結局、自分が文系と理系のどちらかというのは今でも分からんのである。
三連休の2日目。今日は食材の買い出しに行ってきたのち、サウナに入ってきて整えてきた。
実は昨日からずっと「インサイド・ヘッド2」がなんで自分にとってダメだったのか考え続けていたのである。あの作品は随分と世間の評価が良かったり、世界観の作り込みであるとか映画としてのギミックも高品質であり、普通に考えれば良作のはずなのである。それがなぜか自分には悪い方の刺さり方をした。なんでこんな感じで違和感を感じるのか不思議に思ってたのだけど、いろいろとローカルのメモ帳で思考を整理していてようやく言語化ができた。
物語の終盤の方で、ひとまず「心配」が暴走に飲み込まれそうになるところを「喜び」が助けるなどのエピソードはあったけど、それにしても作品全体での「心配」の悪役としての描かれ方がエグかったので、それらを全て挽回して最後の大団円に繋げるだけのシナリオの説得力が足りなかったのだと思う。
やー、ようやく自分の思考が言語化できてスッキリした。どうも、昨日、ブログを書いたのちもなんで自分がこんな感じ方をしたのかずっと悩んでいて、多少調子も崩してたのよ。「西洋流のポリコレ」がいかんのか? みたいな益体のないことまで書いたりしてたし、こりゃ、ちゃんと自分の思考に決着をつけないとならんことだなーと感じてたのである。
インサイド・ヘッド2だけど、作品としてはとても完成度も高いし、心の中の世界をファンタジーとして描くギミックなんかも良かったので、こういう客観的にみて良い作品が自分に悪い刺さり方をしたのが疑問だったのよ。なんか自分の内面にある感じ方の方に問題点があるのか? とか心配してたんだけど、どうも物語構造というのをかっちりと作られた作品なのに対して、悪役をしっかり設定してるのにも関わらず、物語全体としてのテーマは性格全ての多様性みたいな結論に結びつける、それまでのシナリオの説得力が足りてないということで納得が行った。
今回は映画を見ていて感じた疑問に対して一日中ダラダラと考えてる感じだけど、僕はどうもこういう癖がある。一旦、自分が疑問に感じたことに関しては明確な言語化ができるまでずっと考え続けるところがある。こういうのは普通の人であれば適当なところで忘れてしまったりとか、なあなあな答えで満足するのかもしれないけど、どうもそういう自分の疑問に対していい加減な感じの扱いをするのが苦手であり、答えが出るまでずっと考えていることがある。
こういうのは僕がITエンジニアだからかもしれないけど、プログラムというのはコンマ一つが違う位置についてるだけで動かなくなる。その問題点を発見するために一日中ソースコードとにらめっこということもあるので、物事の厳密さというのにはすごくうるさい。
その割にはお前はブログではいい加減な文章を書いとるやんけーというツッコミも聞こえてくるが、なんかいろいろと思考してることと出力してる行為がチグハグでうまく回ってないことがあるんだよね。自分の中では厳密に物事を考えて矛盾点がないようにしてブログの文章も書きたいのだけど、習慣としてブログを書こうと思うのならば即興でやらないといけないことなんで、その辺りがかなりいい加減だったりもする。
そこんところでうまく辻褄を合わせるやり方なんかも身につけたいのだけど、ブログで書いてる文章については荒く塗り重ねるように描いていくことで全体の細部を表現する、絵画の印象派のモネみたいな書き方をしてるという理解で納得してる。
どうも自分は完璧主義すぎて融通が効かないことは多いなと感じるので、そういうことについても文章を書くことなどを通じて曖昧さとかも学べたらいいなーとも思うんだけどね。や、ブログを毎日更新することでそこんところは割と改善されてる方である。毎日書き続けようと思うのなら、自分の中での完璧に対する期待度をある程度妥協しないとやれないことである。
こんな感じで僕は考え方については割と理系なのだけど、その割には数学や統計ができなかったりと全然ダメダメ。大学は心理学専攻なのだけど、心理学というのはこの辺りが不思議な学問。元々、哲学や文学から派生してできてきた学問であるから文系なのだけど、現代心理学というのは実験心理学が基盤であるので、理論の有意差を確認するために数学や統計学が必須なのである。
僕の大学での卒論のテーマは「アフォーダンス」なのだけど、これは認知科学とか人間工学のジャンルなのよね。なので、建築学とかデザインに対しても親和性がある感じであり、一体、自分が文系と理系の分類ではどっち側というのはいまだによく分からんのである。
性格的には理系な性格をしてると思うのだが、やってることは文章を書くことだったり絵を描くことだったりと文系の感性が必要なことを好んでいる。そこんところを理詰めでやろうとすることが多い。まぁ、こういう自分のパーソナリティというのは嫌いじゃない。