超メモ帳(Web式)@復活

小説書いたり、絵を描いたり、プログラムやったりするブログ。統失プログラマ。


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マインドフルネス瞑想は確かに効果がある。

マインドフルネス瞑想は確かに効果がある。


昨日から妙に気温が下がったよな。3月に入ってしばらくはぽかぽか陽気であったものが、急にいきなり冷えてしまった。まぁ、これぐらいの時期の気候というのは不安定なものである。それは良いんだが、どうにも気温の急激な変化によりメンタルの調子が不安定である。


なんか、答えのない問題に対してグルグル思考でもやんもやんしてることが多くて、何か直近で嫌なことあったっけ? と考えてみたけど、最近は何か落ち込むような出来事というのはとくにない。勝手に心のフォーカスが過去の嫌な出来事だとか、将来の不安的なものを検出して感情が不安定になってしまうことがあった。


マインドフルネス瞑想を習慣化したことでこういう感情に振り回されることは少なくなった。こういうネガティブな感情が襲ってきた時でも、「あ、なんか変なこと考えてるな」と感情を客観視できるようになって、思考を感情に乗っ取られることがなくなった。


僕のマインドフルネス瞑想をする習慣というのは、朝に30分早く通勤をして、会社の駐車場で20分ほど瞑想をする時間を作ってる感じである。マインドフルネス瞑想に関しては毎日やっており、休日も休まずに20分のマインドフルネス瞑想をやっている。やっている瞑想の種類としては、普通に呼吸に意識を向けるだけの呼吸瞑想と、音声メディアに合わせて祈りの言葉を復唱する慈悲の瞑想なんぞをやっている。


瞑想の習慣を始めたのは2021年8月からであるので、1年とちょっとぐらい日々瞑想をするようなルーチンが続いている。瞑想をやる目的としては、僕はあまりにもメンタルが弱すぎるタイプであるので、何かネガティブな思考をしてしまい自尊心などがズタボロになってしまうことが多すぎるからである。僕がマインドフルネス瞑想を始めようと思ったきっかけは、Googleの社内でどのようにマインドフルネス瞑想の研修などを進めているという風なことが書かれた、「サーチ・インサイド・ユアセルフ」という本を読んだからである。



マインドフルネス瞑想が現代のビジネスパーソンの間で流行になってることは知ってたけど、ヒッピーのムーブメントが入ったおかしなニューエイジかぶれの人たちがやってることかなーと思ってた。しかし、サーチ・インサイド・ユアセルフを読んでみると、マインドフルネス瞑想はちゃんとした医療論文の統計で有意であると認められている効果のあるセルフケアなのだという。


そもそもマインドフルネス瞑想は、仏教の坐禅とはやり方も目指す目的も違う。マインドフルネス瞑想を生み出したジョン・カバット・ジンという博士は、上座部仏教などで行われているヴィパッサナー瞑想を医療に取り入れることができないかと考えた。瞑想のやり方の中で体の各部位にフォーカスを合わせながらやる手法であるボディースキャン瞑想を定期的にやっていると、心理的な原因から身体に疼痛が出ている人の痛みを軽減できることがわかったのである。それだけでなく、自分の心理をメタ認知的に客観視できるようになり、ストレスを軽減できることも分かった。そこからさまざまな学者が研究を重ねて、現代では認知行動療法とマインドフルネス瞑想を組み合わせたACTのような手法も編み出されている。


仏教の坐禅は、悟りという境地を目指して行うような宗教的な修行であるけど、マインドフルネス瞑想は、そのような宗教的な要素は徹底的に取り除かれている。坐禅では思考の中の雑念を徹底的に取り払うことを目指すけど、マインドフルネス瞑想では雑念が発生したらそれに気がついて呼吸や体の感覚に意識を戻すだけである。雑念は雑念として、それがあるということだけ気がつけば良いのだ。自分の雑念に気がついて、そこに思考が一体化してしまうプロセスに気付き、感情と思考は別物であるというメタ認知の機能を鍛えるのがマインドフルネス瞑想の目的である。


僕自身が実際に瞑想を1年以上も習慣化してみて分かったことであるが、マインドフルネス瞑想をしっかりと練習をしてメタ認知を身につけることができたのならば、いろんな感情に振り回されて怒ったりクヨクヨしたりすることが少なくなる。マインドフルネス瞑想をやってみると気がつくことであるけど、人間の思考というのは本当に日常的にいろんなことをひっきりなしに考えているのである。どうでもいいつまらない雑念が原因で気分は乱高下してイライラしたり疲れたりする。だけど、瞑想でメタ認知を鍛えておけば、そのつまらない雑念が発生した時にそれであると気がつくことができるのである。


マインドフルネス瞑想をしっかりと習慣化しておけば、雑念に振り回されることが減るので感情的になることも少なくなるし、作業をする時も1つのことへちゃんと集中できるようになる。デメリットがあるとしたのならば、瞑想を習慣化するのが難しいというのは難点であるが、まずは一日五分でもしっかりと一ヶ月間習慣づけることができたのならばマインドフルネス瞑想の効果に気がついてくるのではないかと思う。

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