民主主義の歴史とか現状はこう考えている。
今日は朝から調子がいい感じである。頭の中で何かストレスになるような考えが浮かんだとしてもいなせる感じ。普段と比べると強迫観念的な妄想が少ない。
普段からこういう調子の良い日が続けば良いのであるが、どうにも僕のメンタルの調子というのは安定しない。時には調子がいい時もあるけど、年の半分ぐらいは何かしら不機嫌な気分になるような感情や思考に囚われている。これは瞑想などをして改善しようとしてるけど、なかなか難しいことであるなぁ。
今日はまぁ、この後、親戚との飲み会にも参加する予定であるので、サクッと思いつきを綴ることをやらせてもらおう。明日の午前中は病院受診のために半休をとっているので、今日はテキトーに飲んでそれなりに話してさっさと帰ってきて明日の準備をしたら寝てしまうとする。
ちょっと、世の中の様子をニュースなどで眺めてみて「よくないな」と感じることが多々ある。最近の様々な選挙の結果やその選挙の経過などをみていると、ポピュリズムや権威主義というのが予想以上に世間に浸透しているなと感じることがある。
こういう政治とか思想系の話題については、詳細な時事問題の分析なんかはニュースレターでやらせてもらってるけど、たまにはブログでもエッセンスだけをちょろっと書くこともある。どうも現在の世の中の様子をみていると、銀河英雄伝説での民主国家がポピュリズムで腐敗してしまうことを描いてるのを思い出してしまう。
まあ、銀英伝はちゃんと最後まで見たわけじゃないので、ちゃんとシリーズを通じて見直す必要があるだろう。今のように明らかに民主主義の危機が発生してる時だからこそ、銀英伝の描きたかったテーマというのが生きてくるかもしれない。最近では新装版のアニメなんかもシリーズでずっと続いてるであるし、あのあたりから見るのもいいかもしれない。
民主主義というのは非常に効率の悪い政治形態である。国民一人一人に投票権を与えて、それで全体の合意形成を得た上での代表者を選んで政治をしてもらうという、間接民主主義を現在の世界ではとられている。これは、ルソーの言うところの全体の一般意志というのを尊重した上で、社会というのは対話により正しい方向へ進むことができるとの理想があるからできる政治スタイルだ。
しかし、民主主義というのは他の君主制や貴族制と同じように腐敗するのである。このことについては古代ギリシャのアリストテレスがすでに分類をして、優れた政治形態とその腐敗した状態に整理をしており、下記のように言われている。
1. 一人支配:
・正しい形態:君主制(Monarchy)
・逸脱した形態:僭主制/暴政(Tyranny)
2. 少数支配:
・正しい形態:貴族制(Aristocracy)
・逸脱した形態:寡頭制(Oligarchy)
3. 多数支配:
・正しい形態:政体(Polity)
・逸脱した形態:民主制(Democracy)
アメリカの政治は二大政党制で、「民主党」と「共和党」となってるけど、実のところアメリカというのは制度的には民主主義ではないのである。
アメリカの政治制度は、厳密には「民主主義(Democracy)」よりも「共和制(Republic)」の方が概念としては近い。これは、アメリカの選挙というのは単なる多数決ではなく、大統領選挙においては各州に割り当てられた「選挙人」を通じて選んだりする。また、三権分立の中で議会が法律を制定する権限を持ってる一方で、大統領がそれを拒否したりとか大統領令で素早く国家としての意思決定ができたりするからだ。
また、代議制民主主義のスタイルをとってることで、国民一人一人が全ての選択を行うのではなく、国民が選択した代議士が国家の運営をしていく。こういうことからアリストテレスの政体分類では貴族制に近い。そこんところの理想的な政治スタイルについて、民主党と共和党がそれぞれ牽制し合ってバランスを取るというのがアメリカの二大政党制のやり方だ。
それにしたってアメリカの政治制度で僕が今回不味いなと思うのは、アメリカという国は大統領の権限が強すぎるのである。これは、歴史を見た時にワイマール憲法で運営されていた時のドイツと同じような特徴であり、あまりにも大統領などの最高責任者に権限を持たせすぎると、いざという時に独裁政権になりやすい。
ワイマール憲法は理想的な民主主義の憲法であった。しかし、あまりにも国民の権利を重視しすぎており政治を安定化させる仕組みが十分に整ってなかった。そのため多党制による連立政権が常態化し、政権は頻繁に入れ替わっていた。また、ワイマール憲法は大統領に非常に強い権限を与えており、これがナチスドイツを生み出す理由になった。
1920年代から30年代にかけて、ドイツは第一次世界大戦の多額の賠償金と経済不況に苦しみ、強力で権威主義な指導者を求めるようになった。そこで演説が上手く民衆の心を掴むのが巧かったヒトラーが、少数政党のナチス党でありながら連立政権でキャスティングボードを奪い、合法的にワイマール憲法で独裁政権を作り出したのである。
僕は以前も1920年代の大恐慌や第二次世界大戦の時と現代が状況が似てるということを書いた。
僕は現代の状況を見て「どうすんだ?」と思うけど、どーすんだろうね。マジで。アメリカの状況を見てると、トリプルレッドで司法の方も以前のトランプ政権のために共和党寄り、尚且つ国民の声はポピュリズムでこんな感じ。三権分立でも止まるかわからんし、行くところまで行くかもな。