな?というのは今でも悩んでる。エニタイムフィットネスの従業員に聞くことでフリーウエイトはやり始める事ができたけど、果たしてこのやり方で正しいのかどうかは未だにわからないのよ。ただ、パーソナルトレーナーとか頼むと有料の上に他のジムに行ってみて見てもらわないといけない。結構手間が掛かるので簡単にはできない感じなのよ。また、職員に聞いてみてやっていこうかと思う。
それよりも問題だと思うのが睡眠時間だ。午前一時に眠って4時に起きるとか3時間睡眠で行動したりしますからね。これは間違いなく連日繰り返してると体を壊す。
今、小説執筆も朝やるために平日は毎日朝4時に起きてるんですよ。そのためには夜寝る時間を早めないといけないんだけど、ついtwitterなんぞを見てしまって夜ふかししてしまう。睡眠時間3時間とかだと流石に昼間眠くて意識が飛んでしまう。体調を整えて効率性を上げるために筋トレをしているのに、却って効率を下げてしまうのでは意味がない。
ブログを書いたらすぐにPCを閉じて眠るモードに移行しないといけないんですよ。既にもう1日の中で自由な時間ってないんですけど、睡眠時間を削るのが一番まずい。僕はまぁ5時間ぐらい寝てたら普通に活動できるんですけど、理想は8時間睡眠と言われている。
アマゾンのCEOジェフ・ベゾスは8時間睡眠について語っていた。いくつもの分野で時代を先取りしている彼は、「ウォール・ストリート・ジャーナル」の取材にこう話している。「注意力が高まって、思考もはっきりする。8時間眠ると1日ずっと調子よく過ごせる」
同じ記事で、ベンチャー投資家のマーク・アンドリーセンは、ネットスケープ立ち上げ時の睡眠不足の日々を振り返って、「家に帰ってベッドに入れたらいいのにと一日中願っていた」と話した。彼も今では、どうすればベストの自分を出せるか知っている。「7時間半ならそう問題なくやれる。7時間だと落ち始める。6時間は最適以下。5は大問題。4ならゾンビだ」
ただ、睡眠時間が8時間だと本当に昼間の仕事しかやれない。ブログとか筋トレは睡眠時間を削ることで実現できてる習慣なんですよね。全くもって1日の時間が足りない。1日30時間ぐらいは欲しいですよ。