超メモ帳(Web式)@復活

小説書いたり、絵を描いたり、プログラムやったりするブログ。統失プログラマ。


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この国は着々とマイノリティを搾取する政策を進めつつある。

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たまには時事問題をガッツリと書こう。こういうのを溜め込んでおくと徐々に体調が悪くなってくるんだ。


現国会で議論されているの働き方改革法案の中に、「高度プロフェッショナル制度」ってのがある。これが結構な問題有る法案で、以前、問題になっていた裁量労働制に関しては安倍政権はみなし残業時間を捏造したデータを提出して野党からの批判が噴出して取り下げた。ここでちらっと取り上げたな。


www.ituki-yu2.net


news.nifty.com

記事では、「最悪のシナリオは06~07年の第1次安倍政権の労働改革の再来だ」と同法案がかつての労働改革のようになることを懸念。

労働基準法改正に関し、当時の経団連は脱時間給制の創設を要望したが頓挫。一方で残業が一定時間を超えた社員に割増金を多く支払う内容が盛り込まれ、企業の負担増になった苦い経緯がある」

かつて要望が通らずに、「負担」だけが増えたように「裁量労働や脱時間給制が削除されて他だけ残ったら最悪だ」と心配している経済団体の幹部もいるという。


裁量労働制についてはなんとか取り下げさせることに成功した。だけど、高度プロフェッショナル制度に関しても、全くおんなじような定額働かせ放題プランである。


高度プロフェッショナル制度とはこういう制度である。


nyaaat.hatenablog.com

高度プロフェッショナル制度」とは、専門業務を行う年収1,075万円以上の労働者に、年間104日(かつ月4日)の休日さえ取らせれば、定額で残業させ放題の制度だ。

②特定高度専門業務・成果型労働性(高度プロフェッショナル制度)の創設

・職務の範囲が明確で一定の年収(少なくとも1,000万円以上)を有する労働者が、高度の専門知識を必要とする等の業務に従事する場合に、年間104日の休日を確実に取得させること等の健康確保措置を講じること、本人の同意や委員会の決議等を要件として、労働時間、休日、深夜の割増賃金等の規定を適用除外とする。

4週のうち4日の休日義務さえも、4週最後の4日間に設定すれば、24日連続24時間勤務(休憩なし)が合法となる。

「休憩」「残業」「休日出勤」「夜勤」という概念自体が存在しなくなり、「残業代」がゼロになる。


別に年収1075万円以上のエリートしか関係ないじゃ~んと思った方は縁日のべたべたするりんご飴より甘い。


blogos.com

昨夜(5月30日)放送されたNHKクローズアップ現代「議論白熱! 働き方改革法案~最大の焦点“高プロ制度”の行方~」で竹中平蔵パソナ会長が経団連と安倍政権の代弁者として奮闘していました。(※竹中平蔵パソナ会長は、現在の安倍政権において、産業競争力会議議員と国家戦略特区会議有識者議員もつとめています)

竹中平蔵パソナ会長は、番組内で「高度プロフェッショナル制度を入れないと日本経済の明日はない」、「高度プロフェッショナル制度を適用する人が1%ではなくて、もっともっと増えていかないと日本経済は強くなっていかない」と明言しました。

《中略》

また、2015年4月6日、経団連榊原定征会長は記者会見で、高度プロフェッショナル制度は「年収要件の緩和や職種を広げる形にしないといけない」と述べ、対象拡大を求めています。

 そして、この経団連・榊原会長の発言について、2015年4月20日、当時厚生労働大臣だった塩崎恭久氏が、日本経済研究センターの会員会社・社長約100人が集まった朝食会において、「経団連が早速1,075万円を下げるんだと言ったもんだから、まああれでまた質問がむちゃくちゃきましたよ」、「それはちょっとぐっと我慢していただいてですね、まあとりあえず通すことだといって、合意をしてくれると大変ありがたい」、「小さく産んで大きく育てる」ことが必要だと発言しているのです。

 経団連も安倍政権も高度プロフェッショナル制度を「小さく産んで大きく育てる」ことをずっと狙ってきていて、それを昨夜、竹中平蔵パソナ会長があらためて代弁したということです。とてもわかりやすい話です。


高度プロフェッショナル制度は「小さく産んで大きく育てる」つもりらしいです。適応範囲をどんどん広げていって低所得者層まで定額働かせ放題のプランを構築するのが経団連の狙いです。


と言うか働かせ方改革法案は電通過労死が発端で、労働環境の適正化を目的とした法案じゃなかったかなーと思ったんですけどね。安倍首相は過労死家族に要請を受けても面会することを拒絶しています。


this.kiji.is


ま、この時点で安倍内閣というのは労働者や弱者を切り捨てて大企業を肥え太らせようとしている政権だってのは分かったんですけど、こんな憎まれ口をダラダラと今日のエントリーで書こうと思ったのは理由がある。


以前、障がい者年金の1000人打ち切りについてちょっと書いた。


www.ituki-yu2.net


今日、twitterを彷徨っていると、実際に障がい年金を打ち切られた人のブログを見つけた。


nuryouguda.hatenablog.com


どうも障がい者年金や生活保護もどんどん打ち切っていく方針らしいですね。僕はまぁ統合失調症精神障害2級の手帳を取って、年金も貰ってるんですけど、障がい者雇用で働いているんで近い内に年金が打ち切られてしまうかもしれません。障がい者雇用というのは最低賃金なのでフルタイムで働いてもはっきり言って食えません。ちょっとでも働けると障がい年金打ち切りってことだと、多くの年金に頼っている障がい者が路頭に迷います。


追記 2018/06/07
どうもリンク先の方は年金を打ち切られたわけじゃなくて、新規に年金を申請して断られたようです。不正確な情報を書いてしまい申し訳ございません。


この、高度プロフェッショナル制度障がい者年金の打ち切りの間には共通点が有る。なにかというと、声を上げにくい層から狙い撃ちにして搾取する政策を現政権は進めようとしていることだ。マジョリティに対しては耳障りの良い言葉でオブラートに包みながら、マイノリティを搾取しようとする政策を安倍政権は進めている。


別に、団結して戦えみたいな組合運動やろうってわけじゃないですけど、今は大丈夫だと思っているマジョリティもそのうち富裕層のために搾取され始めますよ。歴史はそれを示している。


ニーメラーという牧師が残した詩がある。ナチスヒットラーは社会的なマイノリティから徐々に差別する対象を広げていって、やがてユダヤ人大虐殺を引き起こした。

ナチスが最初共産主義者を攻撃したとき、私は声をあげなかった
私は共産主義者ではなかったから

社会民主主義者が牢獄に入れられたとき、私は声をあげなかった
私は社会民主主義ではなかったから

彼らが労働組合員たちを攻撃したとき、私は声をあげなかった
私は労働組合員ではなかったから

そして、彼らが私を攻撃したとき
私のために声をあげる者は、誰一人残っていなかった

彼らが最初共産主義者を攻撃したとき - Wikipedia


日本でも現状の方針で貧困層と富裕層が二分化していった後、どんな社会になるかはまぁまぁ想像できる。そして、それは着々と実現されつつある。かなり本格的に今の政治は歪んでますよ。


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