僕が自分の習慣をコントロールするためにやっていること。
最近、仕事が忙しい。プライベートでもなんだかバタバタしてる感じであり、休みの日は意識的にストレスを解放するように気をつけなければならない。明日は病院受診で会社は休みなので、病院が終わったら映画館でキングダムの劇場版最新作でもみてこようと思う。
仕事の方では、最近はまたポモドーロテクニックを再開させて、作業時間を計測するようにしてみた。僕の致命的な宿痾としてはサボり癖なのであるが、やはりサボり癖を治すためには作業時間を計測するのが一番効く。
僕はひとまず、インターネット依存症やサボり癖などの、自分の問題点と思うことには認知行動療法のアプローチで対応するようにしている。こんな感じで自分がやってることのパフォーマンスに問題があると感じたことには、ひとまずその行動の数や時間を計測してみることをやっている。
これは認知行動療法では「セルフモニタリング」と呼ばれており、増やしたい習慣や減らしたい悪癖については、ひとまず自分でその回数などを計測して記録をすることで改善されることが知られている。
僕がこのような感じで、自分の行動を改善するために心理学を使うにはどうするのか? と考えて参考になったのは、実は読書猿さんが書いている「独学大全」であり、その中では自分の習慣を改善することで独学をする時間を捻出する方法などか細かく説明されている。
人間は習慣の動物である。自分の思考の中では、自分の行動というのは自分の意思で持ってコントロールできるものと感じるようにできているけど、実際のところ、周りの環境やこれまでの習慣にガチガチに縛られており、自分の意思でできることなど本当に小さなことだったりする。
このことを支持する論文としては、2006年にデューク大学のウィンディ・ウッドらによって発表された「Habits: A Repeat Performance」という論文がある。この論文によると、私たちの行動の約45%が習慣化されており、日常生活の中での行動は、過去の経験や環境の影響による繰り返しの結果であると言われている。
それらの習慣による行動を改善したいと思った場合、どれだけ意思を強く固めようが無意味だ。最初の段階では「頑張ろう」という意識によりちょっとだけは習慣は続くかもしれないが、そのモチベーションが落ちてくると、人間は三日坊主ですぐにサボり始める。基本的に、意志の力だけで生活改善をするのは難しいことであると認識してた方がいい。
僕も、このような習慣の力については昔から色々と考えており、その中で一番役に立ったなと思う本は、「ジェームス・クリアー式 複利で伸びる一つの習慣」という本だ。胡散臭い自己啓発本のようなタイトルや装丁であるが、中身の方は具体的にどのような戦略で自分の人生を変える習慣を身につけていくのかという方法論であり、僕はこの本により人生の考え方が大きく変わった。
習慣というのは不思議なものである。自分が何かをやりたいと思ったときには、何かを「頑張ろう!」と強く意気込んでもそれほど長くは続かず、目標も達成しにくいものである。しかし、その目標を細かくタスクに細分化して、「一日ではこれだけをやろう」と具体的な作業を決めておくと、案外あっさりと目標達成できてしまうものである。
どうも、僕はこの習慣の力の凄さについては、ブログの毎日更新により学んだところがある。何はともあれ、一日一時間はブログを書くと僕は決めてしまってるのだけど、そうしたら毎日2000字のブログを苦もなく書けるようになった。最初の段階では色々と考え込んでしまって継続するのが苦しい時期もあったけど、一旦、習慣化されてしまうと、毎日歯でも磨くように自動的にそのプロセスが進んでしまうのである。
これは僕一人だけの経験でしかなく「n=1」の話かもしれないのだが、辛いことがあって人生がボロボロで、どうしようもなく未来が見通せないと思い込んでる人に何かアドバイスをするのなら、「きちんと身の回りを綺麗に整理整頓して、ちゃんと3食を食べて、朝には起きて夜は早く寝なさい」と言うだろう。
「そんなにそんな難しいことができない」と言うような人もいるかもしれないけど、まずは自分の意思で一つだけでも小さな習慣を身につけるのだ。毎日ちゃんと歯を磨くとかそんなものでもいい。自分の意思で自分の習慣を変えられるという成功体験を一つすると、それを手掛かりに芋蔓式に他の良い習慣を生活に取り入れることができるのである。ジェームス・クリアーはそれを「アトミック・ハビット」と呼んでいたが、まずは自分の意思で習慣を作れると知ることが、ひいては自分の人生を変えるのかもしれない。