夢を叶えたいのなら「根性よりも仕組み作り」。
ダラダラと仕事をやって、筋トレは昨日やってきたら今日は帰ったら年賀イラストの線画描き。チャキチャキ動かないと年末までに終わらないので、巻きでさっさとイラストも仕上げていく。
ちょっとAmazonを見ていると「根性論や意志力に頼らない 行動科学が教える 目標達成のルール」というおもしろげな本を見つけた。ちょっと序章と始まりの部分を読んでみた感じでも、自分の好みにドンピシャな本であるようだ。
僕の生活全般でのルールというか、そうやっていこうという人生の指針のようなものがあるのであるが、「根性よりも仕組み作り」である。人間というのはいくら頑張ろうとか根性だ! と気合を入れたところで、そういう気分というのは一時的なものである。絶対に続かない。
それよりは習慣化の技術であるとかスマホなどのITテクノロジーを使って、否が応でもその習慣を継続しないといけないような仕組み作りをしてしまった方が目標達成の確率が高いのである。僕はそういうことを考えており、その手の習慣本のエビデンス重視の本については色々とコレクションしている。
それと、人生全般の幸せについてもそうなのであるが、いっときの興奮に頼ったドーパミン頼りの幸福感というのは長くは続かないものなのである。一時的な快楽を貪るためにドカ食いをしたりとかSNSに入り浸ったりとか短期的な幸せを追ったところで、すぐにその興奮は冷めてしまって後には虚しさしか残らない。
長期的に幸福な人生を目指そうと思うのであれば、自分で小さな目標を設定してそれを繰り返し達成していくことが有効である。僕がブログや筋トレでやってることもそうであるけど、自分で「これをやる!」と決めたルールに対してちゃんとコミットメントをするのは、自己効力感でじんわりとした幸せ感がある。
人間というのは兎角、大きな身の程知らずな目標を立てて、挫折をしてはモチベーションを失っていくけど、それは最初の段階でしっかりと目標達成のための計画づくりのやり方を知らないからだ。ルネ・デカルトも「困難は分割せよ」との名言を残している。
大きな成果を上げようと思うのなら、困難なものを困難なままに理解しようとしてはいけない。まずは、その問題をしっかりと分割した上で、どのようなタスクが一番難しいのかとか最初に始めるのに適切な簡単なタスクを洗い出すなどする必要があるのである。
そして、タスク分けが完了したのなら、あとはそれを日々のスケジュールの中にしっかりと組み込む。僕も小説を書いたりするときは同じようなプロセスを取るけど、一日500字書くと決めたのなら意地でもそれは達成するようにしている。
自分が「この分量ならやれる」というレベルの難しさのタスクを切り分けて、そしてそれを毎日コツコツと仕上げる。この辺りのタスクの難易度と作業効率についての心理学の理論としては、チクセントミハイの「フロー理論」がある。
フロー理論によると、目標とするタスクは難しすぎても挫折するが、簡単すぎても退屈してしまう。必要なのは自分にとってやりごたえを感じる程度の適切な難易度のタスクである。そのようなタスクにチャレンジをすることで、人は忘我状態になり素晴らしい集中力を作り出すことができる。
人生全般においてこういう考え方は有効だなと思うのである。たとえば本を書きたいという目標を持ってる時のタスク分けは下記になる。
- 企画を立てる。本の読者層をペルソナ設定して、そのジャンルをリサーチする。Amazonの上位ランキングの本を3冊読了を目的にする。
- 本の骨子とプロットを作成。2週間以内に目次案を作成。各章の構成を箇条書きで整理する。
- 執筆。一日500字を書く習慣を続ける。夕食後の30分は必ず本を執筆する時間に充てる。
- 編集と校正。校正ツールを利用して校正を行う。
- 表紙デザイン。CanvaやStable Diffusionを使いデザインを作成。案を3つほど出して良いものを選出。
- 本の出版とプロモーション。本の出版をKDPで行う。その後、ブログやニュースレターで販促企画を考えて適切に行う。
こうやってタスク分けを行ったのなら、あとはGoogleカレンダーに登録してスマホにリマインドさせるなりして、やるべきことはきちんと実行する。スケジュールについても最初の段階で割り出しておき、最初で期限を切らないと人は簡単にサボる。ゴールも決めておく。ゴールのないマラソンはただの苦行だ。
人間は大きな夢を見るものであるが、夢は見ているだけでは叶わない。夢を叶えるためには冷めた頭でやるべきことを考えなくてはならないのである。それがわかってるから僕は「根性よりも仕組み作り」を人生の指針に掲げている。