うまく情報を調べる方法を3種類ほど紹介しておく。
Googleが生み出した情報環境について
なんかさ、情報の収集と分析が趣味みたいな所がある。はてなブログだけに限らずはてなブックマークも使い始めて15年ぐらいだし、その間ずっと色んなネットの流れを観測してきた。
Googleが生み出したweb2.0の流れからずっと追い続けて、実際に自分でも開発をやりつつここまで来たのだけど、情報の流れというのはずっと複雑化してきたものであるなと実感しているよ。
今日は「ググり力」をテーマにして一席ぶたせてもらおうかと思っております。分からない情報があればググるということが動詞化しちゃった言葉であるけど、日本語だけではなくて英語でも「googling」はグーグルで調べることの意になる。それぐらい検索エンジンで分からない情報を調べることは一般化した。
でもこのような記事もあった。
情報リテラシーがないものにとってはGoogleでなにかの情報を取得してくるということは難しいことなのですね。分からないことを調べるための知識が欠如している。そのため検索しても必要な情報が得られない。それで社会のなかで情報格差(デジタルデバイド)が更に広がっていくという状態が生み出されている。難しいものですな。
情報リテラシーが低いからというのに限らず、現在のGoogleというのはノイズが酷くて使い物にならない説もある。
一昔前に「ググれカス」という言葉が流行ったけど、今の検索は上位に出るのがNeverやアフィブログばかりの「ググったらカス」状態であり、事前にある程度の知識がないと、正しい情報に辿り着けなくなってるんだよね
— 脱税レイヤー風呂屋さん (@557dg4) 2017年4月1日
「服を買うための服が無い」ならぬ「(正しい)知識を得るための知識がない」
実際まぁそうなのだけど、なにか必要な情報があってGoogleを検索してみてもノイズまみれで使い物にならないというのはあるあるである。検索上位に出てくるのはアフィリエイターの「いかがでしたか記事」に代表されるような長いわりには結論がしっかりしておらず役に立たない記事ばかり。マイナス検索を使ってノイズを除去しながら検索するというテクもあるけども、本質的な情報にはたどり着けない。
そういう状況を作り出したのはGoogleの方針が間違ってたということもあるだろうけども、それはどうしようもない問題であるので自分たちでなんとかより良い情報環境を作り出すように考えてみましょうか。
自分が使いやすい情報検索を行なう手法3選
検索語みがき
Googleの検索結果というのは使った検索語でガラリと変わってしまうのですね。例えばうつ病の認知行動療法についてしらべるときに、「うつ病 認知行動療法」で調べてもろくな結果が出ない。ここでうつ病の認知行動療法がセッションごとに進めていくという知識があれば「うつ病 認知行動療法 セッション」と検索すると良いと分かる。
Googleで検索する前に事前にググるための概念を知るための調査が必要になってくるのですね。この対象がどの様なキーワードで検索すれば必要な情報がえられるのか事前調査する。この事前調査に使えるのが「コトバンク」だ。
コトバンクを使えば百科事典を引くことができるので、そのなかでどの様な概念を検索したいのかキーワードを考えて、それでググってみると必要な情報が得られる。
これはまぁ学問的な調べ物がしたいときに限られた方法ではあるが、手法としては知ってたほうが良い。
アルゴリズムを味方に付ける
Z世代と呼ばれる今どきの若者たちはググらないらしい。
若者たちはググっても必要な情報にたどり着けないことを知っていて、InstagramやTik TokのようなSNSを使って情報を引き寄せるやりかたで情報収集を行なうらしい。
これで目的とする情報にたどり着けるかはわからないけど、なんとなく趣味の情報を集めるのであれば、SNSで必要な情報をいいねしてアルゴリズムに自分がこの情報が好きであると教え込み、自動でレコメンドされるように仕組みづくりをするのも手段ではあるだろう。
自前で検索するデータベースを用意する
僕がはてなブックマークなどを使ってやってる方法はこれであるが、Googleに頼らずに自分で情報を集めてきてデータベースを作りそちらで必要な情報を検索するのだ。考え方としてはこのようなものである。
タグを活用して、検索の際のノイズを減らす自分なりのフィルタリングをかける。
自分に必要な情報を極力一元化し、何度もあちこちで検索する手間を省く。
むしろ検索そのものをシンプルに。情報自体が膨大なので、引っかかる情報だけが必要なものと割り切る。
検索ツール自体の機能・インターフェースをさらに進化させる……。
僕が情報を集積するので使っているのははてなブックマークであるが、これは全文検索機能が全く当てにならない。なので、データをエクスポートして移し替えてraindrop.ioというwebサービスで検索するようにしている。
情報検索の使い勝手ではこちらの方がはるかに使いやすいのである。自分が厳選して自分が好きな情報だけをクロールして集めてきているので、検索して出てくる結果も間違いがない。メモしておけば何が入ってる情報なのかもすぐに分かる。
データベースを作るという手間はいるが、一旦構築したら自分に必要な情報をすぐに引用することができるシステムができる。僕のおすすめはこちらだ。
まとめ
いかがでしたでしょうか。(台無し)
実際の所、Googleだけで情報検索を完結させてしまうというのは浅い情報にしかたどり着けずに問題があったりするのだけど、やりようによっては本質的な情報を探り出すことも出来る。僕は最近は論文検索とか図書館を使った情報検索のレファレンスワークも覚えてみたいと思ってるけど、手元にあるPCやスマホを使ってできることもあるもんだ。僕は3番めの自前のデータベースを用意することで対応しているけど、これも常に情報収集を行い続けないとデータが陳腐化していく恐れもある。
情報探索の手法というのはAIで流れが変わったみたいに、これからまた新しい流れが出てくることもあるだろう。僕も新しい方法はちゃんと耳目を立てておきたい。