ブログの文章で求められるのは「心」
今日の朝、NHKの朝のニュースを見ていると、気象病についての報道があった。こいつ。
これを見て、「まさに自分の症状やん」と、なぜか関西弁で腑に落ちた。
どうも昔から雨が降ると体調が崩れてしまい困るのである。偏頭痛持ちで、気圧の変動があったり天候不順の時は体調が悪い。NHKの報道の中では、気象病の専門の医者もいるという。医者にかかるほどではないが、いつも、この症状のせいで面倒な目にあっている。
あぁ、またブログで体調のことから書き始める悪癖が始まったな。これは自分にとっては重大事であるが、他人にとってはどうでもいいことである。なので、自分を愛さねばならぬのであるが、いかにも自分は自分の体を半端に適当に扱いがちであるよなと思う。
書くことについても色々と考えるよね。どんな人でも専門分野であるとか、守備範囲というものがある。これは物書きをする人種でも一緒であろう。
僕はブログを書いたり、小説を書いたり、ニュースレターを書いたりする。それぞれの媒体に応じて書き方は、自分なりには変えるようにしている。ブログで書いている文章はフリーライティングで、その時の思いつきをひたすらキーボードに叩きつけるような書き方をする。
小説を書いたり、ニュースレターを書く書き方では、そういうブログのようなフリーライティングはしないのである。ニュースレターを書くときは、前もって箇条書きに書くべき内容をエディターに書き出して、それを並び替えて文章の並びを整えた上で肉付けをする。小説の場合は、僕は徹底的なプロット派である。ラフなプロットを書いて全体の流れを明らかにして、そして章ごとに何が起きるかの詳細プロットまで書いた上で本文を書き始める。
ブログに関しては、これはまぁ、読んでいる人も毎日更新のブログに、そこまで文章の論理立てが一貫しているのは求めないだろうとの判断である。その時の思いつきであるとか、パッションのような、勢いがある文章はフリーライティングの方が書きやすい。それと、僕は1日に書くブログは一時間で終わらせると決めているので、時短のためにもそこまで書くことに時間を掛けられないのだ。
小説だとかニュースレターの文章の場合には、書いている内容は論旨が一貫していないとならん。ブログのように思いつきで書いている内容がブレていたりとか、一つの文章の中に必要以上にテーマを詰めすぎないように気をつけんと、読みにくい文章になる。
どうも僕の文章の専門分野というのは、このブログで書いているような「雑文」だよな。ブログを長年続けてきたせいか、日記以上エッセイ未満の雑文については考えなくても書けるようになった。エディターを開いて思いつきをダダダっと打ち込んでいけば、2000字程度のエントリーは気楽に書けるのである。
それなりに僕もSEOを意識した狙い書きとか、テーマを持たせた文章を書くのもできなくもない。だけど、そういう書き方は脳への負担が一気に上がる。僕の普段の書き方というのは、今考えたことを言語化してダンプすることに特化した書き方なのだ。専門分野外のことをやろうと思うと追加料金が掛かる。
僕は、別に文章にヒエラルキーとかその文章の貴賤というのは無いと主張したいのだが、商業向けの文章であるとか一般ウケする文章というのは確実に存在するよなと思う。たとえば、僕がこのブログで書いている文章というのは、無料で更新されているブログで読む分には構わないけど、金を出して読もうという人はいないだろう。
情報を適切に効率的に伝達するための文章の書き方というのは、それなりにノウハウ化されている。パラグラフ・ライティングであるとかPREP法などの方法論がそうである。結論をまず最初に書いてみて、それから補足説明を書き、結論で再度締めるというような書き方だ。
商業的な文章であるとか新聞や論文のような文章では、読み手に認知負荷をかけないのが良いので、こういうパラグラフ・ライティングが「良いもの」とされている。ビジネス文書の書き方でも、箇条書きや図表を適切に用いて分かり易い書類を書けという。
そういう世の中の要請があるので、雑記ブログで書いている文章までパラグラフ・ライティング的な書き方が正しい、ブログで書くのも分かりやすくて伝わりやすい文章じゃなきゃダメと言ってる人もいるけど、「くだんねー話だな」と思うぞ。
論旨一貫して正しい文章というのはAIでも書ける。でも、読み手が雑記ブログに求めているのは論理的な正しさじゃないでしょ。個人ブログに求めるものというのは、文章は拙くてもその人らしさが伝わるものであるし、あまり容姿端麗な文章ではつまらない。
何を言わんとしているかというと、個人ブログには個人ブログの書き方があるし、そこんところで文章の優劣に悩むのは意味ないよ、ということである。どんな文章であれど、自分の考えていることが相手に伝われば「良い文章」であるし、それは時に拙い乱文でも気持ちが伝わることもある。ブログの文章で求められるのは、書いている人の「心」ですな。思っていることを素直に書けば良いのですよ。