超メモ帳(Web式)@復活

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哲学をするのに難しく考える必要はないです。

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哲学をするのに難しく考える必要はないです。


今日は哲学についてちょっと考えてみますか。僕は、哲学が好きで哲学的な読み物を読んだり自分でも哲学的なことを書いたりする。今日このような記事を見かけた。


哲学の考え方を知るのに良い記事だった。僕はこのような感想を残した。




哲学ってさ、難しいことの代名詞のように使われてるけど別にそこまですごく難しいことしてるわけではないんですよ。哲学とは自分の頭で考えることであって、別に哲学者が言ってるような小難しい言葉を真似ることではない。後述するけど哲学者たちが何であんなに難しいことを言ってるかと言うと、それは物事をしっかりと正確に定義するためとかそういうことである。


そういう風な哲学的な思考のあり方を実践している例が、マイケル・サンデル教授のこの本である。


www.ituki-yu2.net




まあ詳細は上のエントリーを読んでもらえれば分かるかなと思うけど、現代の哲学者がやってる哲学というのは昔の哲学者たちが作り上げたフレームを使って理論を構築したりして戦わせることなのだ。マイケル・サンデル教授のこの本は実際の哲学者の思考が綴られている。


ギリシャ哲学のソクラテスプラトンの対話篇からしてそうなんだけど、哲学の基本というのはダイアログで語り合いながらぼんやりとその人が思い込んでいる固定概念を疑うことなのである。徹底的に自分が常識だと思い込んでることを疑い抜き、思考のフレームを外すことが重要だったりする。


とにかく、全ての既成概念を疑うということはそれ自体が哲学というところもある。デカルトは世の中にあるすべてのものを疑い抜いて、疑っている自分の存在まで疑ってその結果 「コギトエルゴスム(我思う故に我あり)」と言う哲学史の中でも重要な地点までたどり着いた。


まあ、僕はこのエントリーで言っている哲学というのはどっちかと言うと人生哲学のようなそういうものに近いんだけど、別に哲学というのは哲学者が作り上げた難しい概念を使って考えるというものではない。哲学史を知っているというのは、考え方のフレームワークを手に入れることに近い。


これから新たに哲学を始める時に他の人が考えたのと全く同じことにリソースを費やしてしまうことがある。人間の思考パターンというのは似たようなことが多いので、大抵の悩み事なんかは類型のパターンにハマってしまう。また、どんなに思考力が優れた人間があっても歴史の中で積み重ねられてきた知識を知らないと車輪の再発明を進めてしまうかもしれない。


哲学史を学ぶということは、今まで人類が積み上げてきた思考のパターンを自分の中にインストールするということ。そして、またそこで作られた新たな固定観念を疑うということが哲学なんだ。考え方に「巨人の肩に乗って物事を俯瞰する」というのがある。 今までの哲学者などが考えてきた観念を知ることで、いちからその観念を悩むことをショートカットできるのだ。そこから新しく観念を作ることが人類全体の知識のグレードアップなのである。


なので、哲学史を学ぶというのはそういう意味で人類の役に立つような哲学を作るという哲学をしたいんであれば必須なんである。しかし僕が言ってるような人生哲学をしたいのであれば、いちいち哲学史を学ぶよりも考え方だけ知ってるほうがいいのかもしれない。


まあ僕は哲学的なこと全般を考えるのが好きなので、哲学入門書を読んだりして哲学的なことに思いを馳せてそういうエントリを書いてたりする。前に書いたのはこのようなエントリーである。


www.ituki-yu2.net


飲茶という人が書いた「史上最強の哲学入門」という本があるんですけど、この本は西洋哲学の歴史をざっくりと学べてしかもすごくエキサイティングで面白い本です。まず哲学の歴史を知ってみたいという人はこの本から読み始めるといいかもしれません。


史上最強の哲学入門 (河出文庫)

史上最強の哲学入門 (河出文庫)

  • 作者:飲茶
  • 発売日: 2015/11/05
  • メディア: 文庫


僕が今回のエントリーで述べたような哲学的な考え方を知りたいと言うのであれば、下記のエントリーで紹介した本がいいだろう。 哲学書の使い方などを教えてくれる。


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哲学書というのは必ずしも知識を得るためだけに読む物では無く、難解な問いに読者が悩み続ける読書経験をするためにもあるんです。実際に、より良い人生や実存や国家など、そういった問いを思想家から問いかけられ、それに苦悩するのも哲学書を読む意味なのである。答えが無い問いに誠実に悩み続ける経験こそが、自分の人生をより良く生きる力にも変わるのである。その問いに対して自分で悩んで見つけた答えは世界で唯一無二だ。


例えば、実際にプラトンの「国家」などを読んでみて、倫理とは何かコミュニティのあり方とは何かなどを自分で問い直してみるのが本書で勧められている哲学のはじめ方だ。どういう風にして哲学書を使うかはこの本が詳しいだろう。



後は気軽に哲学の概念なんかを学びたいならば哲学系 YouTuber を頼るのもいいかもしれない。僕はこの人を定点観測している。


kotoyumin.com


twitter.com


まあ冒頭でも述べたことですけど哲学というのはざっくりと言うと自分の頭で考えるということなんです。そのために先人の知恵を借りるなどしてフレームを広げたりするんですけど、別に難しいことではないです。


まぁ今日は名言で締めますか。


「三千年の歴史から学ぶことを知らぬ者は、知ることもなく、闇の中にいよ、その日その日を生きるとも。 ゲーテ


「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。 オットー・フォン・ビスマルク

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