富める物はますます富み、弱きものは搾取されてゆく
今日、ネコ師匠がこんなエントリーを書いていたんですよ。
ちょっと考えさせられてしまった。ちなみにこういうブコメを残した。
自分の足で立とうとしない者には誰も手を差し伸べてはくれない - 自由ネコb.hatena.ne.jp
- [communication]
- [考え方]
結構本質だよね。依存心が強い奴は回りを自分のレベルにまで引きずり落として助かろうとするもんね。/ ……なるほどちょっと浅はかだったらしい。もうちょい考えよう。
2019/06/19 16:47
なんというか、僕も統合失調症を患ってる障がい者なんですけど、一部の精神障がい者ってのは本当に自分の足で立ち上がる気力が全く無い連中ばっかりで、それどころか他人の足を引っ張ろうとする奴が結構います。精神科デイケアとか作業所とかの授産施設にいたら分かるんですけど、何日も風呂に入らずに施設に来る臭い奴とか、一日中喫煙所でタバコを吹かして何もしない奴とか、人にたばこや金をたかる奴とかそういう連中が結構いる。これはぶっちゃけたtipsなんですけど、統合失調症の当事者がある程度回復してきたら状態が悪い奴との関係は整理した方がいいです。入院中の友達とかとはもう関わらない方が良い。こういう奴は友達が働いてたら金をたかってきたり、異常な距離感でべったり依存しようとしてきたりとかで相手するだけでこっちの気分が悪くなるようなことを普通にしてきます。
また、こういう増田も取り上げられてた。
まぁ世の中にいる救いがたい困ったちゃんというのは、自分が回りから見て迷惑に思える性質を攻撃対象に反映してから非難するよね。今まであってきた迷惑な奴は百発百中でこれだったな。なんだろうねあれ？
— ゆきにー@雑文書き (@yuki_20211) 2019年6月19日
ネットを彷徨って人間観察して得られた知識だとこいつは防衛機制の投影だろうなと。救いようが無いほど周りから嫌われてる奴は大概これで、自分の嫌な面を他人に投影して激しく批判しようとしてくるんですね。フロイトの防衛機制であったかと思うんですけど、自分の認めたくない面は他人に押し付けて攻撃することでフラストレーションを解消しようとしてくるんですよ。ネットで荒しとかやってるタイプにこういう奴は多いです、ストーカー気質の奴もこういう思考法です。あるいは低脳先生も植松聖もこれでしょうね。
なんでまぁ、ネコ師匠の言う自分の足で立ち上がらないと助けてくれる人が現れないってのも同意なんです。僕の場合だとこういうときは浅田次郎の「壬生義士伝」のこの台詞で締めます。
「どのみち死ぬのは、誰しも同じだ。ここでよいと思ったら最後、人間は石に蹴つまずいても死ぬ。戦でなくとも、飢えて死んだり、病で死んだりするものだ。だが生きると決めれば、存外生き延びることができる。」
で、まぁこれでめでたしめでたし、どっと払いだったら良かったんだけど、最近まぁそうも言えないことが起きてきたなぁと。
だいたいまぁ、こういう風に社会保障を切り捨てて資本主義経済ですべてのサービスを回そうと言うのが新自由主義経済で、行き着くところはリバタリアンの主張する小さな政府なんだけど、そういう自力救済で力があるものだけ生き残れる社会を作ると後に残されるのは資産家や企業だけが資本を総取りで、貧民や弱者は食料や病院に行く金もなく飢え死にする弱肉強食の社会なんですよ。
で、麻生がうっかり口を滑らせて老後2000万ないと生きていけないみたいな事を漏らしちゃったんだけど、現与党は金が無い奴は70歳以降でも死ぬまで働き続けないといけない社会を作ろうとした事が明らかになった。おそらく方向性としては年金とか生活保護とかの社会保障はどんどん減らして、大企業向けに市場の規制緩和を進めていこうとしているんだなーというのは想像に難くない。
自力救済できる奴は生き残れるかも知れないけど、力がないものは飢え死にである。そういう障がい者とか老人とか生産性が無い人は切り捨てて、起業ができて資本主義の主流に乗ることができる人だけ優遇しようという思惑が手に取るように分かる。そういう社会は持てる者には幸福かも知れないが、一体、弱者の人権を踏み潰して得られた繁栄に価値はあるんだろうかね？
まぁ、僕自身、一時期の閉鎖病棟みたいな社会の地の底みたいなところから障がい者雇用とはいえ社会復帰できるほど努力はしてきたので、まともに服薬や生活習慣を調整するような努力も出来ない奴は自業自得みたいな考え方が染み付いていたのかもしれない。だけど、そういった弱者を切り捨てる考え方が老後2000万みたいな強者のおごりの発言を出させちゃったのであろう。だいたい、年を取れば誰でも身体は動かなくなるし、統合失調症みたいな急病で働き盛りでも働けなくなる可能性はあるよ。僕だって統合失調症患うことは想像もしてなかったもん。弱者をばっさり切り捨ててみたら、自分がそっち側に落ちることは誰でもあり得ることである。
