超メモ帳(Web式)@復活

小説書いたり、絵を描いたり、プログラムやったりするブログ。統失プログラマ。


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旅から帰ってきたので総括する。

旅から帰ってきたので総括する。


さて、旅から帰る新幹線の中でこのブログ記事を書いている。今回の旅もまぁ、有意義なものであったのではないかと思われる。


今回は温泉には一度も入らなかったけどね。んー、やっぱそういう所ではもうちょっと滞在箇所を工夫したらよかったかなと思った。今回は主に寺社巡りをしてきた感じであるよ。ちょっと仏教であるとか神道のことなどを調べてみたいという考えが浮かんだので、そういう大きな寺院を詣でてきたという感じである。


神道とか仏教関係のことを調べようと思った理由は、僕がオリジナルで書いてる玲と真輝の小説にリアリティを持たせたいと思ったからなんだよね。この二人の小説の世界観というのは、神々に選ばれて強い力を持ってる「選ばれし子供」たちが日本社会の裏側でなんやかんやしていくみたいなお話であるけど、その世界観のガジェットとして仏教や神道という古くからの宗教のロジックが使われているという感じ。


というか、僕は小説を書くのにネットで調べた情報であるとか、ちょっと本で読み齧った程度の知識ですごい大上段に振りかぶったことを書いており、これは物語を執筆するやり方としてはあんまり勧められたことでもないと思ったのだよね。僕が信仰してる宗教というのも仏教や神道とは違うところにある。異文化で暮らしてる人間ゆえに、その世界のリアリティというのがわからない。こりゃまずいなと思ってちょっと休みに内地の寺社巡りをしてみた。


セキュリティ上の理由で僕は現在居る自分の現在地をネットに晒すのが好きじゃないから今ままで書かなかったけど、今回行ったのは長野の善光寺である。ちょっと、楽天トラベルで宿を色々と調べていると、善光寺周辺の宿坊が安かったので2泊3日で長野駅近辺をぶらぶらしてた。


僕は以前から宿坊というシステムに結構興味があったのである。興味があるままに小説の舞台を高知の宿坊にしようと思って、自作のイヌガミギフテッドは、インターネットの情報のみを頼りに高知県四万十町岩本寺の宿坊ということにしたけど、僕はこの岩本寺についてはYouTubeでの動画の情報しか知らない。しかも、小説らしく脚本するために歴史があるっぽい古めの寺のような表現をしてるんだけど、どうもこの四万十町岩本寺現代アートを取り入れたポップなお寺であるらしく、だからこそインターネットでの情報発信にも力を入れてる寺社だからネットの情報が豊富なのである。


この、イヌガミギフテッドを書いてる時もろくろく宿坊の雰囲気というのがわからないままにテキトーに書いており、こんな感じかなーという僕の考えてる宿坊の生活を元にして物語を進めてしまった。これはわりかし後悔の種だったのよ。僕が書いてる小説というのはキャラクター小説であるから、リアリティというのはそこまで大きな問題になる訳ではないけど、小説を書いている作者の僕自身がなんか嫌だったのである。


なので今回、実際に善光寺の宿坊に泊まってみて実際、宿坊での生活というのはどんな風なものなのかと追体験してみた。実際に泊まってみて後から分かったのだけど、僕がイヌガミギフテッドで書いてた玲と真輝の行動のタイムラインというのは、現実の宿坊での生活とそれほどずれてないことがちゃんと分かった。それプラス、実際の宿坊という場所の雰囲気がわかったので、なるほど二人はこんな感じの空気感の中でこういうことを考えていたのだなという思考の理由まで分かってきた。


今回行った場所が長野の善光寺であるというのもなかなかにおもしろい発見があった。善光寺という場所は、檀家がなくて全国から集まる善光寺参りの寄付金だけで成り立ってる寺であるらしく、そこには色々な宗派が集まってたくさんの仏教の宗派がよりあいで運営している大規模な寺院なのであるという。宿坊に関しても色々なお寺がそれぞれの宿坊を持ってあのあたりで密集しており、善光寺参りをするために集まってくる全国の信者を受け入れている。


善光寺参りというのは、神道の伊勢詣でと並ぶぐらいに有力な参拝旅行であるらしく、善光寺に参拝することが昔ながら仏教の信仰のあり方であったらしい。善光寺にたくさん作られている宿坊は、それらの全国から集まる信徒を受け入れて、そしてどんな風に善光寺をまわれば良いのかガイドをするような役割があるようだ。


今回、僕も折角なので、善光寺の宿坊で精進料理を食べて、夜20時には寝て4時半に起きるような寺での生活をしてきた。善光寺では御朝事という、各種寺院の僧侶たちが朝のお勤めで集まる行事があるらしいので、朝5時からそれを見学してきた。なるほど、念仏というのはこんな風に精神に作用して悟りを起こさせるのだなという疑似体験までしちゃってるのである。


なんだかんだで今回の旅も無茶苦茶よかった。僕は沖縄の先祖崇拝の方を信じてる民なので仏教のロジックというのが分からなかったのだけど、宿坊で住職と色々と話してみて今まで疑問に思ってることが腑に落ちる経験もした。今回の経験をうまく活かして、次の玲と真輝の小説も楽しく書いていこうと思う。

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