筋トレ、イラスト、小説執筆、上達には全て法則があるようだ。
仕事のやる気が超出ない。そりゃまぁ、長期休暇の後なので仕方ないことではあるが、気分が乗らないのは仕方ないのである。
まぁ、こういうのは徐々に暖機運転しないとオーバーヒートしたりするものなので、今週一週間ぐらいは徐々に加速するぐらいでいい。というか、仕事で使うエネルギーは60%ぐらいに抑えるように僕はしてる。
しかしま、プライベートの方でも色々とやりたいことが詰まってる状態であるしな。ひとまず今年は今まで書いてきた玲と真輝のシリーズの小説をkindle本のePubにして早急に出版しようかななどと企んでいる。やっぱりシリーズ全体が本として揃ってるかどうかというのは、作品全体の価値につながるものであるしな。これはさっさと済ませてしまおう。
だが、今現在プライベートでやってる作業としては、自宅のMacbookの方でメモを取るために自作した「Scrapdiary」というアプリがビルドできなくなってるので、そちらの開発環境の再構築をしてる感じである。こちらもそこそこ複雑なバグが絡んでるようなので、手間取りそうである。これはせめて来週ぐらいまでには終わらせたいな。
あとは、小説執筆の方も新しいプロットが走り出しており、こちらの方は毎日読み返したりしてアイディアを書き足していかないとモチベーションが落ちる。僕の小説の書き方はこんな感じであるけど、初期の段階ではまずは作品のなかで表現したいアイディアを拾い出すためにキャラクターを徹底的に妄想する。そして「このキャラとこのキャラの絡みはよくね?」とか「このシーンでバシッとこんな決め方をしたらカッコ良いな!」というふうなアイディアを一枚のテキストファイルに全部書き出す。
最近はいろんな創作技法の本なども読んでみるけど、これもまぁ色々とある。小説を書いてる人はこの手の文章技法の本などをたくさん読んだりするかもしれないけど、気をつけないといけないポイントがあったりする。
なんというか、ストーリーの王道の型とかログラインを書けと書いてある創作技法の本があったりするけど、あの手の本は中級者以上が読んで価値をもつ本なので初心者は真似しないほうがいい。創作の初心者がやるべきことは、まずは簡単なお話づくりからやって創作のための基礎体力をつけるのが先で、最初からテーマを持たせた壮大なストーリーを書こうと企んではいけない。
僕は小説執筆の他にイラストを描いたりとか筋トレをやったりもするけど、それらの非言語分野の趣味全体で言えることなのであるが、最初から難しいやり方を真似て変な癖がつくと後から苦労する。最初は遊びから始めるのが重要だ。
例えば、筋トレで最初からベンチプレス100kgを狙って持ち上げようとしても無理だろう。最初は軽いウエイトから始めて、徐々に筋肉の動かし方などを体得して、筋肉への効かせ方などを学習した上でトレーニングしないと100kgは無理だ。
これと同様で、小説執筆においてもいきなり大長編でものすごいテーマを含ませたストーリーを書くのは、よっぽどの才能に恵まれた天才でもない限りは無理だ。頭の中ではそんなすごい大長編ファンタジーのアイディアが溢れてるかもしれないが、それをちゃんとした作品へと抽出できるようになるまでにはトレーニングが必要なのである。
イラストなどとも同様なのである。最初、イラストを描きたいと思った時に、脳内にはすごい可愛いキャラクターのイメージができてるかもしれないけど、それを実際に絵として描き出してみると自分のイメージとはかけ離れた代物が出来上がる。
脳内でイメージした内容を忠実に紙に再現しようと思うのならば、それを再現できるような体の動かし方をマスターする必要があり、これはどちらかというとフィジカルな領域の話になってくる。脳で出した命令をちゃんと神経を通じて、手足へ反映させて、そしてそれを紙に書き出した情報を視覚で捉えながらフィードバックして修正を行いつつ、ちゃんと自分のイメージしてる像を書き出す。これは筋トレと同じような、体の動かし方を学習してできる活動だ。
そして、小説執筆のような一見すると完璧に言語野分野で全部完結してそうな趣味だけど、脳内でイメージしてる物語を作品として完成させるためには全身を使ってる。頭の中で想像してる大きな物語を作品として出力するためには、そのための体の動かし方をして、フィジカル全体を使って物語らないとならないのである。
結論としては、自分の想像している物語を自由自在に作品として書けるようになるためには、そのためにはつまらない作品もたくさん量産しないとならない。まずは小さな掌編作品からでも、物語を書くという感覚を体に馴染ませないと、いつまで経っても自分が本当に書きたい物語は書くことができない。
最近は、為末大の「熟達論」を読んでるのだけど、その手の人間が上達するということはどういうことなのかというのを、徹底的に論理的に書かれてるから面白いのである。やっぱりオリンピアンというのは運動ばかりしてる人たちではなくて、人間全体への理解というのがあるのだなと知らされた。フツーに面白いのでオススメである。