今日は禁煙外来に行く日なので半ドンで午前中には帰った。禁煙外来の後、ドライブしてきたので写真を公開しよう。
ニライカナイ橋である。今日は薄曇りだったな。沖縄の１２月はこんな天候。途中で雨が降ってきたからすぐ逃げた。
帰り道で本格インドカリーという店に入った。サラダとソフトドリンクとナンとカリー２種が付いて１１００円であった。インドカリーという物を舐めてしまって辛口を頼んでしまった。すっげえ辛いの。食べた瞬間、頭の先から足の爪先まで突き抜ける刺激が襲ってくる。インドは凄い。朝から晩までこんなカリーを食べているのでしょ？ 僕は全部食べ終わった後、タオルが必要なぐらい汗びっしょりだった。チキンカリーと野菜カリーを頼んだのだけど、香辛料がキッチリ効いた、日本人向けにアレンジしたなどと生ぬるい妥協してない、本格派の味であった。
さて本題。僕はこのブログで散々、スピリチュアルは敵であると主張してきた。これは僕の本心である。僕がこんな考え方をしているのは、と学会支持派などのオカルト批判派に与しているというのもあるが、別の理由もあるなと思う所があるのでその思いつきを書いてみようと思った。まあ、長い話になるが聞いてくれい。
僕がスピリチュアル批判派である理由は、僕の信仰も関係あるなと思ったのである。僕の信仰は沖縄の祖先崇拝である。沖縄の祖先崇拝というのは別名、琉球神道である。このあたりはwikipediaでも参照してください。
祖先崇拝は沖縄ではメジャーな信仰である。沖縄の大概の人はこれを信じてる。どれぐらいメジャーかというと、沖縄の墓参りであるシーミー（清明祭）の時期になると、墓地の周りは大渋滞になるぐらい人が集まる。シーミーというのは大掛かりなもので墓の前で親族全員が集まってどんちゃん騒ぎをする行事である。沖縄は大家族なので一親族で５０人ぐらい集まることもある。また、沖縄の行事である旧盆のウークイになると沖縄の企業はみんな休業になる。僕は本土の企業に勤めてみて初めてウークイが公式な休みでないと知ったぐらいだ。この日は多分、沖縄銀行とか琉球銀行でも休みを取るんじゃないかな？
沖縄の信仰での霊能力者などを語ってみようか。この辺り、他の日本の他の地域の霊能力者と較べて特殊な事情を持った場所だと思うので。
沖縄にはユタと呼ばれる霊能力者達が居る。この人達は地域に密着した信仰の拠点みたいなもので、おおっぴらでは無いが沖縄県民なら誰でも畏れ敬う存在であるということは知っている。何か仏壇関係などでトラブルになった場合はすぐに親族が懇意にしているユタが呼ばれて、ユタがその問題がある先祖の原因などを調べて、縁がある御嶽に参拝したりする。
沖縄のユタは多分、内地の人たちが想像しているオカルト的な拝み屋みたいなものとは違っていてね、沖縄の親族間のトラブルを解決するカウンセラーみたいな役目も果たしているのである。沖縄の部落（沖縄では「部落」という言葉は差別的な意味がなく普通に使う。村落ぐらいのニュアンスである）では、そのあたりで住んでいる人たちの年間行事や仏壇事を取りまとめる有力なユタがいてね、綱引きなどの地域の祭りがあればユタに今年はどうするのかの伺いを立てる。
決しておおやけにはならないがユタの役割ってのは大きくてね、部落にある御嶽の地神などの礼拝をどうするのか？とか最近、不幸続きの家族の所にいって事情を聞いて世話を焼いてやるなどの地域の信仰全般の重要な役回りをしている。
僕はユタの人から色々と話を聞いたことがある。ユタがどうやって生まれるのかの話を聞いたので、失礼にならないぐらいの表現でどんな感じなのか書いていこう。
ユタになるべき人はサーダカーといって、元々霊能力が高い存在で生まれてくる。子供の頃から見えないものを見たり、仏壇から先祖の話を聞いたりしながら成長する。こんな変な子供が生まれた場合は親が部落のユタに相談して、祈りの道を歩むかどうか伺いを立てる。それで部落のユタがこの子はユタになるべきと認めた場合、この部落のユタが師匠になってどんな風に神様を拝むのかやり方を教える。首里１２箇所巡りとか東御廻りなどの琉球王朝伝統の礼拝所の神様に顔見せをして、神様に認めてもらいながら神様の拝み方なども師匠から習う。それから琉球王朝の信仰の歴史とか祖先たちがどんな民族史をもってるかなどの知識を独学で勉強し始める。それで、相談者がどんな問題をもっていて解決するにはどうすれば良いのかという判断が出来るようになってユタとして独り立ちする。
無論、どこかの御嶽で龍神の加護を受けて証拠に印をもらったとか、オカルト的な話もするけどね、ユタは現実的なトラブル解決の便利屋の側面が大きいよ？ 「シーミーで仲が悪い親族がかち合わないように親族ごとに時間をずらしてやるべき」とか、「ご先祖様が琉歌を聞きたがっているから三味線を引ける人を知り合いの芸能事務所から派遣して来たほうがいい」などとそんな感じの事を言うね。ユタは多くの人々の話を聞いた上での折衝能力とかコミュニケーションスキルが問われる職業なのである。
スピリチュアルとかオカルトバリバリで、「自分は人類を救うために戦ってる」とか「自分はブッダやキリストの生まれ変わり」とか言ってる自分の事しか考えていない自称超能力者は出来ない仕事だろうね。自分で凄い能力を持ったつもりの自称超能力者は、一番最初の部落のユタが祈りの道を進むかどうかの判断をする段階で「普通の生まれである」と判断されて、それでひねくれて新興宗教などへ逃げ込んだりするのである。それから特に望んでもいない人々への新興宗教の勧誘に奔走するのだから、はっきり言って迷惑な話だ。
民間で普通に信仰されている本当の宗教の信仰というのは地味で面倒くさくて、すっげえエグいこともしないといけない疲れる仕事なのである。僕が今回書いたのは沖縄の祖先崇拝の話だけだけど、内地の仏教の浄土真宗とかのメジャー宗教も多分、似たような側面を持っていると思う。今回、僕が書いた話が疑わしいと思うなら、ある程度年齢の高い沖縄県出身者に読ませてみて嘘ついているかどうかを聞いてみるといい。多少間違っているかもしれないが大半は真実であると答えてくれるはずである。
僕がオカルトやスピリチュアルに付いて本音を書いた。これだけの事を書いて僕は問おう。あんたの信じてる信仰は本当に人間を救うつもりのものですか？
追記 2016-12-23 0:55
これから沖縄県民で御願を知っている人しか意味が分からん事を書きます。スルー推奨。
やっぱり追記しておく。我慢できなくて。ユタと言っても良いユタから悪いユタまで沢山居てね、悪いユタに引っかかると金を巻き上げられるだけではなく、中途半端な御願でバチが当たることもあるのよ。僕は新興宗教じみた悪質なユタに引っかかったことがあって、病気を拗らせて自殺未遂をしたことがある。
名指しでこのユタを批判するのは流石に何されるか怖くてね。特徴だけ書いておく。
とある城跡の近くに住んでいる、聞得大君とも話できるという霊能力者である。
沖縄の御願を少しでも知っている人なら、ユタが聞得大君の名前を使っている時点で罰当たりの大馬鹿者だということが分かるだろう。
沖縄の御願を全く知らない人向けに言うならば、この霊能力者は本土ならば神道の天照大神を自由自在に使えると言っている様なものなのである。もし琉球王朝時代ならばそんなことを言えばすぐさまノロに殺される。
恥を忍んでいうけど、僕が統合失調症の妄想で、御嶽とかでビンシー持って行って拝みまくっちゃってね、多分ウシクミされたんだと思う。だからとにかく強いユタを探そうってことで、沖縄一とか宣伝文句にしている悪質なユタに騙された。まぁ自業自得ではあるけど、僕の件はその後、別のユタと一緒に御嶽には謝りに行っているので多分、バチはないだろう。
僕的にはそれよりもこの悪質なユタがやっていることの方が怖かったよ。尚家ゆかりとかのとにかく格式が高すぎてヤバそうな御嶽をハシゴしながら依頼者の個人的な幸福とかを御願してるのである。金は取らなかったけど、逆にあんなヤバイ所ばかり回って後で神様からなにも言われないかが超怖い。このユタ本人は尚家の血を継いでいるとか言ってたよ。こんなヤバイ御願をするユタであると気づいた時に本気で逃げたら巻き込まれずに済んだかもしれんけど、いまさら遅いか。多分、今後の人生でユタ絡みのトラブルがあったら死ぬほど怒られるはずである。
まぁ自業自得なんですけどね。ホントは僕もスピリチュアルは馬鹿にできないのである。カミダーリだと思って色んな御嶽拝んじゃってますからね。もしこれを読んだカミンチュとか怒らせるのは嫌だからどこの御嶽拝んだかは言いませんけど。多分、分かっちゃう人にはネット越しでも分かるクラスのものだとおもう。
まぁ、沖縄でも御願やっている人以外は全然分からないトークを展開しております。いい加減まとめるね。
ユタを選ぶ時は親族の口コミとかで信用できる人を選びましょう。普通の御願ならば地元の人で済ませるのが一番です。ユタ買いは絶対に止めましょう。ほんとにヤバイので。
あと、精神病で病院受診している方はユタの世界には近寄らない方が吉です。余計病むよ？ 統合失調症みたいな病気は薬飲んどきゃなんとかなる！
あー、ホント恥ずかしい。本当は追記で書いた内容を内地向けに分かるように書きたかったのよ。絶対無理だと思うけど。
