ミヤネ屋 独占スクープ 宮根×ASKA容疑者 逮捕直前 激白14分 2016年11月29日
多分、すぐさま消されるんじゃないかとは思うんだけど、ASKA氏の現状を知るには一番分かりやすい動画なので引用しておこう。前半部分は平静を保っているけど、宮根誠司と電話を代わって真相の部分を語る段階になって妄想が噴出している。ギフハブなる謎の組織に追われていてPCのアカウントを消されたとか、電話も盗聴されているなどの被害妄想に駆られながら自身の潔白を明かそうとしている。妄想に駆られる人間の姿がこんなに分かりやすく映像に残ってしまうのは珍しい。恐らく薬物の乱用で精神刺激薬精神病を発症してしまったのだろう。
急性アンフェタミン精神病の症状は、統合失調症の急性期のものと、酷似しているとはいえ、アンフェタミン精神病においては視覚的な幻覚はより一般的であり、思考障害(英語版)はまれである。アンフェタミン精神病は、薬物の使用量の多さに単に関連する可能性があり、あるいは薬物の使用量の多さは統合失調症に対する潜在的な脆弱性をもたらす可能性がある。アンフェタミン精神病と統合失調症への脆弱性には、遺伝的な関連の可能性があることを示すいくらかの証拠が存在する。アンフェタミン精神病の既往歴のあるメタンフェタミン使用者の親族は、既往歴のない使用者と比較して、5倍以上が統合失調症と診断されている。アンフェタミン精神病におけるこの障害は、急速に症状が解消することによって鑑別され、一方で統合失調症では慢性的な経過を辿る傾向が強い。
覚醒剤などを乱用する事で統合失調症と同様の妄想や幻聴などの精神疾患が発生してしまうのである。はたして今回の逮捕が薬物を使用し続けていた事であるかは不明だが、過去に使用した覚醒剤がASKA氏に精神刺激薬精神病を発症させたことは確かだろう。
今回のエントリーの趣旨の部分としては、健常者にはわかりにくい、病気の妄想がどんな風な考え方で生み出されているかを語ることで、統合失調症などの妄想を伴う病気の実際を知ってもらうことだ。何でこんなもの書こうかと考えたのは、ASKA氏関連のはてブのコメントなどで「(ASKA氏の書く文章が)ワードサラダになってないから統合失調症ではない」みたいな固定概念ガチガチのものを見かけたからだ。2ch辺りでは統合失調症は未だにキチガイ扱いである。偏見が強い病気だから啓蒙活動はしとかんといかんなと思ったのである。
まずはASKA氏を追いかけているというギフハブなる組織について考察していこう。このギフハブであるが、Githubではないかと推察されている。
僕も元プログラマなのでGithubにはアカウントを持っているし、使ったことがあるからASKA氏が言うような謎の組織ではないことは知っている。どんなものなのかというと、プログラムの制作履歴を含めて多くの人と共有ができるwebサービスである。現在はオープンソースソフトウェアやライブラリなどの公開手段の第一選択になっている。恐らくなのだが、ASKA氏はテクノロジー的な物に恐怖感を持っている。キーロガーが仕込まれてPCから情報が盗まれているなどの発言も見られる。なので、偶然見かけたGithubをアノニマスみたいな地下ハッカー組織と勘違いしている可能性が高い。
統合失調症患者などがこの手の謎キーワードを言い出すことは稀ではなくてね、僕も急性期には「あじゃんせ」や「パーントゥ」などのキーワードで妄想を展開して家族を困らせていた。
「あじゃんせ」というのは僕の中では自分の周りが死の世界に踏み込んでしまうことで、近づいてくる周りの人々にも不幸が訪れるなどという感覚だった。周りの光景が薄暗くなり、人の顔にも死相が浮かんでくるなどの状態である。こうなってしまうと周りの人々も自分のせいで不幸になっていくという自責の念に駆られてしまう。このキーワードは何故か頭の中に思い浮かんでしまったもので元となる言葉は無いようだ。webで検索してみたが該当する言葉は見つからなかった。この言葉は沖縄の古い言葉だと思っていた。僕の思考の中では死と生を司っている「まくにぬし」に喧嘩を売ったから「あじゃんせ」に巻き込まれるようになった、という事になっている。
「パーントゥ」は宮古島の伝統行事である。僕の中では何故かその言葉が、寝る前の夢現のなかでユタから口伝で秘密を教えてもらう儀式になっていた。病院に入院している時は睡眠が浅くしょっちゅうこの「パーントゥ」をしていた。これのお陰で体が勝手に動いて霊的に正しい事をやれると思っていた。だから口を痙攣的に動かして勝手に発される言葉が真言の様なものだと確信して、呪文のようなものを常に喋ってた。
健常者にはとても実感として理解できない話でしょうがね、これが現実感を持って迫ってくるのが統合失調症の世界なのよ。家族や医療関係者がどれだけ説得しようと、当事者に取ってはそれが現実なので聞く耳を持たない。逆に自分が攻撃されていると感じて反発してしまうこともある。僕も急性期は酷かった様に思う。追いかけられている恐怖感から通報したり、悟ったと感じて母親にまくし立てる事もあった。支離滅裂な行動に見えるだろう。だが、それは当事者にとっては真実なのである。
ネット上にワードサラダなどを書いている人は恐らく、自動書記などで神様に手を動かされていると感じたりとか、幻聴で聞こえたことをそのまま書き写しているなどの人たちだろう。ここまで派手な症状がでると治療不可能に見えるかもしれないが、違う。陽性症状は抗精神薬で治療可能なのである。ドーパミンの過剰分泌が原因なのでそれを薬で抑えると症状も収まるのだ。むしろ厄介なのは薬が効かない引きこもる陰性症状や、人格が荒廃していく認知障害や、抗精神薬の副作用などである。そちらはあまり目に触れないので注目されない。派手な陽性症状ばかりが注目されているのが統合失調症の不幸な所かもしれない。
健常者が統合失調症を理解するためにVRなどでシュミレーションが出来るようになっている。
僕は妄想が中心で幻聴はあんまり聞かなかったのでこの感覚は無いんだけど、よく出来ていると思う。特にラストのびっくりシーンとか実際に病気で脅かされている人はこんな感じだと思う。思わぬ所まで観察されて攻撃されるのである。この病気を理解してみたい人は動画があるようなので見てみよう。
チャゲアンドアスカは最初にCDを買ったアーティストなんだよね。確か「めぐり逢い」のシングルだったと思う。そのASKA氏がこんな事になってしまって思う所が無いわけではない。覚醒剤は使った時点で人生が終わる可能性がある。一時の快楽に騙されて、廃人になりたくはないだろう。ASKA氏の事は悪くいいたくはないが、どんなに栄華を極めたアーティストでも覚醒剤使った時点で終わりである。世の人々はこれを反面教師として薬物には絶対関わらない人生を送って頂きたい。