僕はどうにも東洋医療に対して忌避感があるらしい。
嫁さんが漢方を飲んでいる。
んー、自分も仕事で急ぎの割り込み作業が入って一日中バタバタしてたんだけどさ、嫁さんが調子悪いの治らないよね。どうしたもんかと思う。
別に、すっごく落ち込んでるとかではないんだけど、どうも睡眠の調子が良くないと言ってるんですね。どうも寝ても寝ても疲れが抜けない感じだったりとか、夜にテンションが上ってしまって眠れなくなって次の日爆死してたりとかそんな感じ。
今日は嫁さんは、中部あたりにある「眠りの駅」という名前の睡眠関係の商品を色々と取り扱ってる店で話を聞いてきたみたいだけど、どうも交感神経と副交感神経が乱れてるんじゃないか?という風な話を聞いてきた。
他にも、睡眠外来に行ってきて色々と検査を受けたりとかしてきたんだけど、どうもこの睡眠外来は、東洋医療の方の病院らしくて漢方で治療しようとしているようだ。僕はどうも東洋医療とか漢方とかには詳しくなくて、冷えのせいで過眠が起きているという説明にはいまいちピンときていない。
実際、嫁さんから話を聞いてみて気がついた意外な自分なんだけど、どうも自分は医学的なエビデンスが無いことに関してはつくづく不寛容であるらしいな。環境や生活のリズムが狂って交感神経が乱れてしまうという説明に関しては、いままでの僕も医療関係の本などを読んできているので納得できるのであるけど、冷えのせいで過眠が起きるみたいな東洋医療の理論はさっぱり理解できない。
一応さ、僕は大学は心理学専攻だったから、統合医療の理屈とかも色々と勉強はしてきたのよ。アロマセラピーだったりとか音楽療法みたいなものに関しても理屈は勉強してきたのだけど、あれらに関してもちゃんとラポールができた治療者が確信をもって勧めてくる治療法のプラセボ効果とかが割合大きかったりとか、標準医療の補助的に使うのがよいみたいな価値観を持っている。
まー、でも、僕も寝る前に養命酒を飲んでたりとか漢方を使って健康維持しようみたいな行動もとってたりするけど、漢方に人生の大きな比重を掛けるほどあまり信頼性というのは高くないのだよな。どうも、薬を飲むにしても成分の薬理作用がハッキリしてない薬に関しては、プラセボを意識してしまうというか、二重盲検法でしっかりと高いエビデンスが出てない薬で、精神に作用する薬は胡散臭くて信用してない。
でも、確か、漢方に関する話題でこういうやつがあったな。
短いから全文引用してしまおう。
時々あるけど、あれは過去の嫌な瞬間が次々思い出されるから精神状態限界になるんじゃなくて
精神状態が限界になると過去の嫌な瞬間が次々思い出されたりするんだということに最近気づいた。
抑肝散加陳皮半夏って漢方が結構効く。飲むと防音室のドアを閉じたみたいに気持ちが落ち着く。漢方だけど飲んでわりとすぐ効果を感じる。まずい、って思ったタイミングで飲むようにしてる。
なんか、シャワーを浴びてたりとかで嫌な考えにとらわれてしまって叫びだしたくなる状況とかあったりするじゃないですか? ああいう状況に抑肝散加陳皮半夏って漢方が即効性高くすぐ効くらしいという噂を聞いたんだよね。
考えてみれば、漢方は中国みたいな歴史のある国で、医療の方法として研究されている方法ではあるし、学問としての蓄積はあるんじゃないか?というアプローチで自分を納得させるのはどうだろうか? 統計みたいな理系のアプローチではなくて、歴史に学ぶという人文学のアプローチで納得してみるのはどうだろう?
別に、なんでここまで漢方に反感感じるのか理由がよく分からんのだよな。おそらく現代の医療でツムラの漢方とか使われたりしているし、薬理効果の研究だって進んでるはずだろ。なんかさ、冷えとか主観で病気全部を解釈しちゃおうとするような疑似科学ぽい所に、僕のトンデモセンサーが過剰反応しちゃうんだよね。
医学的な漢方の解釈はこんな感じらしい。
体の代謝が落ちてたりして活力が減少している状態が冷えとして現れたりするらしい。それで生薬である漢方を飲んで、体のバランスを取って全体的な代謝を高めていくのが漢方の考え方であるという。