超メモ帳(Web式)@復活

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「廃墟短編集」(ヒダマル・ヒヤパ著)を読んだ。

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「廃墟短編集」(ヒダマル・ヒヤパ著)を読んだ。


ネットの友達のヒダマル氏が文芸フリマで本を出したいということでクラウドファンディングをやってたのですよ。そこで、クラウドファンディングにお金を投資したところ、お返しの本「廃墟短編集」が届いたので、今日、読んでみたのですよ。


読んでみたので感想を書きますか。


この短編集には下記の作品が収録されています。

  • 廃墟ピンキーメモリー(ヒダマル)
  • 大廃建之比売(ヒダマル)
  • 箱庭の外延は窓 ~廃墟探偵シリーズ(ヒヤパ)
  • 大廃建之比売 リターンズ(ヒダマル)
  • 花火(ヒダマル)


廃墟というのは人から忘れられて打ち捨てられた場所だと思うのですが、そこを舞台にした人々のつながりを描写した短編集になってます。


僕が好きだなと思ったのは「廃墟ピンキーメモリー」と「箱庭の外延は窓 ~廃墟探偵シリーズ」ですかね。題材として選んでいる廃墟の意味合いがみっちりと表現されているし、描写されている。


「廃墟ピンキーメモリー」では廃墟に住む少女に対して相談員の「おばさん」が訪ねてきて一夜を過ごす話ですけど、結末に至ってSF的などんでん返しが存在する。鮮やかな幻想なのだが、廃墟を訪れる人達が求めるものはこういった儚いものなのかもしれない。時間というものが建物に与える影響を通じて、人がそれに何を重ねるのか? それを守る人はこの小説で表現されるようなそこに居た人たちの思い出を抱えた者なのだろう。


次は「箱庭の外延は窓 ~廃墟探偵シリーズ」。文体がみっちりと詰まっている部分が有るんですけど、あそこで廃墟の廃退的な表現がよくなされていると思います。登場人物も一癖も二癖もあるような人たちばっかりなのですけど、作品全体を通じて廃墟の廃退的な魅力が伝わってきます。


「廃墟には、たくさんの暮らしや感情や時間が染みついているし、棲みついているんです。廃墟に行けば、みえる、のです。」


廃墟はそれまで人の営みが行われてきた残滓。廃墟探偵はそれを「見る」。探偵小説シリーズ物のの主人公としては十二分に魅力を感じさせるキャラクターでした。密に詰め込まれたイメージの束は、廃墟に押し込まれた人々の記憶の群れなのでしょう。


廃墟短編集は、廃墟という事象に人はどういう感懐を抱くのか? それに関わる人々の織りなす物語でした。同人誌なので手に入れるのは難しいのですが、ヒダマル氏のブログを確認してたら、そのうち通信販売も開始されるかもしれません。気になる人は確認しときましょう。


ヒダマル氏のブログはこちら。


www.hidamaruanime.com

今日の徒然


今日は筋トレの為にジムに行ってきた。今週の月曜日は旅行のためにジムに行けなかったので、土曜日に代わりに行ってきたのだ。例のごとく記録はこちらに記録してある。


www.yuki-2021-running-log.net


今日は脚の日だった。フットプレスは150kgまでは行きそうだけど、結構100kgでも無理しているのであんま無理はしないほうが良いだろうなということで押さえている。


筋トレが終わった後はトレッドミルで30分ほどランニングしているんですよ。ちょっと面白いんですけどエニタイムフィットネスのトレッドミルのマシンにはhuluやNetflixの再生機能が付いているんです。僕はトレッドミルで走っている30分間はアニメを観ながら走っているのです。


で、最近はかわぐちかいじ原作の「ジパング」を観ているのですけど、あれは面白いですね。あらすじを書くと、平成の最新鋭イージス艦が突如嵐に巻き込まれてミッドウェー海戦にタイムスリップしてしまう。そこで主人公の角松は、撃墜されたゼロ戦に載っていた草加を助けてしまう。イージス艦ミライの中で太平洋戦争の結末を知った草加は歴史を変えるために暗躍するようになる。そこで否応なしに日本とアメリカの戦争に巻き込まれたミライは自衛隊としての専守防衛を固持しながらも戦争に巻き込まれてゆく……。


特に期待せずにダラダラと観てたんですけど、むっちゃ面白いですね。いわゆる架空戦記ものなんですけど、ミライの目的は戦争を止めることなんですよ。で、草加も戦争を止めようとはしているんですけど、歴史改変を企んでいるんです。主人公の角松他の乗組員はその草加の歴史改変も止めようとしているんです。


この作品を120%楽しもうと思えば、太平洋戦争のミッドウェー海戦からの戦史をキチンと把握しておかないといけないと思うんですよ。登場人物に山本五十六とかそういった人物がでてくるので、そういった人物たちが戦争でどういう役割を果たしたのか理解していないと登場人物たちの意図がわからないと思います。


ひとまず、このジパングを最後まで観終わったら、次は平野耕太原作の「ドリフターズ」でも観ますかね。あれも結構面白いと思ってたんだ。朝のトレーニング時間のトレッドミルを走ってる間はアニメを見る時間にしてしまおうと思う。

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