今週のお題「私のおじいちゃん、おばあちゃん」
今、伝えたい気持ち
今週のお題は「私のおじいちゃん、おばあちゃん」です。
おばあちゃんが作ってくれた大好物、おじいちゃんに叱られて泣いたこと、夏休みに田舎の家に行くのが楽しみだったこと……。敬老の日にちなんだ思い出や感謝の気持ちを聞かせてください。皆さまのご応募、お待ちしております。
ちなみに出題者は、おばあちゃんが作るおはぎが大好きです。最近会えていないから電話でもしようかな。
９月１８日が敬老の日だからこんなお題が出てきているのだな。おじいちゃんやおばあちゃんに感謝な話をして感動させるエントリーを書かにゃならんのだろうけど、そんな良い話を書ける自信が全くない。どうしても身内の恥に繋がるようなお題だからだ。いや、思考的には非常にシリアスなんだが、いまいち暗い話になりそうでそんなに食指が動く話題でもないのだ。だから、出題された木曜日から今日までなんとなくこの話題は避けてきた。
うちの家は父方の系譜がむちゃくちゃ複雑なの。祖父と祖母は離婚していて、なおかつ父と母も離婚しているのよ。そんなもんだから墓を誰が継ぐのかとか、非常に面倒くさい問題になってる。一応、僕は長男の長男なので、系譜上では僕が仏壇とか墓を継がないといけないことになっているんだが、祖父と父が仲が悪くて子供の頃からほとんど祖父と会ったことがなかった。仏壇とかの問題になってくるので母が父の目を避けて盆と正月に祖父の家に行っていたから関係が途切れてなかったのだ。
なんで墓の話でこんなに大騒ぎしているのか不思議に思うかもしれないけど、沖縄でメインで信じられている祖先崇拝にとってはこれが一番重大事なんですわ。トートーメーを誰が継ぐのかで骨肉の争いが発生するケースも有る。聞いた話ではハワイに渡ったウチナーンチュがトートーメーを持っていったってことで、旧盆が世界規模になっている一族もいるって聞いたことがある。
上記は結構詳しく書かれているんだけど、沖縄の位牌の相続は財産分与にも絡んでくるのである。ざっくばらんに言ってしまうならトートーメーと屋敷は一緒に分配される。それ以外にも長男の権力ってのは強くて、長男が一族の財産をほぼ総取りみたいな感じになってくる。それだけに御願関係でやるべき事も多いんだけどな。
我が父は、たいそう迷惑な事に祖父と同じ墓に入りたくないってことで永代供養墓を買ったらしい。『らしい』という理由は離婚して１０数年会ったこともないから噂でしか話を聞かないからだ。この父の行為で一番迷惑するのが僕だ。僕が守るべきは本家の筋なんだけど、父の方の墓を無視していると後からユタから筋が違うと怒られる可能性が無きにもあらずなのだ。後々、２０～３０年後ぐらいに僕が親戚中を駆けずり回って父のために御願関係をやらされる羽目になる可能性が高いのだ。
一応、祖父と相談した結果、トートーメーは次男のおじさんが継ぐことになってるんだけど、これでトラブルが起きる可能性がなくもないのだ。実のところウチの家系は琉球王朝時代の首里の侍から連なる結構な名門なもんだから、御願関係がむちゃくちゃ厳しい。カミウシーミーとかウマチーとかは、親族一同でマイクロバスを出して拝所巡りになる。神屋とかもあるもんだから維持費も親族から徴収して集めてる。しかも、曾祖母とかカミンチュだったらしくて親族の信心深さは普通じゃない。
いまはいいんだけど、ユタから相続の仕方が違うとか言われたら僕が親戚中から怒られる。結構、沖縄の親族関係って粘着質でさ、こういう御願の役回りを誰がやるかで微妙な力関係があるのよ。何か困ったことがあった時には親族が何もかもを面倒見てくれるけど、労働力を出さない一家は村八分にされる。沖縄は未だに田舎なもんだから、村八分になんかされるとよっぽど面の皮が厚くないと同じ地域には住めないぞ。
しかも、問題を更に複雑にしているのが僕の病気である。血筋途絶えさせたら問題なんだけど、今の僕は恋人作るのも難しいぞ？ はっきり言って抗精神病薬の副作用でEDなもんだからその気すらおこらん。いやはや、統合失調症の遺伝子なんかを下手に残したら駄目な気がするが、こういう事を身内に言うと叩き殺される可能性すらある。これは自業自得なんだけどさ、陽性症状をサーダカーの神がかりだと思って色々と御願関係に手を出していたために、ユタ関係がややこしいことになっている。霊感もないのに位が高い拝所とか拝んじゃったもんだから、ユタとかカミンチュから怒られる事があるのよ。はっきりと口には出さないけど親族の信心深い年配には嫌われているらしい。統合失調症を拝みで治せって意味だから怖すぎる。
今はまだ祖父が頑張っているから僕のメンツも保たれているけどさ、祖父が居なくなったら僕の立場ってかなり厳しい。何もかも親父が悪いのである。
