5月24日は #世界統合失調症デー なんだってさ。
おっさんはもうだめじゃー。夜には疲労困憊でブログを書くのもしんどいや。今日は昨日よりはマシだけど疲れ切っておる。ブログは適当にぽちぽちぽちーっと書いてしまってさっさと睡眠してしまうことにする。
twitterを彷徨ってるとなんぞ興味深いツイートが流れてきた。5月24日は世界統合失調症デーなんだとさ。
5月24日は世界統合失調症デーです。日本での患者数は約80万人といわれています。統合失調症に限らず、偏見のために健康上の問題を公にしないご本人やご家族が多いことが課題です。適切な治療や支援が行き届くよう、多くの人間が正しい知識を持ち、温かく受け止められる社会でありたいものです。
— 国立国際医療研究センター(NCGM) (@NCGM1868) 2022年5月23日
ふーんと興味深く見ていた。そういう活動は社会的な意義があるよね。僕も統合失調症の当事者ではあるけどさ、この病気、普通に偏見強すぎなのよ。例えば僕が今日は世界統合失調症デーだとよーみたいなことをtwitterでつぶやくだけでフォロワー減るのよ。僕はブログでは当事者であることを隠してないけど、twitterでは積極的にそういう内容のことは呟かないからね。ネットでは半匿名だから統失の当事者であると公表しているけど、リアルでは家族ぐらいしか僕の病気の事は知らない。とてもじゃないけどカミングアウトした後にどんな反応をされるのか恐ろしくて友達にもずっと隠したままなのよ。
僕も統合失調症の当事者ではあるけど、おそらく僕はものすごく予後が良い。薬はずっと飲み続けているけど、障がい者雇用のプログラマとして週5の8時間勤務で働くことが出来ている。僕のブログを継続して読み続けている読者諸氏なんかは、僕は妄想によるおかしな言動がないことは分かってるだろうし、ストレスに弱すぎることを除けば普通に健常者と変わりなく生活していることも分かるだろう。でも、一時期急性期を発症してたときは閉鎖病棟の保護室に入れられるぐらいに暴れていた。自殺未遂もけっこうやらかしてるし、そのせいで救急車で運ばれて入院してたことも何度かある。
しかしながら、投薬治療を受け入れてしっかりと薬を飲み続けていれば健常者と変わりなく仕事をしながら社会生活を送ることができる。統合失調症の治療薬ってどんどん医学の進歩で発達していてさ、昔と比べると発病した後も投薬治療を受けると社会復帰できる可能性ってどんどん改善されてきてるのよ。精神医療の歴史なんぞを調べていると、昔は統合失調症発症したら座敷牢に隔離して死ぬまで閉じ込めるしかないとかそんな時代もあったんだけど、現代ではちゃんと標準医療に従って治療を受けていれば元のように仕事に復帰できる可能性も増えてきている。
そういう風にどんどん治療法が改善されてきて、統合失調症の当事者が社会復帰する機会も多くなってきた。しかし、相変わらず一般社会ではこの病気というのは、一旦発症したら妄想にとらわれてしまうと奇声をあげたりとか暴れだしたりみたいな狂気にまつわる病気だと認識されている。何かしらの大きな事件があったときに犯人の行動が奇妙である場合はこの病気の関与を疑われることも多いけども、統合失調症の患者の犯罪率というのは普通の健常者の犯罪率とくらべてけっして高いわけではない。だけども、この病気の当事者というのは社会にとって怖いものだという認識がある。変わらず社会ではこの病気はスティグマがあるようだ。
こういう偏見をどうすりゃ良いのか?というのは僕も考える。いや、実をいうと僕自身、状態が重い統合失調症の当事者に対しては偏見があるのだろう。なるべく偏見を無くして公平にすべての人に接しようと思っているのだが、陽性症状が重い人などはコミュニケーションが取りにくい。また、若い頃に発症をしてしまって社会生活から隔絶された期間が長い人というのはソーシャルスキルが発達しておらず、周りの人に依存して過度な要求を押し付けたりするのが普通だと思ってる人が多い。そういう人たちと直接関わっていくのは、僕も辛いだろうなと思う。
統合失調症の治療法というのはどんどんと発達して予後の良い当事者は増えているのだけど、そこから社会復帰へとつなげる福祉分野ではもっとノーマライゼーションの概念を重視していくべきではないか?と思いますね。僕もさ、精神病院に入院してからいろいろと授産施設を経由して社会復帰をしたのだけど、医療関係者や福祉関係者は当事者はずっと介護施設に入れておけみたいな意識が見え隠れしてましたよ。本人が強く望むのでもなければ社会復帰に繋がるような社会資源も教えてもらえなかった。社会に不都合なものは隔離して隠しておけみたいな思惑は未だに強いんじゃないですかね? だから当事者も成長する機会を奪われて外に出ることを諦めて一生社会的入院みたいな事例が発生してしまう。当事者が社会参加をしていくような仕組みというのは行政のようなところからもっと積極的に考えるべきだろう。
統合失調症は治療法もどんどん改善されてきて社会復帰できる人も増えてきてるしさ、そういう動ける当事者はもっと情報発信していくべきなんだろうなーと思う。僕も、こういう風に統合失調症の当事者であれど普通に社会生活できてるぞーと日々のブログで綴って病気のイメージをポジティブなものに変えていこうというのは、このブログの裏テーマなんだよね。だからこそ5月24日の世界統合失調症デーみたいなイベントってのは重要だよな。統合失調症当事者は、共生していこうという姿勢でもっとポジティブな情報発信をする必要があると思うな。病気がきっちいのは分かるけど、普通の人達のイメージをポジティブに変えるために動ける当事者は動くべきなのだろう。まずは隗より始めよってやつですかね。僕はまぁここで日々変わらずブログでも書いてますよ。