マシュマロの予告
日曜日はマシュマロの回答をします。
質問が来ていますが、まだ1件だけなので答える余地が残ってます。日曜日には2~3問ほど答えましょうかね。今だったら質問を受けたらすぐに答えることが出来ます。
僕のマシュマロはマジレスが特徴ですね。何かしら僕に聞きたいことがありましたらマシュマロまで!
「知的トレーニングの技術」を読了したので感想をば。
「知的トレーニングの技術」(花村太郎著)を読了したんですよ。参考になるところがいっぱいある本だったので、感想と読書メモを纏めとこう。
- 作者: 花村太郎
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2015/09/09
- メディア: 文庫
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この「知的トレーニングの技術」については読書猿さんが絶賛していたんですね。
読書猿さんは、僕が知的生産技術の方法論において尊敬している化け物級のブロガーの一人なんですよ。最近でもはてな運営の仕切りによる対談で、スゴ本というこれまた凄い読書書評ブロガーの方と対談している。
こういう人が絶賛している本なら絶対面白いだろうと言うことでkindle版を購入して読んでみた。結論から言うと、ブロガーや大学生みたいな学問に携わろうと思う人たちはみんな読むべき本の一冊ですね。
それでは本を読みながらメモを取っているのでそれを晒そうかな。
- 遅読の必要性。速読で読むべき本を選び、遅読でじっくり内容を自分にしみこませる。
- 情報に関しても資本主義だとどんどん新しい情報を消費しないといけないような風潮がある。一つの情報に時間を掛けて熟成させて新たな発想を生み出す必要性。
- ノートの必要性。情報カードでも良いが、断片的な知識は血肉を持っていない。書籍のような連続性が情報に血肉をもたらす。
- 生産物の無い思考は知的生産じゃ無い。有効な問いを立てる必要がある。
- 現代社会は専門的な事は強くなったが、全体を包括するような知識が分からなくなった。ハイデッガーなどがそれを論じている
この本では世の中の学者や文学者などの知の創造方法をとりあげてそれを紹介しているんですよ。どのようにして本を読んで、どうやって知り得た情報をノートに纏めて、それをどうやって整理して、それから論文や小説に書き起こす。というような知的生産の一連の流れで使えそうなテクニックを紹介しています。
僕の書いているメモは情報量不足で、自分が気になった事ぐらいしか書いていないんですよ。本当はこれぐらいでは収まらない様な膨大な使える情報が含まれています。例えば読書法ひとつをとっても、読むべき本と読む必要の無い本を決めるための目次の読み方や、これは読むべき本と決めたら全部写本する必要性や、体系づけられた知識を手に入れるためには一人の作家の全集を通読する必要性などが説かれています。
このような情報を操作して自分の血肉にするためのテクニックは、インターネットで情報があふれている現代だからこそ必要な技術の気がします。細かな専門的な知識はググればすぐ分かる様になったからこそ、それを全体の通底観念に沿って一つの文章にまとめ上げるテクニックなどは、小説家志望やブロガーには必要な技術なんですよ。インターネットの知識は断片的で役に立たない。だからそれを纏める哲学が必要なんです。
ただ、この本が書かれた年代は1979年なんですけど、そのころと比べると流石に時代が古くなってるなという項目もある。著者の花村太郎氏はエコロジーの考え方などを述べているんだけど、現代から考えるとエネルギー問題などは流石に時代遅れかな?と感じる部分もあるのです。
「ファクトフルネス」や「サピエンス全史」などの本を読んでいると、人間の知性というのは成功に達しつつあるんじゃ無いかと思います。案外、人間の知性はすべての問題を包括して解決してしまうかも知れない(弁証法的)だが、それをレヴィ・ストロースの悲しき熱帯のように、西洋主義の独りよがりとして否定されるかも知れない。人間の歴史を通じて受け継がれてきた知性の発展を受け継いでいくために、実際にプラグマティズムで使える方法を纏めたって感じの本でした。
- 作者: 花村太郎
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2015/09/09
- メディア: 文庫
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今日の徒然
家の片付けとかしないといけないなーって感じ。彼女さんと来年から一緒に住む予定なんだけど、彼女さんがうちに来る前に家を片付けておかないといけんなって感じなんですよ。
今の家の状態とか、まさに乱雑のひと言って感じなんですけど、なんとかして整理して彼女さんの住むスペースとか確保せんとならんな。庭とかも草ぼうぼうだし、まずは庭から片付けんとならんだろう。
audibleを契約しているんだけど、今月選べる本は「人生がときめく片づけの魔法」を選んでみた。とりあえず自分に発破を掛けてみるスタイルである。
- 作者: 近藤麻理恵
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2019/02/14
- メディア: 単行本
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とりあえず手を動かせって話ですけどね。これから来年に掛けては週末は片付けですわ。