福祉と障がい者雇用の落とし穴。
しゅらばしゅらばしゅらしゅしゅしゅ。……いや、別に修羅場という訳じゃないけど、10月頭に開発しているアプリのリリースがあるから日中は忙しい。そうは言いつつtwitterにはたびたび出没しているけど、僕の仕事のやり方はポモドーロテクニックでやってるので25分ごとに5分の休憩時間がある。その休憩時間に思いついた一言や、TLの巡回をしている。
しかし、来週からは席替えで後ろに人がいる席に変わるので、あんまサボリーマンもできなくなってくるなー。今までは壁際の席だったので勤務中もネット巡回は問題なく行けていたのよ。なんか、人事異動が色々とあってオフィスのレイアウトもチェンジで席替えになった。来週からはまたVSCodeの拡張機能でTLは覗いてますかね。いや、ここまで読むとさぼりまくりの社内ニートに見えるかもしれないけど、書いてあるのは口先だけで全然忙しい。僕はやるべきタスクは全部こなしたうえで休憩時間にネット巡回とか技術の勉強をしている。
アプリを使ってポモドーロテクニックの作業時間を計測しながら仕事をしているんだけど、今日は4時間ぐらい集中して作業していた。大体一日で平均3時間ぐらいは集中することができているようである。Evernoteのライフハック記事で読んだんだけど、普通のオフィスワーカーが一日で集中できる時間は3時間ぐらいらしい。この辺りはネットの伝聞だけだからいまいち信憑性が良く分からないんだけど、周りの人も多分、僕とおんなじぐらいはさぼっているはずである。どーなんでしょうね? 「一日どれぐらいさぼってる?」みたいな事を同僚とかに聞くとやぶへびつつく可能性もあるし、わりかし周りの人たちはみんな真面目に働いている様に見えるのよ。そんなに周りの人を一日中観察するわけにもいかんし、やっぱり3時間ぐらい働いていたら十分じゃないっすかね?
それにまぁ、僕は障がい者雇用で非正規なので、大した給料も貰ってないのにそこまで会社のために滅私奉公するのもどうだろう?みたいな打算的な事も一応考える。今日はこんな記事も読んだ。
こういうツイートで回ってきたもんなんだけど、まぁ確かに障がい者雇用で働いてるとよく考えることだ。
ここに書かれている通り、障害者雇用枠の給料だけでは自活することは到底無理。障害者年金にも該当せず副業して稼ぐことも認められていない。国や自治体はこういう福祉の狭間に陥りがちな人達の生活支援(生活支援給付金などを支給)をするなりして対応すべきだと思う。 pic.twitter.com/EvQVQaCBtD
— 下手な鉄砲も数打ちゃ当たる (@TKYAJYU114514) 2020年8月26日
ほんとね、障がい者雇用でフルタイムで働いたとしても手取り13~14万円とかそれぐらいしか貰えないので、まぁ、実家暮らしであれば生活できるかもしれないけど、都内一人暮らしとかは絶対無理な額だろう。物価にもよるかもしれないけど、沖縄でもこれぐらいだとなんとか切り詰めて生活してって感じで、うかうか病気にもなれない感じだよ。
今の会社に入社するまでは1年ぐらいは継続して就職活動していたからハロワに通い詰めて求人情報見てたけど、うちの会社だけじゃなくてどこも大体こんなぐらいの額だね。どこでも最低賃金に毛が生えたぐらいが普通である。
まぁ僕の場合は障がい年金2級がもらえているから何とか生活が成り立っているけど、おそらく障がい者雇用というのは障がい者年金を貰いながら働くのが前提なんだと思う。ちょーっと車通勤もしながらフルタイムでこの低賃金で働きながら生活しろというのは普通に考えて到底無理で、年金を貰いながらじゃないと生活できない。ましてやこんな低賃金で年金も貰わずに結婚して所帯を持つというのは無理。うちは二人とも働けるからなんとかなってる。この社会は障がい者になっただけで低賃金になって結婚もしにくくなる様にできている。
しかし、自分らみたいに社会復帰して働けるぐらいに回復して、なおかつ発症時は年金も貰える程度には症状が重かった人というのは幸運な方である。働きたくても働けないぐらいに症状が重い障がい者の方だったり、上記の記事の方の様に障がい年金3級ぐらいで年金はもらえないけど健常者並みには働けないみたいな人は、働けてもワープアになってまともに生活するのも苦しくなる。こんな風に落とし穴にはまった中途半端に働ける障がい者を救済するような仕組みってこの国にはない。
また、精神科デイケアや作業所みたいな授産施設や精神科医や医療関係者は、障がい者は一生施設の中で暮らさせようみたいな思惑が見え隠れする。自分も精神科デイケアに通っていた事があるけど、あそこは大人の保育園みたいな場所で、いい大人が日がな一日喫煙所で煙草をスパスパ吸いながら食事だけを目当てにぼけーっとただ座っているのである。怠惰にスポイルされて社会復帰をしようと頑張ろうという人はほとんどいない。僕はあのだらっとした空気に、このままだとこんな場所で一生飼い殺しにされると危機感を覚えて、自分でネットで調べてケアマネに就労移行支援に通わせろと交渉してなんとか社会復帰する事ができた。
しかも、社会の障がい者に対する差別意識って、上述したような健常者の無関心のためな物だけじゃなくてヘイトみたいな意識的なものも相当ひどいぞ。ネトウヨみたいな連中は、社会保障を無駄なものだから削れとか言ってる。貧困は本人の努力不足によるものだから、障がい年金や生活保護みたいなセイフティネットはいらんから削れみたいな言説はtwitterとかでも見る。実際、僕の所にも、まだ障がい者年金貰ってるの?みたいなマシュマロがきたりする訳で、世の中の障がい者に対する差別意識を肌で感じる。
僕は障がい者みたいなマイノリティはのんべんだらりと何も主張せずほっとくと、こんな状態がずっと続くだろうなーと危機感を持っている。僕も障がい者なんだけど、自分自身の立場だけじゃなくて同じ立場だけど動けない人たちのためにもなんかせにゃならんかなと考えていたりする。僕らのような動ける障がい者が社会の為にアクションしないといけない事も何かあるだろう。