上記はラノベ業界でメインの流行が無いと嘆いている増田ですが、昨今のオタ趣味業界を見てると当然だろうなと思った。宮台真司が言ってたっけか「メイン無きサブの横並び」になってるんでしょうね。それが相当なレベルで進んでるんだろうなと、90年台辺りのサブカル趣味なヲタは思うのです。
インフラさえ渡しておけば、勝手にコアな趣味を持った物同士が集まってそのクラスタで完結する。同じ趣味を持った物同士が繋がるハブとしてpixivとかニコ動とかtwitterが出来て他のジャンルに関心がなくても自家発電できるようなシステムが完成している。
小説家になろうは、おんなじ様なテーマでみんな書いている。自分がなろうで読んでたのはVRMMOが流行ってた時期ですけどみんな『ログ・ホライズン』とか『ソードアート・オンライン』みたいな感じ。いや、二作品とも食指が動かないんで読んだこと無いんですけど。ひとまずみんな舞台を電脳RPGにしてしまう。2作品も読めばお腹いっぱい。
僕もネットでは歳ごまかして中高生と遊んでるお兄さんだけど、なろうは同調圧力が強すぎて近寄りたくない。
なろうはランキングシステムの弊害だと思うけど、一つ流行るととそれだけになる。中には相当に腕があるだろう書き手もいるんですが、流行りのテーマで書かないと読んでもらえない。なろうの作品はオリジナルの皮をかぶっているけど、二次創作と対して変わらないと思う。
書き手としてもなろうではあんまり書きたくないんですよ。コメントを読んでみると「○○まだ〜」、「○○は違うだろ」みたいな感じでお約束の展開やらキャラを要求してくる。お子様たちが動物的に物語を消費している世界で創作自体を楽しみたい者にとってはちょっと萎える。
東方Project・艦これ・アイマスとかは、疎結合で使いやすい物語とキャラクターで構成されている。ボカロ小説にしても妙に抽象的な出来事を強調しているだけで物語としての軸は無い。素材だけ渡して後は各自、二次創作で好きなキャラで好きな事をして楽しんでねって感じ。そんなジャンルが流行っているあたり、お気に入りのキャラやシチュエーションで二次創作を使って妄想を自家発電する楽しみ方が完成しているのだろう。
で、そんなサブの横並びが相当に進んだヲタ業界でプロ作家や作品を作る編集はどうするべきなのか?
二次創作で使えそうな素材を用意することでしょうね。転がしやすい特徴を持ったキャラクター、使いやすいイベントを用意して物語としては軸を持たせない。結局、日常系ラノベと変わらないわけか。
他にクリティカルなポイントは思いつかないっすね。表紙に力入れとけばいいんだよ。男は絵が気に入れば買う。
以上。