「やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の哲学」(ハイディ・グラント・ハルバーソン著)を読んだ。
とりあえず、正月休みの間も本を読んでいた。
正月休みボケが抜けないや。あんまりダラダラとブログを書く様になってしまうとまたテーマがブレた事を書き始めるので、今日からはさっさとメインテーマのみで書くようなスタイルに切り替える。
正月休みの間も本を読んでいた。橘玲の「上流国民・下流国民」とハイディ・グラント・ハルバーソン著の「やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の哲学」を読んだ。今回は「やり抜く人の9つの習慣」の方の感想を述べてまいろうか。
またしても成功哲学本を読んでいるのである。特に何を成功するのか定義していないのにこういう本ばかり読んだ所で無意味である、とは分かっていてもこういう本は読みやすくて読んでしまう。成功哲学本ばかりを読んだ所で実際に成功するかどうか分からないというか、むしろ成功は逃げていくと思うのだが、この本は効果がありそうだった。
いずれにせよ、こういう自己啓発本やら成功哲学本は、読んだ後に自分なりにまとめてしまって、自分専用の哲学まで噛み砕かないと効果があんまりないと思うのである。この手の自己啓発本は本の間で矛盾したことが大量に存在しますからね。いちいち行動をブレさせていては、成功できることも成功しない。自分が何をするべきかはきちんと噛み砕いて理解しておくべきであろう。
この本には何が書かれている?
この「やり抜く人の9つの習慣」は心理学の論文を集めて、エビデンスがある効果的な成功するやり方をまとめた本であった。本の分量が少ないので30分ぐらいで読める。書かれている9つの習慣としては下記のような感じ。
- 目標に具体性を与える
- 目標達成への行動計画をつくる
- 目標までの距離を意識する
- 現実的楽観主義者になる
- 「成長すること」に集中する
- 「やり抜く力」を持つ
- 筋肉を鍛えるように意志力を鍛える
- 自分を追い込まない
- 「やめるべきこと」より「やるべきこと」に集中する
この本で書かれている内容に関しては、習慣系というか、成功をするために目標達成させる習慣を作る方法を書かれている感じでした。目標に向けてモチベーションを高めて、行動を習慣づける方法を、心理学的にエビデンスのある方法をまとめてある本でした。
気になることを紹介していこうかな。
if-thenプランニングというやり方
目標を達成するためには、まずは意識している事を行動に移さないといけないのだけど、そのための方法としてif-thenプランニングという方法が有効であると紹介されていた。if-thenプランニングというのは次のような方法である。
「①(if)もし、Xだったら、②(then)Yをする」( =If X happens, then I will do Y.)
具体例で説明しましょう。
①(if)もし、午前中に報告書を書き終えられなかったら、
②(then)午後最初の仕事は、その報告書を書き上げることにする。①(if)もし、同僚とのおしゃべりで仕事がはかどらないなら、
②(then)おしゃべりタイムを5分と決めて、5分後には仕事に集中する。①(if)もし、午後6時になったら、
②(then)会社のジムで汗を流す。ハイディ・グラント・ハルバーソン. やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学 (Kindle の位置No.151). 株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン. Kindle 版.
この、「もしXならYする」という構文は脳に刻み込みやすいので習慣化しやすいんです。また、it-thenプランニングにもいくつか種類があって、有効性がある構文と意味がない構文があります。
代替的if-thenプラン、無視if-thenプラン、否定的if-thenプランなどの種類があるのですが、効果があるif-thenプランは、好ましくない行動が起きそうになったときに、好ましい行動に置き換える代替的if-thenプランだ。これは例えば、「怒りそうになったときに、10秒だけ深呼吸する」という風なif-thenプランである。逆に効果がないif-thenプランは「タバコが吸いたい時は我慢する」などの無視、否定的if-thenプランである。これはシロクマ効果といって、「〇〇だけは考えてはいけない」と言われたときにその対象を考えてしまう人間の脳の性質のようなものだ。
まとめ
この他にもGrit(やり抜く力)の事についても言及されていて、それも非常に気になる所でした。Gritに関してはそれだけをまとめた本があったのでそっちの方を読んでみたいと思う。
僕はどうやらこういう何かの習慣をやり抜く系の本が好きみたいで、色々と読んでみて自分の習慣の作り方と色々と比較するのが楽しいみたい。第7章の「筋肉を鍛えるように意志力を鍛える」とういう方法では、ブログの毎日執筆などのやり方はこれに似ているなと感じた。これらの方法を色々と調べてみて自分の習慣を洗練してみるのも良いだろう。
- 作者:ハイディ・グラント・ハルバーソン
- 発売日: 2017/07/01
- メディア: Kindle版