超メモ帳(Web式)@復活

小説書いたり、絵を描いたり、プログラムやったりするブログ。統失プログラマ。


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人間というのは思ってるよりも環境と習慣の生き物。

人間というのは思ってるよりも環境と習慣の生き物。


調子はぼちぼちかな。嫌な気分になる出来事が発生することはあるけど、適切にコーピングすることができてぐるぐる思考までは進展することなく対処することができている。最近はメンタルケア強化週間であり、アクシデントがあってもメンタルを拗らせる前に対処するように気をつけている。


さて、今日は何を書こうか。ちょっとネットをフラフラとしていると見かけた記事であるけど、これはすごく良い考え方であるなと感じた。


minchalle.com


みんちゃれというアプリを出してる会社のPR記事ではあるけど、書かれている内容は普遍的なものを含んでおり、人生をうまくドライブさせるためにはこういう考え方というのは必要だなと感じることが書かれていた。


詳しい内容に関しては上記のリンク先を読んで欲しいのだけど、こちらで書かれている大前研一氏の次の記述というのは本質情報であると思う。

人間が変わる方法は3つしかない。一つは時間配分を変える、二番目は住む場所を変える、三番目は付き合う人を変える。この三つの要素でしか人間は変わらない。

出典:大前研一・ほか著『時間とムダの科学』(プレジデント社)2005年,p95


僕は常々、前から思っていたことであるが、自分も含め人間というのは自分の意思の力というのを随分と過信していると思う。今の人生がうまく行ってないのは頑張ってないせいであり、もっと努力すれば自分はもっと良い自分になれるという考えを持ってる人も多いかと思うが、幻想である。


人間というのは我々が思ってるよりもずっと環境と習慣の生き物であり、人間が意思の力でコントロールできることというのはほんのわずかである。どれだけ強固な意思を持っていようが、生活習慣が乱れており睡眠不足であれば仕事のパフォーマンスを出すことができない。SNS依存症患者がスマホを机の上に置いたままで勉強を頑張るというのも不可能である。


X(旧:Twitter)のような現代のSNSというのは、人の注意力を奪って依存症になるように設計されてるシステムであり、パチンコと同じように音と光の刺激で依存性を生み出すように作られている。アンデシュ・ハンセン氏の「スマホ脳」では次のように書かれているという。

私たちは1日に2600回以上、スマートフォンに触っている
10分に1回、手に取っている
スマートフォンを傍らに置くだけで、学習効果、記憶力、集中力は低下する


現代の時代というのは「アテンションエコノミー」と呼ばれるように、さまざまな企業がスマホアプリやWebサービスなどのツールを使って、人々の可処分時間や注意力を奪うことで経済が回るように作られている。消費者たちは無料で楽しんでるつもりであってもSNSのアプリを見て注意力を奪われて広告を見せつけられることで企業が儲かるように作られており、我々は小説「モモ」の時間泥棒に貴重な時間を盗まれてる人たちのように企業に時間を捧げてしまってるのである。


僕自身の話になるけども、僕のSNSへの依存度というのもなかなかに酷い依存症の状態であったので、最近はできるだけSNSには近寄らないように気をつけている。僕のブログを継続的に読んでくれてるありがたい読者諸氏であれば、僕が昔からサボり癖をなんとかしようと苦しんでることを知ってるかもしれないが、最近はどうにかサボり癖も改善できてきたところである。


前述したことであるが、人間というのは環境と習慣の生き物である。どれだけ「SNSを見ない」と固く意思を定めたところで、スマホが簡単に手に取れるところにあり、ホーム画面で通知の赤丸が簡単に見えるように設定してあればそんな意思というのは簡単に吹き飛ぶ。


SNSを辞めたいと思うのであれば、簡単にスマホを触ってアプリを開けないようにするのがもっとも簡単に辞めることができる。アプリをアンインストールしておき、PCからWebでしかアクセスできないようにしておくのがいいだろう。僕はさらに「Freedom」というWebサービスを使って、決まった時間以外はSNSや余分なサイトにはネットワーク遮断でアクセスできないようにしている。


freedom.to


僕は最近はSNSの代わりにkindleで本を読むようにしている。kindleのアプリのウィジットをホーム画面の目立つところに置いておき、簡単にスキマ時間でkindleを開けるようにした。ネットでしか集められない情報に関しては、GoogleアラートRSS出力や、はてなブックマークのお気に入りのRSS出力をRSSリーダーからちょっと眺めるだけで十分に情報収集できるようである。ニュースの情報収集に関しては、SNSを見るよりは各種新聞社のサイトを定期的に眺めれば良い。災害時の速報情報であれば、最近はTwitterが使い物にならなくなったことでNHK防災アプリを使うようになった。何か大きな地震があればちゃんとプッシュ通知で速報が届くのでこれで十分である。


こんな風にSNSから情報収集をする方法を切り替えるというのは、前述した大前氏の言うところの、時間配分を変える事と付き合う人を変える事であろう。漫然とSNSに時間を奪われながらやりたいことをやって自分の人生を生きるというのは難しく、まずは手始めとしてはこういう所からだろう。

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