信じ込みやすい人に心理テストは勧めないっす。
あんまり愚痴ばかりを書くのもアレだけど、微熱とのどの痛みが収まらない状態で会社に出勤しており、発熱によるスリップダメージが蓄積しており、徐々に体力を削られてえらいことになっている。死んだ顔で席に座り仕事をしており、怒られないように死んだふりをしてるが、この調子が来週まで続くと流石に人事評価が危ない。
さて、ブログも碌なものが書ける気がしない。思いつきを書き並べていくのでもいいとは思うけど、そうすると話がどんどこあらぬ方向へ転がっていき、書いてる自分も全く意味不明の文章を書いているのである。
今日もエネルギーを使わないように楽そうなネタを転がしていこうか。最近、久々に16性格診断をしたんすよ。そうしたら結果はINTJ(建築家)というような診断結果が出てきた。
- 戦略的思考: 長期的な目標に向かって計画を立て、その達成のために冷静に戦略を立てます。
- 独立心: 自立心が強く、自分の考えやビジョンを信じ、自分で行動することを好みます。
- 分析力: 複雑な問題を分析し、効率的な解決策を見つける能力があります。
- リーダーシップ: しばしばリーダーシップを発揮するものの、他人に干渉されることを嫌い、効率的であることを重視します。
- 感情の抑制: 感情表現が控えめで、他人の感情に対しても客観的でありたいと考えることが多いです。
けっこー、この辺りのメンタリティというのは昔から変わってないようであり、プログラマとか技術職にはありがちな性格分類じゃないかなと思う。僕の場合は、これプラス、僕はエゴグラムがw型であり、理性で不満を抱え込み爆発するタイプというのは昔から変わってないようである。
ちなみに昔からこの手の性格分類テストについてはやってからブログに結果を晒したりなどはしてるけど、僕はこの手の性格類型についてはあんまり信用してない。僕は大学の専攻が心理学だったので、こういう性格診断テストは「バーナム効果だぞー」と教授に散々脅されてきたタイプだからである。
僕が心理学を志した理由も似たようなもんだったけど、周りの心理カウンセラー志願の学生を色々と観察していても、自分自身が心理的な問題を持ってるから心理学科に入ってきたタイプか、もしくは心理学の不思議な力で人間の未来の行動を次々と予測できると夢を見てるようなタイプが心理学科にはいた。
実際に、臨床心理学の勉強やら心理統計法の勉強をしてみて分かってくるのだけど、心理学がやろうとしているのはものすごく地に足がついた泥臭いことなのである。悩み事があるのなら、じっくりとクライエント中心療法で話を聞いてやり、人間の行動に癖があると仮説を立てたのなら、その差異を炙り出す実験を組み立てて優位差が出るまで実験を繰り返すというようなやり方である。
心理学でやってることというのは、当たり前の心理現象に対してきちんと名前をつけて整理してやることであり、「〇〇が好きなあなたはこんな性格です!」という雑誌の心理テストなどでありがちな心理学のイメージはさっさと捨てろと、最初の授業で言われた。
特に、実験心理学以降の心理学では、実験と統計というのが主眼に置かれており、人間の心理パターンを見出すにしてもそれをちゃんと統計で優位差出るまで統計やらないといけないと教えられている。なので、僕は大学生の時はSPSSなどの統計ソフトを使うために夜中まで大学のコンピューター室に残って、それでカイ二乗解析やら何やらみたいな統計学の手法ばかりを覚えさせられてきたのである。
ネットで出てるような心理テストというのは、それらの統計的な優位差が出てるものであればある程度信ぴょう性はあるかもしれないが、ほとんどのものは素人心理学の適当な思いつきの決めつけである。僕も色々とネットで有名になった心理テストは試してみたけど、中にはほとんど悪口しか言わないようなひどいサイトもあった。
心理テストや占いには危険な側面もある。「自己成就予言」と呼ばれるような現象がある。特に自分の方にそんな問題がなかったとしても、占いや心理テストで特定の属性があると言われると、信じてる自分の方でその属性に近づこうとしてしまうのだ。これが良い方に働けばいいけど、悪い心理テストの結果を信じてネガティブな結果になることは、残念だけどあることだ。
別に16性格診断が悪いと言ってる訳ではない。ネットでやれる心理テストには大なり小なりそういう影響があるということだ。人間の心理には多少バグがあって、人からお前はこうだ!と断言されると反発を感じながらも信じ込んでしまうという現象がある。それをうまく成功のために使える人であるのならいいのだけど、悪いことばかりを信じてしまう僕とおんなじタイプの人たちというのはネットの心理テストや占いは近寄らない方がいい。