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小説書いたり、絵を描いたり、プログラムやったりするブログ。統失プログラマ。


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【質問箱への回答】決まった時間に決まった分量を書く「チャンドラー方式」を勧めます。

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さて、本来ならば日曜日が質問箱への回答の日なのだが、今週は日曜日は演奏会に行ってきたのでレポートが書きたかったので月曜日に繰り下げ。今日は真面目に(?)答えますよー。

 

近況報告から入ろうかとも思ったけど、今週は3件も質問届いているからガッツリ質問に答えていこうか。

 

まず、1つ目。

 

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さて、人生というのはなんなんでしょうね。与えられた可能性を一つづつこなしていくことだと思う。

 

ミヒャエル・エンデの作品で「自由の牢獄」という作品があります。

 

自由の牢獄 (岩波現代文庫)

自由の牢獄 (岩波現代文庫)

 

 

舞台はイスラム世界。主人公の男は、あるとき、扉がいくつも連なる不思議な空間に迷い込む。そこで、不思議な声が響き、彼は、扉の中の1つを選べと選択を迫られるのだが・・・。

無数の選択肢の中からただ1つを選ぶ。我々の人生は、基本的に選択の連続で、さらに、選択の最終的な決定権は我々自身が持っている場合も多いのではないでしょうか。人生には選択の自由があるけれど、この作品の主人公のように、自由であるからこそ、我々は常に悩んで生きているのだと思います。自由って素晴らしいもののように思えるけれど、実際には、選択の全責任を自分が背負わなくてはいけなません。

世の中に溢れている一見「自由」なものも、あくまで、何らかの制約のある空間においての自由なのであって、完全な自由というものが与えられたときに、果たして、我々はちゃんと選択をすることができるのか。「自由の牢獄」というアイデアにはっとしました。

「自由の牢獄」 ミヒャエル・エンデ: Andre's Review


人生ってのは何やっても良いんですけど、その目標がなにも見当たらない自由の中であなたは何をするべきか分かりますか? それこそ自分で自分の命を絶つのだって自由なんですけど、人生のプレイヤーは選択肢は自由であれどその結論には責任を持たないといけないんですよ。何を選んでもいいけど、自分が選んだものの責任は取らないといけないんです。

 

なにをやってもうまくいかないってのは当たり前で、人間が運命に抗えるのは全体が100%だとすれば意志の力が発生する現象に左右するのは10%程度あればいい方で何をやってもうまくいかないのはよくあることです。だから何も行動する意味が見当たらなくなる学習性無力感って言葉があるぐらいなんですけど、意志の力を手放すと人は低きに流れます。

 

だから、弛まぬように、歪まぬように、自分を律して運命に抗い続けるために意志の力というのは存在します。僕がが好きな浅田次郎の「壬生義士伝」の次の言葉があります。

「どのみち死ぬのは、誰しも同じだ。ここでよいと思ったら最後、人間は石に蹴つまずいても死ぬ。戦でなくとも、飢えて死んだり、病で死んだりするものだ。だが生きると決めれば、存外生き延びることができる。」


浅田次郎 壬生義士伝(上) p388

 

壬生義士伝 上 (文春文庫 あ 39-2)

壬生義士伝 上 (文春文庫 あ 39-2)

 

 

壬生義士伝 下 (文春文庫 あ 39-3)

壬生義士伝 下 (文春文庫 あ 39-3)

 


だから、僕が生きる理由は克己心で昨日よりも今日を良くするために生きている。別に僕はみなにそうしろとは思わんよ。君は君の理由を見つければいい。

 

さて、次行きます。

 

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・・・えーー・・・マジで!?

 

いやさー、空気読めよ。かっちょいい警句吐いた後にこの話ってきっちーわw

 

やー、まぁ質問の順番は自分で自由に入れ替えられるんだけど、これはどのみち悩む。どういう意味だ? 好きなプレイを教えろってことか? いやー、あんま生々しい話するとアドセンス止められる可能性も有るからぼんやりとボカしてまいろうか。

 

別になー、アブノーマルな性癖はないぞ。ぼかぁノーマルですよ。別に電車の中で女性を見ると興奮するみたいな官憲の手に落ちそうなヤバイ性癖はないですよ。

 

ただまぁ、まぁね、ちょっとコスプレイヤーというのは中々に気になる気がするんですよ。ただ、僕の特殊性として、本当に好きなキャラクターは性的対象として一切受け入れられない癖というか特殊性があるんですよ。だから、東方ジャンルに関してはR-18もR-18Gも一切合切本当に全部ダメ。自分でキャラクターの絡みを書くときでさえ、ちょっと大人なキスする程度で赤面し始めて暴走しはじめて書き直して清純派なプラトニックラブで終わるという体たらく。

 

だから、アズールレーンのコスプレとかあの辺りだったらいいかもね。別にエロが嫌いってわけじゃねーよ。

 

次、最後。

 

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もうこりゃ決まっていて、決まった時間、決まった量をルーチンで毎日休まずに書くこと。毎日というのが重要で、休みを入れると続かないです。

 

確か村上春樹が「走ることについて語るときに僕の語ること」で書いてたと思うんだけど、創作活動はミシンのはずみ車みたいなものです。最初は遠心力が溜まるまでは力をかけ続けないといけないんだけど、一旦遠心力が貯まると止まらないように定期的に力を加え続けると永遠に回り続けます。

 

毎日決まった時間に決まった場所で決まったルールで書くってのが重要かもね。習慣化してしまうと体のほうが慣れてくる。現状、僕は22時になると机の前に座ってエディターを立ち上げてキーボードを叩いて2000字書くというのは日常のルーチンであって、なにも考えずにできる。レイモンド・チャンドラーがこの方法で執筆活動をしていて、チャンドラーは何もすることがないときも決まった時刻に決まった時間だけ机の前にすわっていた。そうやって自分の集中する方向性を見据える訓練をしていた。村上春樹はこれをチャンドラー方式と呼んでいる。

 

質問者様はまず、無理のない一日のルールを決めてください。そして、ルールが決まったら石にかじりついてもルールを死守してください。大体、3ヶ月毎日ルーチンをこなすと形になってきますよ。だからって気を抜いて一日でも休むとすぐ戻りますけどね。よしもとばななが文章を書くことについてこんな言葉を残しています。

「旅行に行って10日ぐらい書かないことはありますけど、そうすると10日分へたになったなと思います。ピアノと一緒なんでしょうね。書くというベーシックな練習は毎日しないといけません」(よしもとばなな


毎日書けばそれだけ分、文章がうまくなるし、書かなければそれだけ分下手になる。芸事は何でもそんなもんだと思いますけどね。

 

走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫)

走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫)

 

 

文章のみがき方 (岩波新書)

文章のみがき方 (岩波新書)

 

 

さて、今週はこんな感じ。質問があればなんでも質問箱までどうぞ。


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