
心の動きがはっきりと見える物語が好きなんだよね。
今日は朝は休日だけど早起きして、スタバに行ってニュースレターを書いて送るなどしていた。そこからちょっと買い物に行き、午後からは「オンミョウデザイア」出版用のデータ作成などをしていた。
なんか、計算外だったんだけど、オレンジ工房.comは印刷した本の送料がクソ高い。一回の送料が2500円で、10冊印刷しただけでAmazonのオンデマンド印刷よりも原価が高いー。
結局、印刷用データを作ったからオレンジ工房の製本に出したけど、多分、もうやらない。ちょっと、この文庫本サイズ版は記念品として自分の手元に置いて特別版みたいな扱いでちょろっとずつ在庫を吐いていこう。
んー、このブログを書いてるのは17時ごろなんだけど、ブログを書き終わったらさっさと晩飯を済ませて、夜からは小説執筆の続きをしていようかなと思う。こちらもそんなに時間を掛けるわけにもいかないんだ。
なんじゃろ、今週末は明日歯医者に行く以外は特に予定がないので、多分、家でコーヒーを淹れてクラッシックでも聴きながら物書きをしている。本を読んだりとかnoteに出す原稿などを書いたりして、自宅で金をかけずに休息でもしてよう。
最近、情報のインプットが全然できてないなという感覚が強い。本もちゃんと読めてないし、インターネットの情報もRSSリーダーをちゃんと消化することができてない。
一応、最近はJ.D.ヴァンスの「ヒルビリー・エレジー」なんかをちまちまと読んだりしてるんだけど、なんでここまで聡い人がトランプの副大統領やってて、しかもウクライナ戦争の停戦交渉でゼレンスキー大統領を恫喝するようなことやってんだろうという感想。普通に読み物としても面白いし、アメリカの貧富の格差をしっかりと弱者の方の目線で描き出した良作という感じ。
まぁ、それよりもちゃんといろんなプロが書いてる小説を読んで、創作関係のインプットをやりたいなーと思うんである。
最近だと小説関係で最後に読んだのは、萩原規子の「空色勾玉」についてはちゃんと読了したかな。こちらは自分の創作してる範囲とも近くてすごく面白く読むことができた。アマテラス・ツクヨミ・スサノオの三柱を登場人物として出していたりとか、天津神と国津神の対立の話を書いていて、自分の趣味のど真ん中ストライクである。
萩原さんについては他にもこのような神道を元にした和風ファンタジーを書いてるらしいので、他のシリーズも読んでみようと思う。
その他には、小説関係の読書では、アサガ・クリスティーのポアロシリーズをちまちま読んでる感じ。「アクロイド殺し」と「オリエント急行殺人事件」についてはAudibleでオーディオブックで読了した。まぁ、古典ミステリーだけど、普通に人物描写が細かくて面白いよね。どうもこの作品が描かれた当時のイギリスの風俗なんかが分かったりして、異文化理解的にも面白い。
僕はシャーロック・ホームズとエルキュール・ポアロだったら、普通にポアロの方が人間として完成してる感じがして好感が持てるな。ホームズは普通に人格破綻者だけど、ポアロは紳士として振る舞って、それでその中でコミュニケーションで犯人の心理を読み解いて謎を解く。
どうも、創作においても人間をしっかりと描こうと思うのなら、古典も含めて色々と読むべきなんだろうなーと思う。頑張ってドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」も2巻の半ばぐらいまでは読んだけど、確かにキャラクターの描き方とかは面白いんだけど、べらぼうに膨大な厚み&間延びしてダラダラとしたロシア文学の無駄な情景描写にやられて読了できなかったな。カラマーゾフの兄弟もできるんであれば読了したいものだ。
別に僕は古典ばっかりを読んでるわけでもないけど、日本文学で有吉佐和子の「青い壺」も読んだけど、こっちも普通に面白かったよ。「青い壺」はむしろ心理描写が現代的で、今の時代だからこそ面白い作品じゃないかなと思う。昭和初期ぐらいの富裕層のハイカラな老女たちが、同級生たちで同窓会旅行に出掛けて、その中で嫉妬やら気遣いやらいろんな心理が入り混じるというのは面白かった。
ここまで最近の読書傾向を書き出してみて思ったけど、僕は心理描写が面白い作品が好きなのだろう。ファンタジーであれど、古典であれど、しっかりと心理描写がされてるのなら最後まで興味深く読んでしまう。
この辺り、どうも僕の創作傾向とも一致するけど、登場人物がちゃんとイベントで変化して成長していくビルディングストーリーが大好物なんだよね。小説というのはキャラクターの心理を描くもんだと思ってるところがあって、そういうキャラクターの造形であるとか、心理の動きに注目して小説を読むんだよね。
だからまぁ、キャラの設定ありきのタイプというのはそんなに好きじゃない。こういうのはラノベでも一般文芸でもあったりするけど、変わった職業であるとか属性のキャラクターは出てくるけど、書き割の中で淡々と人形劇のようにイベントが動くだけで、キャラクターの心理が有機的じゃない作品って苦手なのよね。
要するに設定だけの作品がダメなんだけど、自分の書いてる作品でもそうならないように気をつけないとならんよなーと思う。他の媒体と比べて小説が優れているのって、人間心理を直に書けるというところであると思うので、そこんところの描き方などはいろんな作品から盗んで自分の創作に活かしたい。