超メモ帳(Web式)@復活

小説書いたり、絵を描いたり、プログラムやったりするブログ。統失プログラマ。


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よりよく生きるための方法は過去の賢者の言葉から学べる。

よりよく生きるための方法は過去の賢者の言葉から学べる。


最近はブログでも愚痴を言い過ぎだからねー。気をつけんとならん。というか、リアルの方でも口癖が「疲れた」になっており、なかなかのヤバさを感じたね。


僕がブログを書く時には気をつけてることが一つあり、書き出しがネガティブだろうと書いてる内容が重たくて救いようのない話だとしても、結論としては必ず建設的な意見を出すようにして自己憐憫では終わらせないように気を付けるというものである。


実際まー、僕の人生を振り返ってみると、理不尽なことや不運なことをぐつぐつと圧力鍋で煮詰めたとろとろのビーフシチューのようなものではあるが、それでへこたれて俯いてしまうと、さらに追加で追い討ちを掛けようとしてくる奴というのが出てくるような人生なのである。


人生観については僕は仏教のゴータマ・シッタールダの考え方を採用しており、人生は苦しくて儚いものであるのが当たり前であると思ってる。どんなに恵まれた人であれど、最後は必ず老いて死んでいくし、生きているだけでどうしようもない問題というのはいくらでも現れてくるものである。


だからこそ、そういうどうしようもない人生を面白おかしく生きていくためには、自分の内面にはどのようなものがあるのかしっかりと見極めて、その中から良いことであるとか楽しいことに注目して考えていくことが大事ではないかと思うのである。人間はポジティブなことよりはネガティブなことを考える方が得意である。これは人間の先祖がサバンナで生き抜くために身につけた知恵ではあるが、現代社会ではそれが過剰発動して余計な苦しみの原因になっている。


僕が座右の銘にしている言葉で「悲観主義は気分によるものであり、楽観主義は意志によるものである」という哲学者アランの言葉がある。ネガティブな気分に振り回されて、「人生ここまでか」と思い込むのは楽であるけど、それでも明日も世界は続いていくし、広い世界の中では人間一人の絶望なんてちっぽけなものである。人間一人の力というのは本当にちっぽけであるが、変わらない現実を変える事ができるのはそんな小さな人間の意思の力だ。


どれだけクソな人生であれど、その中からちょっとでも良い面に目を向けて、そのちょっとした宝物を大事にとっておく精神性というのは、ひいては自分の人生を救う力にもなりうる。そのために具体的にどうこうというやり方についてはさまざまあるけど、「ストア哲学」「アドラー心理学」「仏教」の根本に流れている思想というのは、「自分の外にあるどうにもならないことよりも、自分の中にある考え方を調整してなんとかやっていこう」という考え方が共通してるように思う。


僕は人生の悩みには元奴隷のストア哲学者、エピクテトスの考え方が役に立つのではないかと思う。


ja.wikipedia.org


エピクテトスの哲学の中には「権内」と「権外」という概念が出てくる。これは端的にいうのであれば、権内 とは、自分自身の意志と行動によってコントロールできるもの。具体的には、自分の思考、意見、価値観、選択、行動などである。権外 とは、自分自身の意志と行動によってコントロールできないもの。具体的には、他人の意見、評価、社会的地位、富、健康、天候、自然災害などである。


エピクテトスによれは、本当の幸せとは「自分のコントロールできない権外のことに振り回されるのではなく、権内のことにリソースを集中させることにより得られる」とのことである。


例えば、他人の目が気になる人は常に他人から認められようと努力をして、結果、自分の価値観や意見というのを押し殺してしまう。富や地位を求める人はそればかりを追い求め続けて、最終的に人生で大事だった他の価値観を見落としてしまうこともあるだろう。


結局まー、真に幸福な人生を望むのであれば、自分のコントロールできないことに振り回されることをやめて、自分の意思であるとか自分のできる選択をより良くするように努力することが大事であると述べてるのである。人間の能力がいかに科学で拡大されようとも、起きた過去やこれからの未来というのは捻じ曲げることはできないし、それよりは変えられる今に集中してよりよく生きるのが大事である。


エピクテトスの思想というのはストア哲学に大きな影響を与えたけど、ストア哲学というのは現代のさまざまな思想にも大きく影響を与えているのである。例えば、アルコール依存症の自助団体でよく使われている「ニーバーの祈り」という言葉がある。こちらにもエピクテトスの思想がよく現れている。

神よ、変えることのできないものを静穏に受け入れる力を与えてください。
変えるべきものを変える勇気を、
そして、変えられないものと変えるべきものを区別する賢さを与えてください。

ニーバーの祈り - Wikipedia


人間というのは、自分の気分さえもコントロールできないぐらいにちっぽけな意思の力しか持ってないけど、その意思の使い方にはコツがあるのだ。それらの意思の使い方というのは、歴史上のさまざまな賢者たちが答えている。それを学んで生活で生かすことができたのなら、人生も少しは楽しくなるだろう。

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