超メモ帳(Web式)@復活

小説書いたり、絵を描いたり、プログラムやったりするブログ。統失プログラマ。


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認知行動療法でセルフケアをするアプリを作ってみたいなと思った。

認知行動療法でセルフケアをするアプリを作ってみたいなと思った。


どうも今朝はメンタルの調子が悪かった。昨日の夕方に被害妄想を拗らせてしまい、それで神経焼け付き状態に陥り、その不調が今日の朝まで長引いた感じ。


僕はこの手のメンタル不調は度々発生する。最近は何かメンタル不調に陥りそうな出来事が発生した場合は、すぐにAwarefyの感情メモを取るようにしてどんな感情なのか特定して、そしてコーピングリストを確認して短い時間の間でもできるコーピングをするように気をつけている。


僕のブログではたびたびAwarefyの話が出てくるけど、このアプリには随分と救われているのである。第三世代の認知行動療法・アクセプタンス&コミットメントセラピーに基づいて設計されており、自分一人だけでメンタルのセルフケアができるようになるアプリである。


www.awarefy.com


僕自身はこのアプリに人生の急場を救われていたりとか、今では手放せないようになってるアプリなのだけど、初心者が感覚的に使っていくには難しいアプリでもあるかもしれない。認知行動療法のセルフモニタリングをするためのアプリなので、まずは使い込んでみてデータを蓄積しないことには自分がどんな認知の歪みを持ってるのかというのが分からないのである。


このアプリでは感情メモというツールと朝晩のコンディションをメモするためのツールが搭載されてるのだけど、そちらで地味にストレスを感じたことをメモしたりとか、その日の体調をコツコツとメモすることが第一段階。ある程度、ログが溜まってきたのなら記録を読み返してみて、「こういう時は自分はこんな考え方をするのか!」という認知のパターンに気がつくことで自分の思考の癖が分かってくるというアプリである。


Awarefyは有料でないとほとんどの機能を有効に使うことができないのだけど、しっかりと毎日の日記を書くことができる習慣などを持ってる人であれば有用に使うことができるんじゃないかと思う。別にAwarefyに頼らずとも、認知行動療法フレームワークを知ってる人であれば紙のツールとかを使えば無料でもできるかもしれないけど、そこんところのテンプレートを、アプリでフォームを埋めるだけでお手軽にできるようにしてるというのがAwarefyの強みだろう。


前々から、僕もなにか認知行動療法の理論を使ったアプリなどを自作してみたいなという願望は持っていた。認知行動療法というと何か小難しい理論を知らないと使えないと思われがちではあるが、あれは単に自分の考えてる感情などをきちんとメモしておいて、後から振り返れるようにしてセルフフィールドバックで考え方の癖などを修正するというだけである。


僕も心理学科出身であるので、色々と心理学や哲学の理論などは勉強してきた。それらの理屈というのはさまざまあるけども、認知行動療法ほどシンプルでプラグマティズムな理論はない。人間の心の中で起こってるさまざまな作用というのをひとまずブラックボックスにして括弧で括っておき、表に現れてくる習慣や行動だけに注目して改善してしまうという理論である。


認知行動療法が良いのは、そのフレームワークさえ知っていれば自分一人でセルフケアに使うことができるのである。心理カウンセリングなどを使って症状の原因を解きほぐそうと思うのであれば、長い時間と費用をかけてじっくりと自分の心に向き合って、そこにある原因の問題を解決したりする必要があるのだけど、それはしばしば苦痛も伴う。


何かしら悩みであるとかを発生させるトラウマのようなものというのはあるかもしれないけど、そこに真正面から立ち向かったとしても解決できるかどうかというのは、抱えている課題の大きさの問題もある。場合によっちゃその家系の抱えてる問題がその人一人に降りかかってきており、ファミリーヒストリーを読み解いた上で実存の悩みを解決せねばならんというケースもあり、そういうのはカウンセラーが一生掛かっても解決できないかもしれない。


心の問題を解決する方法はふた通りある。発生している問題の原因を取り除き問題解決を図る方法と、その問題に対する自分の感じ方を変えてしまい問題を気にならなくする方法である。


直感的に心の悩みを解決しようと思うのであれば、トラウマの原因などに向き合い、その原因となってる問題と対決して人生の課題を解決したりだとかそういうものという印象があるかもしれない。だけど、瞑想とか筋弛緩法みたいなリラクゼーション法をセルフケアでマスターしておき、不安を感じた時に対処してしまうという方法でも解決はできる。


実際のところ、家族関係の確執であるとかの場合、問題に向き合うこと自体が苦痛でカウンセリングが不可能という場合もある。カウンセリングというのはわりかしクライアントの方の我慢強さのような資質も必要になってくる。本人の不安に思ってる感情だけを枝葉のように取り除いたことで、問題の解決方法が自然と見つかるケースも多いのである。


まー、ぼかー別に職業はアプリ開発エンジニアで、心理学はかじっただけで専門ではないからね。ちょっとこういうAIの論文を見かけちゃって、メンタルケアアプリを作れないかなと思ったのである。


aiboom.net


認知行動療法についてはアルゴリズムで再現可能だからね。そこんところを使って情報工学的に人間の心理の問題を解決できるアプリが作れるのではないかと思った。こういうのはすごく知的好奇心が湧くし、ちょっと論文も翻訳しながら読んでみよう。

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