Podcastのラジオ版 学問ノススメ Special Editionの平野啓一郎氏の章を聞いていて情報に関する考察がおもしろいと思ったので、情報処理について思った事つらつらと書いてみる。
現代、特に最近のネットの発達によって、いろんな事をたくさん知っている「ものしり」というのは価値が無くなってしまった。分からないことがあればググるなりして調べたらすぐに情報を得ることができるのであり、大量の知識それ自体は意味が薄くなってきている。
必要なのは大量の情報を持つことではなく、その情報をどう使うかの「自分」という主体。
ある程度の情報は誰でもアクセスすることができる事が前提条件として成立している。そんな世界で尊重されるのは与えられた情報を組み合わせたり、醸造したりして情報の再定義ができる人である。
また情報を体系的にまとめる能力を持つ人も珍重される。Webに流れる膨大なノイズ混じりの情報のおいしい所を、人に伝わる形でまとめ上げる力。
また、現代ではBlogやtwitterなどのWebサービスを使って誰でも情報発信ができる。理論上は思想が一方に偏らないシステム*1ができたことは好ましい傾向ではないかと思う。
*1:無理な話ではあるが…、むしろ衆愚傾向が強いと警告してるのが「ウェブはバカと暇人のもの」かな?