超メモ帳(Web式)@復活

小説書いたり、絵を描いたり、プログラムやったりするブログ。統失プログラマ。


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自分の望む習慣をインストールするにはコツがいる。

自分の望む習慣をインストールするにはコツがいる。


こうやってすやすや昼間に寝ている大五郎さんであるが、夜中になると目をギンギンに輝かせながら爪を出した前足で人間の顔を叩くのである。猫のしもべである人間は主人の暴虐にも涙を飲んで耐えるぐらいしか方法がないのだ。


このブログ記事は図書館で書いている。先週はモチベーションが高い状態で勉強することができたけど、今週は微妙であるな。やっぱネットが使える環境で勉強をしようと思うのが無理なのかもしれない。僕はネットジャンキーの人間であるので、ネット環境があるのなら無限に時間を潰せるのである。図書館で勉強する時ぐらいそんなのから離れて集中できれば良いのになーと思うのに、どうにも自分の行動を理性でコントロールすることができないよな。


最近はそれほど話題には出してないけど、このネット依存症による集中力がない問題は僕にとってもっとも大きな大問題である。仕事をやる時も、ネットが繋がった端末を目の前に置かれたままだと、僕はネットを巡回して無限に時間を潰すことができてしまうのである。


最近はFreedomという、決まった時間になると決まったサイトへの接続を遮断してくれるツールをインストールして、仕事時間にはネットサーフィンをできないようにしている。これは一応、それなりに効果を発揮してくれて、無制限にダラダラとサボる悪癖に関しては防ぐことができている。


サボり癖対策に関しては昔から色々と考えていて、このブログにもサボり癖というカテゴリーが用意されている。


www.ituki-yu2.net


こういうやりたくない習慣をアンインストールするときに必ず考えないといけない原則があるのだけど、「気合いや根性で人間の行動を変えようと思っても無駄」。この原則は人間全般の行動に言えることで、他人の行動を変えることというのも難しいことであるけども、自分自身の行動であっても理性だけで行動を変えようというのは無理。


現代社会においては勉強とか節制を頑張れば自己実現できるというストーリーが共有されているよね。で、世の中の成功者というのは、常人では理解できないようなものすごい努力で自分自身をコントロールして、そしてバリバリ仕事とかをやってすごい成果を出して成功者になったというのはみんなが大好きな膾炙された物語である。自己啓発本なんかでも自分自身の本能をコントロールして、やりたくない勉強やら努力をやるためのノウハウやマインドセットなどが佃煮にできるぐらいに粗製濫造されているけど、あんなもんはいくら読み漁ったところで意識高い系になるぐらいで時間の無駄である。


実際、自分の行動を自分の意図した方向に変えようと思うのならば、理性が働いているうちに自分の本能がどんな癖を持ってるかを理解して、自分自身でも自然にその行動をやっちゃうように環境を変えてしまうのが一番良い。


行動経済学にはシステム1とシステム2という概念がある。僕はこの概念についてはダニエル・カーネマンの「ファスト&スロー」で知った。




人間の思考パターンにはものすごく早く動作して、直感的に答えを出すモードである「システム1」とゆっくりと熟考して、論理的に物事を考えて答えを出す「システム2」のモードで構成されている。人間が普段生活の中で繰り返してやってるようなルーチンにまつわる思考パターンとしてはシステム1の方である。たとえば歯を磨いたり髭を剃ったりする行動は、毎回わざわざ論理的に思考してどんな風に力をかけたりとか思考するのではなく、すでに日々のルーチンとしてインストールされてる直感的な行動である。


で、僕らが勉強できたらいいなーとかサボり癖を無くしたいなーみたいな思考というのは、システム2の方でそんな習慣を身につけることができたのならば、色々と長期的な利益を得られるなと論理的に判断しての思考である。しかし、システム1は長期的な利益に向けてコツコツと努力するような行動が苦手だ。どれだけシステム2が説得しようとしても、すぐに目先の快楽を与えてくれる餌に飛びついてしまう。


なので、僕らが長期的に利益を出すために計画的に自分の行動をコントロールしようと思うのならば、自分の持ってるシステム1は何が好きなのかという好みや癖を理解して、システム2の思考でもって普段の生活の中でシステム1をうまく宥めたり誤魔化したりしながら習慣をインストールする方法を身につける必要がある。


具体的にはどんな方法があるのかーというのは、各人それぞれシステム1の好む癖がなんなのか違うから一概には言えないのだけど、たとえば僕がブログを毎日書いたりする習慣に関しては、毎日同じ時間に同じ分量を決まった時間になったら書き始めるというのが気をつけてる所かもしれない。僕のシステム1の癖としては、毎日同じ時間に同じことをやりたがるという癖があるので、そこんところにやるべきことをインストールしてやればやりたいこともすんなりと習慣化できるようである。


まぁ、今回は具体的にどんな風にしたらやりたい事を習慣化するかということよりは、その考え方についてまとめた感じであるが、基本的には「根性よりも仕組み作り」であるよ。それではみなさんの健闘を祈る。

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