今日は読書について語る。
ここんところ読書が調子よくてですね、いろんな面白い本が見つかった感じなんですよ。
今日、ネットをブラブラしていると下記の記事を見つけた。
まー、こりゃ自戒でもあるんですけど、ショーペンハウエルが「読書について」で書いていることなんですけど、何も考えず乱読ばっかしてると知的廃退をもたらされると言ってるんですよ。
読書は他人にものを考えてもらうこと。だから本を読むことは他人の思考過程をたどっているだけであって、自らの思索の自由を阻めることになる。書物から読み取った他人の思想は、他人の食い残し、他人の脱ぎ捨てた古着に過ぎない。ヒマさえあれば本に向かうという生活を続けて行くと、精神が不具廃疾になるという。
これについては僕も大学ぐらいのときに読んでたから知ってた。「読書百遍意自ずから通ず」という中国のことわざがあるけど、あれは同じ本を百遍繰り返しよんでるんですね。孔子の教えとかそのあたりの本を繰り返し読んでからの言葉なんですよ。
それにしたって現代社会ならば多くの本を読んだほうが学ぶことがおおい。上記の記事では読んだ本を自分のものにするため下記の方法を勧めている。
【書き写しフェーズ】
メモ帳に実際のテキストを書き写す
論旨を要約して書くのではなく、テキストをそのまま書くところが重要
コピー&ペーストといった「移す」のではなく、写すことによる発見や理解が必ずある
手書き重要
手書きだからこそ、いろいろなことに気が付くと同時に、いろいろな考えがわいてくる
抜書きをすることで、何を語ろうとしているのかが、はっきりとした輪郭をもって運動を始める
写すにあたっては、その書き手になったつもりで、大げさに言えば憑依して書いていく必要がある【分解フェーズ】
原稿用紙で10~30枚の文章を分解する。自分の好きな作家や、目指すスタイルの手本になりそうな文章を選ぶ。それを「分解ノート」に書き写す(p.169の写真が参考になる)
段落ごとにブロックに分ける
ブロックの一つ一つの文章を、別に取り出して書いていく。書き写すときは一行おきにして余白たっぷりと。ノートの天と地に余白も
分解は、段落をブロックとして、全体の進行を見る。次に段落の中での進行を見る。さらに、描写、情報、エピソード、細かくは言葉やレトリックまで分解・分析していく
これは「ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法」からの本を本当に緻密に自分の血肉にする方法らしいです。
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僕はべつにここまで厳密にやる必要はないと思いますけど、古典作品の筆写って本当に勉強になるとは思います。僕は小説ワナビーなので夏目漱石の文体を学ぶために「夢十夜」を大学ノートに全部書き写してたことがあるんですよ。これは本当に深い読書体験ができます。漱石がどの様な気持ちで文章を書いていたのかの追体験が出来る感じです。まぁ、物書き志望にとっては筆写ってのは昔からある勉強法らしいですね。浅田次郎は高校生の時に谷崎潤一郎の細雪を全部書き写したことをエッセイで書いてました。
んー、まぁ偉そうにここまでいろいろと書いてきたけど、ここまで僕も全然出来てないことです。本を読んでて気に入った名言とかあればEvernoteにメモを取ってるんですけど、これもやったりやらなかったりだし、本当に読書を血肉化出来てないと思います。本を読むんであれば、気に入った本を繰り返し読みながら今回紹介した方法で血肉化していきたいと思いました。まる。
今日の徒然
朝に5kmランニングに行ってきた。今日は過去最速記録が出た。
ランニングについては完全に習慣化できてきたので、あとは継続し続けるだけだ。だけどまぁ、ランニングブログの方でも書いたけど、体重が一向に減らないんですよね。足に筋肉はついてきて、走るための筋力なんかは鍛えられてきているんだけど、体重は変わらない。
これはまぁ、ランニングだけじゃなくて普段の食生活も見直さないといけないだろうなって感じ。土日は外食が多くて糖質を沢山摂取しますからね。普段の食生活は朝にオートミールとウインナー三本、昼は日替わり弁当、夜は鶏胸肉と冷凍ブロッコリーと豆腐と納豆っていう平日は完全な同じメニューのルーチンになっている。だけど、休日はルーチンを崩して外食が多くなってしまうのだ。
まー、休日の過ごし方のパターンを変えないといけないかな?ってのは前々から考えている。休日は昼の12時まで眠って、起きて適当に外出して外食を取るなどのパターンになっている。これは食生活的にもバランスが良くないかもしれないし、外食なので食費も掛かる。休日もなにか家で料理をして食べるパターンを作るべきなのかもしれない。
まぁ、それ以外は完全に平日のスケジュール。会社に出社して仕事。通勤時間はkindleの読み上げ機能を使って読書。今日はアランの「幸福論」を読了した。
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アランの幸福論についてはこちらの方を参照してもらえば僕の感想は分かると思う。
アランの幸福論は僕の座右の書であり、機会がある度に何度も読み返している。人生の折々で読むと新たな気づきがある本だと思う。実践的な人生論の哲学書だ。
それで、次に読む本は以前、りとさん(id:rito-jh)に紹介してもらったこちらの本を読んでいる。
- 作者: 佐藤可士和
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今の所、一章だけを読了した感じだけど、それだけで気づきがある本だ。
アートディレクターというのはアーティストというよりはSEやプログラマなどのシステム屋に近い職業だと思う。物事のの中に法則性を見出し、それを抽出して新たな価値観を生み出す。システム屋というのは、要件定義で実際の現場での用途を固めて、設計でアルゴリズムに従って情報の流れを整理して、コーディングでシステムを作り上げる。プログラマの仕事としてはコーディングの技術ばっかりが注目されるけど、システムを作る上で重要なのは要件定義と設計の方である。前にあるはてなーがSEの金言として書いてましたけど、紙とペンがあればコンピュータが無くてもシステムは作れるのである。
この作者であるアートディレクターの佐藤可士和さんはそういうシステム化にとどまらず、情報を整理して洗練させることでその情報の価値を高めることまで語っているようだ。まぁ、一章を読んだだけなのでまだまだ先を聞いてみないとわかんないんですけどね。そういう所がやっぱアーティストと技術屋の違いだなーと思いながら読んでいる。
この本も読了したら感想をまとめておきます。参考になりそうな本でありがとうございます。