まぁ基本的に無責任だからっていう理由が大きいと思うけどな。何か揉め事があった時は自分が悪いと考えずに100%、相手が悪い前提で考える。こんなんだから他人からあんまり信用されもしないけどストレスも溜まらない。そんなに自分をろくでなしという事を書かない方が良い気がするが、親しい友達とか家族とかからの僕の評価は「やたら偉そう」とか「自信過剰過ぎる」である。なんでこんなパーソナリティの人間が統合失調症みたいな繊細な人が掛かる病気を発症したのかは不思議である。
例えば行列で並んでる時におばさんに割り込まれたりするでしょ? 普通の人ならムッとして苛立ってそれでも我慢して大人な対応するだろうけど、僕は速攻でおばさんの前に割り込み「あ”っ!? 死ねよ」ぐらいは言い返すからな。結構、見栄坊なもんだから喧嘩とかの揉め事って多い。それでも若い頃に比べると大人になった方である。とっさに出る罵詈雑言をちゃんと言い改めて「あらあらいい歳こいてもガキでもできる順番待ちができないのですね? その程度の低脳ならいっそ、お死にになるのもオススメですよ?」と丁寧な言葉で対応できるようになった。人間、成長するものである。
そんな僕でも自意識過剰で他人と関わるのが怖いとか、誰にも認められていないとかそんな感情を持て余している時期もあったわけよ。今でこそ物怖じしない程度に世間ずれしたけど、思春期の頃から大学生ぐらいまでの時は対人恐怖症気味の文学青年だった。そんでもって自己啓発本読んだり、心理学を勉強したりしてたんだけど、やっぱ人間は座学では成長しないな。実際、こういう恐怖感を克服したのは働き始めてからだな。
一応、僕にもメンターと呼べるような人物が居るわけですね。大学の時のゼミの教授には世話になったし、新卒の時に先輩からは一から仕事を叩き込まれた。
大学の時のゼミの教授は老哲学者と言った風な先生だった。身バレが怖いからあんまり特定されそうな事は言わないけど、とあるジャンルの心理療法を作り上げた第一人者という教授だった。この教授と僕の関係ってのはまさしく「嫌われる勇気」の哲学者と若者の関係だった。僕が哲学的な問題で難癖を付けに言って、それにいちいち理詰めで議論して教授に説き伏せられるって事をやってたのよ。この教授から言われたことで今でも実践していることは「何かに悩んだ時は海辺で寝そべって星を見る」という事である。教授から言われたことなんだけどさ、本当に大きなものを見るとちっぽけな悩みなんかは消えるから宇宙を感じてみろってさ。晴れた日に誰もいない海辺なんかにゴザを引いて2~3時間ばかり何も考えずに星空を見る。これは割りとマジで自己存在の悩みに効く。
もう一人のメンターは新卒の時の先輩プログラマーである。サーバラックにサーバを設置する所から、Linuxをインストールしてサーバインストール、HTML、CSS、PHP、webプログラミング、Webデザイン、PhotoshopとIllustratorの使い方までweb開発のすべてを一から叩き込まれた。この人から教わったことはプログラマなら頭で悩むよりもひたすら手を動かして実績を残せ。ということである。すごい天才的な人でさ、キーボードから手を離さずにemacsで何もかもやっちゃうって人だった。はてなの存在を教わったのもこの人からでさ、ブログを始めたきっかけも先輩に憧れてなのよ。
表題の話に移るなら、僕がそんなに落ち込んだり絶望したりしない理由って、それなりにアイデンティティを確保して自己を確立できているって点が大きいかもしれない。自分は自分だし、それ以上でも以下でもない。僕は現場で鍛えられた能力を持ってるし、いちいち他人の評価に揺るがされない程度のアイデンティティはできている。自分は自分を信じて好きな事をやって生きていれば幸せなんだなぁってのが実感としてある。
エグいぐらいに自己を肯定できるってのは僕の強みなのよ。はっきり言って他人の評価なんて本当はハナクソほども当てにしてないからな。好かれたとしても期待に答えるために行動がブレるし、否定的な意見を言われると動揺する。人間の悩みの殆どは他人との関係から生まれているって言ってたのはアドラーだっけ? 最近、また流行ってるよな。「嫌われる勇気」は読んどいて損は無いっすよ。
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まぁ、座学はあてになんないって言ってるけどさ、座学をやった上で実践が伴うとまさしく最強なのよ。僕が自己啓発を馬鹿にするのは意識高い系みたいな口だけで手が動かない奴ばっかだからなのよ。1日に自己啓発本三冊読もうがブログサロンに参加しようが、それが他人にマウンティングする為の無駄な努力だから馬鹿にしているのである。意識高くする暇があるなら手を動かせ。バイトでもいいから働いて実績を残せ。他人の目なんていちいち気にするな。いざという時に頼りになるのは自分の信念だけだ。