「三体」(劉慈欣著)を読了した。
ここしばらくオーディオブックで「三体」(劉慈欣著)を読んでたんですよ。晴れて今日読了したので感想をしたためておこう。
- 作者: 劉慈欣,立原透耶,大森望,光吉さくら,ワンチャイ
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2019/07/04
- メディア: ハードカバー
- この商品を含むブログを見る
結論から言うと、めっちゃ面白いSFです。中国の文化と人間の感情の機微を、SF的な大胆な発想でまとめちゃった大作です。だけど、これをネタバレなしで感想書くのはヒジョーに難しい。大体、面白い部分は全部核心部分に繋がってしまうので下手なことをしゃべれない感じなんですよ。
一応ですね、タイトルの「三体」の意味は、ニュートン力学で3つの質量が釣り合った物体が重力で引き合うときに、その軌道は複雑系になって予測することができないという「三体問題」を元にしたタイトルです。
で、この三体問題による舞台設定が素晴らしい。なるほどなーって感じ。文化を築く上で暦というのは欠かせないものなんだけど、そういう文化的な背景も含めてそういう文明を三体問題を絡めて作り上げてしまうか!と感心した。
SF的な発想だけじゃなくて、キャラクター一人一人の感情の動きが絡まってストーリーが展開していくんだけど、その中で中国ならではの要素として、文化大革命が重要なエピソードとなってきます。
この物語で文化大革命の描き方というのは人類の文化の腐敗が極まった状態として表現されるんだけど、中国の小説でそんな事書いて良いのか!?というのが意外だった。中国現状の状況というのはインターネットでもグレートファイアウォールの向こう側なので、検閲されてないような生の情報を得るのが難しいんだけど、どうやら文革は過去の失敗政策として扱われているみたいだね。
リアル一辺倒のSFというよりは、結構ファンタジー要素も強いというか、人類側もバーチャルリアリティスーツがあってVRゲームが重要な役割を果たしてたり、ナノテクノロジーがかなり発達していて軌道エレベーターぐらいまではすぐ作れそうな状態だったり、手で持てる小型核爆弾がでてきたりだとか、かなり放射能を浴びたはずなのにちょっと治療したら復活しちゃう登場人物など、SFとしてみるならばツッコミどころも幾つかあるんだけど、発想のスケールがでかすぎて笑えます。宇宙から送られてきた陽子2つで人類の科学の発展が止まるってそういうことかー!みたいな。
しかし、この作品は三部作の上巻です。主人公の一人がカウントダウンの幻影を見せられるんだけど、このカウントダウンが終了したら何が起きるのか?みたいな謎は、割と序盤から散々引っ張った挙げ句、解決されずに終わります。いや、原因は分かったんだけど、そのカウントダウンが何を指しているのかはおそらく中下巻以降で語られるのだと思います。他にも科学フロンティアに葉文潔の娘とか殺されてるはずなんだけど、葉文潔のエピソードは綿密に語られてるのにそのエピソードが全く語られてないのは片手落ちな気もする。
いちおー、多分、中下巻以降が翻訳されるのは近いうちじゃないかなー?という気がする。2021年にビリビリ動画で三体のアニメ化が計画されてるらしいのよ。
あんな壮大過ぎる舞台をどうやって映像化するんだろうね? わりかし動きが惑星規模だったり多次元宇宙に渡ったりするんだけど。とりあえず楽しみです。
今日の徒然
なーんかね、通信費高杉問題にぶち当たってる。
今月は食費雑費その他変動費は4万以下で抑えることができた。後は固定費が厄介だな。携帯はキャリアだから1万5千以上飛ぶんだよ。早く格安SIMに変えないとな。
— ゆきにー@雑文書き (@yuki_20211) 2019年11月26日
最近は節約のやり方として、プリペイド式のクレジットカードkyashに月初めに3万5千円、楽天ペイに5千円をチャージして、それだけで一月生活するという方法をとっている。だいたいまぁ、他の生活費と合わせても変動費は5~6万ぐらいで収まってるはずである。
だけどな、通信費が高すぎ。キャリアはauに入ってるんだけど、スマホとプロバイダーがセットのプランに入ってるんだけど、先月2万近くとられた。流石にアホらしくなってきて、格安SIMをいい加減検討しないといけないかと思う。
最近はappleがSIMフリーのiPhoneを発表し始めた。
次からはSIMフリーのiPhone買って、UQモバイルあたりの大容量プランを契約しようと思う。わりかし僕はハードなネット依存の人間なので、月に10GBぐらいは使っちゃうんだよね。
固定費を安くしないと節約はできない。頑張ろう。