超メモ帳(Web式)@復活

小説書いたり、絵を描いたり、プログラムやったりするブログ。統失プログラマ。


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最近は「本をたくさん読もう月間」です。

最近は「本をたくさん読もう月間」です。


今日は最近読んでる小説とか本とか観たい映画の話をしようかなと思う。ちょっと、最近の僕は「本を沢山読もう月間」に突入しつつあるので、Kindle Unlimitedに登録して目についた本とか気になってた本を一気に消化するキャンペーンを行っている。


こういう話をしようかなーと思った理由が、スティーブン・キングの「書くことについて」を読んでいるのだが、その中に小説家志望者なら小説は浴びるように読んで、そして沢山書かなければならないというようなことを書いてたのである。



実は、キングの「書くことについて」は過去に一度読んでいて、キングがオーディオブックを愛用しているというような断片的なことだけは覚えていた。キングは暇があれば他の人のいろんな作品を大量に読み込んでおり、車を運転してる時に読書をするならオーディオブックを使えと言っていた。


僕がAudibleがAmazonから発表された時に早速サブスク契約して使い始めたのも、キングの「書くことについて」でこのようなことを書かれていることを覚えていて、「僕は通勤時間が長いしオーディオブックが使い放題でお得じゃん」ということからだったのである。Audibleを使えば月に一冊〜二冊ぐらいは通勤をしながら本を読むことができるので、普通に読書家にはお買い得なサービスだと思っている。


「書くことについて」は、超久々に読み返してみたけど、やっぱり小説家のこだわるべきポイントとか考え方が大量に書かれており参考になる。英語圏の小説家の文章読本なので、英文法などに関する箇所も多いのでそこは飛ばしてもいい。しかし、小説執筆で普遍的なアイディアの膨らませかとか創作技法も参考になることが多いので、アンダーラインを引く箇所も多い。


まぁまぁまあ、とりあえず今はKindle Unlimitedで目についた文章読本系の本も色々と読んでるけど、それらの本に書かれているのは全体的に参考にならない小手先の技ばかりという感じ。それで結局、過去に読んで参考になったと思ったスティーブン・キングの「書くことについて」を再読してるのである。これは僕の信念だけど、創作ってのはマインドが重要で、技術はそのマインドで使うものである。技術の方に引っ張られて迷走しちゃいかん。道具というのは使うもので、人間が使われるものじゃない。


で、キングのいうことには小説家志望は小説をたくさん読め! と言ってるので、僕も色々と小説を読んでいる。最近はAudibleでは有吉佐和子の「青い壺」を読んでいる。



こちらの小説については相当に前に書かれてる古い作品なのだけど、最近急に注目されて日本文学amazon1位などになってるのである。NHKの朝のニュースで特集が組まれていたので、僕も興味をもって読み始めた。


今読んでるのは本当に前半部分だけど、品が良い上質な小説だなーという感じ。昭和初期ぐらいを舞台に書いてる青い壺を巡る一連の群像劇のような作品なのだけど、それぞれの登場人物の心理描写が丁寧。また、何か奇抜なこととか飛び抜けて異常なことが起きたりするわけではないんだけど、一つ一つの物語がしっかりと展開していく様子が描かれておりきちんとオチまでまとめてくれる。


この作品が現代において注目されてるのもよくわかるなーと思う。最近のコンテンツは、何かすごい能力を持った登場人物が飛び抜けた成功を成し遂げたりとかそういうスリリングな展開が求められるところがあるけど、「青い壺」は市井に暮らす普通の人たちの心理を淡々と描く。でも、その描かれている心理が、定年退職後の夫を疎ましく思う老夫婦の心理であったりとか、若干毒も含まれているのだ。


別に小説でキャラクターを描こうと思うのなら、そのキャラクターをすごい人物に描く必要はないんだよね。普通の人たちでも日々色々なことを考えているのであり、その日常の心理の襞の中にドラマティックな展開が潜んでることがある。そういう日常生活を丁寧に観察した上で、作者はそれを拡大したり改変してみたりなどしてドラマを作り出す。


そこんところの人間の心理を中心に考えてストーリテリングするのも重要だなと思った。読者を物語に引き込もうと思うのなら、ケレン味のあるドラマティックな展開ばかりを考える必要もないのである。「青い壺」のように日常生活の気持ちの流れをしっかりと描くことでもしっかりと物語はドライブするのだ。そこんところが興味深いと思ったね。


あとは、今週末は桜坂劇場で「侍タイムスリッパー」のラストの上映をするので、それは観に行きたいなーと思った。ネットのいろんなところで評判を聞くけど、低予算で作られているけど志がちゃんとある面白い映画であると聞いている。


キングは小説家であれば小説をたくさん読めと言ってるけど、小説に限らず映画とかもたくさん観たほうがいいと思うんだよね。映画の場合だと、一つの物語を二時間ぐらいの時間にギュッと詰め込んでいるので、タイパの面でも便利である。それだけではなく、短い時間の中でいかに観た人の興味を引いて、そして感情移入させて幕を引くのかという展開を理解するにも、映画というコンテンツは優れているなと思うのだ。


というわけで(何がだ)、最近は色々とコンテンツを摂取することに取り組んでる。夕食を食べつつNHK大河の「光る君へ」や「銀河英雄伝説」を観てたりするので、そこんところもちゃんとどこかに感想はメモしておこうかなと思う。小説を読んだりとかコンテンツを摂取したら、ちゃんと感想メモを作ることもセットだからな。そこんところ僕はダメで、観終わったら「よかったー」で完結してしまうことが多いので改めんとならん点である。

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