久々にlifehack記事を書く。普段の冷笑的な僕のブログに慣れている人には意外だろうが、元々僕はこういうエントリーを沢山書いていた。
僕のブログではよく意識高い系とか馬鹿にするじゃん?でも僕が意識低いクズに共感を覚えるかというと違うのである。僕自身、結構な頻度で自己啓発本とかlifehackブログとかを購読していたりする意識高めの元青年なのだ。これは10年来の趣味みたいなもので、僕のメンタリティ自体はブログで馬鹿にしている意識高い系にそっくりなのである。自己啓発本はむしろ、僕の主戦場なのであって、僕の過去のエントリーを読んでもらえば分かるがlifehack系のエントリーを毎日更新している時期もあった。ブログで馬鹿にしているのは同族嫌悪に近い心情なのである。
僕が嫌いなのは中途半端な覚悟で綺麗事を吐いている奴だ。あとは金儲けのためにうっすいエッセンスでたけのこはぎみたいな事してるアフィリエイターも嫌いだな。この手の情報を探そうと思う人は、自分で身銭を切って本を買って読むのがオススメである。この手の本は一冊2時間もあれば読める本ばかりだ。多読してそのエッセンスをノートに書いて整理して自分なりの哲学を作り上げるのが正攻法かと思われる。オススメの本があるから紹介しておこう。
- 作者: 本田直之
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2006/12/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 作者: 外山滋比古
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1986/04/24
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レバレッジ・リーディングで学べることは必要な情報を得るためには金を惜しんではいけないということだ。ビジネスマンは本を読むにしてもビジネス的に読むのである。その時本に投資した資金は後々数倍になって返ってくる。だからこそのレバレッジ・リーディングなのである。また、レバレッジノートというメモ術も掲載されている。本から得た情報のエッセンスを手元にまとめておいて毎日読み返すことで最大限の効果を得ようという方法である。本田氏は手書きのノートでまとめておられる様だが僕はEvernoteでまとめている。後述するメタノートと合わせてEvernoteはwiki的な使い方をしている。
外山滋比古氏の「思考の整理学」は多少、アカデミズムな香りがする自己啓発本である。古典に近い一冊だが何度も版を重ねている。それだけ有効な方法なのだ。その方法は思いついたものを全てカードに書いておき、半年ぐらい寝かせて2次ノートに書き写す。それからまた時間のフィルターで濾したエッセンスを一冊のノートにまとめる。これがメタノートと呼ばれる方法である。自分の思考を全て書き写して、時間のフィルターで漉して、より本質的な概念を導き出すという思考法なのだ。
僕はこれらの技術を混ぜ合わせてEvernoteでリストなんかを作ってたりする。本を読んだらラインを引いてメモにまとめる。それをEvernoteの1次思考ディレクトリに入れておいて、しばらく寝かせたのち断捨離する。より本質的なエッセンスは1つのノートにまとめる。そこから得られた知見などでブログを書いたりする事もある。SNSなどを利用したこんな思考法もある。
メモ → Twitterでのつぶやき
ノート → ノートアプリ
メタ・ノート → Blogと置き換えるわけです。
思いついた着想はすべてTwitterでつぶやきとして流し、あとでそれを全て見返して面白い物はノートアプリに移動。そしてさらにそれを見返して面白いものはBlogに書くという手順です。比較的簡単でありながら、最後には「知的生産物」も出来上がります。
まぁ今更「シゴタノ!」なのだが、lifehackとかの2010年始め頃の時代の考え方が熱が冷めてちょうど程よい熟れ方をしているのだ。あの頃はみんな情報を無理やり詰め込むためにlifehackを編み出そうとしていたが、スマホなどが流通してさらに人間の思考に負荷が掛かるようになった。lifehackは流行っていた時期はオーバーテクノロジーな所があったが、流行りが過ぎた後もひっそりとアップデートを重ねていて現状、かなり使いやすいツールが溢れている。現場で働いているビジネスマンなら最適化された自分の仕事のやり方を編み出しているだろう。僕が思う所、そういう技術って大上段に構えて大げさに語られる情報ではない。lifehackが流行っていた時代から言われていたことだけど、この手の情報はぽたぽた焼のラッピングの後ろに書かれた「おばぁちゃんの知恵袋」的な存在なのである。便利な情報だけど「それだけだとねー?」って感じ。「思考の整理学」的な理屈だと時間のフィルターで濾されていない。まだ、実用に適した情報ではなかった。それが回り回って現在の僕の知的生産のベースになるんだから、人生に無駄なことって無い。
僕的な知的生産の考え方だけまとめておこう。
努力をすれば必ず夢は叶う。すべての道はローマに通ず。ただし、近道はある。近道を使ったほうがコストも掛からず夢が実現する可能性も高い。足元をよく見ることだね。多くの人々が歩いてきた場所は獣道でも道ができているんだ。自己流は遠回りになることが多い。まずは情報収集から始めたほうがいい。正しい手続きを踏んでちゃんと努力すれば叶わない夢はない。