超メモ帳(Web式)@復活

小説書いたり、絵を描いたり、プログラムやったりするブログ。統失プログラマ。


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何を自分のアイデンティティにするかはよく考えたい。

何を自分のアイデンティティにするかはよく考えたい。


最近、ちょっと気をつけてることだが、あんまり病人であることにアイデンティティを持ちすぎないように気をつけようと思った。別に、健常者並みにバリバリ働けたりとかそんなことをするためにはメンタルの体力が少なすぎるのが問題であるが、自分ができないことにフォーカスを当てすぎるとなんか卑屈になってしまい、気分が悪いのである。


とはいえ、精神疾患なんてものを患ってしまうと、色々とやるための体力がごっそりと奪われてしまい、何かちょっとしたことがあるだけで一月近くも不調な状態が続いたりなどする。そこんところを補うために、僕は筋トレをやったりとかマインドフルネス瞑想などの自助努力をやっている。


まー、気をつけねばならんことだなと思うんだけど、一旦挫折した状態から根性でネバーギブアップした人というのは、過去の自分とおんなじような逆境に見舞われた弱い人に当たりが強すぎることがあるのだ。人間の心理バイアスには、「生存バイアス」というやつがあるので、自分がこういう方法でうまくいったからといって他人に同じ行動を求めてはいけない。


人生において必要なのは「想像力」だと思う。いろんな人と話してみて思うのだが、他人と自分では本当に見えてる世界とか考えてることが違うのである。自分はこういうことが当たり前だと思ってる常識が、他人には全く通用しないことも多い。そういう差異に出会した時に、相手を自分とおんなじように正そうとして他人の行動を矯正しようとする人もいる。


そういうのは全く無駄などころか、自分の感情をすり減らすばかりで損しかないんだよね。そういう自分と他者の差異というのにちゃんと気がついて、相手の気持ちを慮ったりとか、その違いを面白がれる人というのは才能があるんだと思う。僕はそういう才能は全くないので憧れてしまう。「人は人、自分は自分」で自分とは違う考え方の人とは無干渉を貫こうとしてしまうし、他人との交渉がいつもビジネスライクで、他人に関する興味が薄い。


人間というのは自分の苦しみや悲しみというのはものすごく敏感なので、それを他者に理解してもらうために過剰に表現したりするけど、逆に他者の苦しみについては、気がついたとしても大したものではないとして処理する。別に傷の舐め合いはする必要はないけども、社会的な弱者が感じてる苦しみについてちょっとは気を巡らしてみるのも必要だと思う。これは僕自身もそうであり、いつも考えていたり書いてることが自分のことばかりであり、他者や社会で起きてることに対してどうもよそよそしい。


僕はどうも根本的な精神性が昭和の人間というか、「きいろとくーろは勇気の印」のリゲインのCMのような根性論で教育されてきた人間なのである。だからまぁ、ブラック企業のいうことをホイホイと鵜呑みにして、毎日終電後の午前まで連日サービス残業をやるような生活をしたりして精神を壊す。そこんところの人間を生きた歯車として使い潰す社会の仕組みに対しても、ある程度監視の目を光らすことも重要なのではないかと思うんである。


一体まぁ、このブログで書いてたりニュースレターでやってるような情報発信の意味というのはなんなのか? と自分でも考えを巡らしたりするのだが、こういう人生のどん底を覗きみて回復してきた自分のような人間の視点というのも社会の中ではある程度は価値があるのではないかと思うんである。


僕はネットを彷徨ってる時に、いろんな自分と同じ統合失調症の人のブログやツイートを読んだりとか、他の精神疾患の人の記事なども読んだりする。それは自分自身と同じような考え方を持ってる人がいるのではないかと、共感を求めてやってる行為だったりする。


でも、どうも僕の生き方や考え方というのは多少異質であり、この病というのがなんだったのか? という意味づけにおいて、病人として社会的弱者として甘んじるつもりもないが、さりとて世の中の差別や偏見と戦うために社会の逆風に立ち向かう気もあんまりしないのである。


間違いなく自分の人生の一部において、病気により多くの犠牲を払い、やれることを随分と歪められてしまった。そのことに対して後悔や、多少の怒りのような感情があるのだけど、長い間その病気と付き合ってくると「それがどうした」という風にどうでも良くなってきたのである。


現実問題、脳には認知機能障害が残っており、思考がいつもクリアにならず、思考のワーキングメモリや記憶力というのはいまだに衰えたままだ。昔の自分であれば記憶力だけで簡単にプログラミングできていたような作業が、今ではいちいち一つひとつメモをとりながらちょこちょこと確認を取らないとできなくなっている。脳の体力も衰えており、仕事でフルに働くと夕方にはエネルギーを使い果たしており、ちょっとした不安や怒りなどを膨らませてしまい感情的に疲れ果てて動けなくなる。


だが、自分なりに生活習慣で睡眠時間や休息の時間をコントロールしてあまり疲れないようにしたりとか、服薬は絶対に欠かさずにやって、悩み事などはカウンセリングや主治医に相談したりなどして、フルタイムでも働けるようにしている。


僕がブログなどの情報発信でやれることとしては、このような病気と共存して働いたりするときの、生活の工夫の仕方だったり考え方について、あんまり嫌味にならないようにネットの片隅にでも転がしておくことじゃないかと思う。僕は自分が他人の生き方や考え方を変えることに関しては、あまり興味もないし、やるべきでもないと思ってる。でも、もし自分の知ってるやり方や情報が人の役に立つというのであれば、それをちゃんと分かりやすく整理して記録しておくことは社会的に意義があることではないかと思うんである。

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