前回書いた小説の総括をしておこうと思う。
なんか、僕の書いた小説のこちらで出てくる主人公・射命丸文は「上にはこびへつらい、下に対しては高圧的な中間管理職」みたいなキャラクター造形を自分なりに書いてみようみたいな発想で書いたキャラクターである。
こういう中間管理職は実際にマジで存在するのである。僕も胃に穴を開けそうになりながらこういう奴と働いていたから書いてみようと思ったキャラクター造形である。なぜかこのストーリーでは主人公は満願成就してしまい痛い目に会わなかったのだが、勧善懲悪の物語ではこういうタイプは最後に痛い目に会うのだけど、僕のシナリオではうまく目標達成してしまった。やっぱり二次創作では原作のファンもいるので、キャラクターを破滅させることなどやってはいけないかな?みたいなバランス感覚が働いたのかもしれない。
どうも、この作品を東方創想話などに発表してみると、感想としてはキャラクターが何を考えているか分からなくて感情移入できない、みたいな感想を貰ったのだけど、感情描写をちゃんとしなかったのが原因なのかな?みたいな事を思った。
まぁ、東方創想話の感想についてはコチラの方の一番下の方でも見てもらえばいいのかな?と思う。やっぱコメントにも著作権みたいな権利はあるだろうし、許可ももらわず転載とかしたら怒られるだろうし。
僕はまぁ、作品は自己満足のために書いているので特にリアクションはいらねーみたいなこわっぱみたいな態度を取ってるのだけど、たまに感想などを貰ったときはその読者がどの様に考えたなどを読み取って、次からの作品を書く時に活かせるように作品分析をやってる事がよくある。pixivなんぞはほとんど感想貰えないけど、東方創想話はわりと辛口のコメントが付くことが多いのだ。僕はどっちかというとべた褒められるよりは、作品を分析して批評してくれる様なコメントの方がありがたかったりする。でも、褒められる方も次の作品を頑張ろうみたいなモチベーションが湧くけど。
作品全体の問題点としては、感情の描写が甘かったかな?みたいな事が思いつく。はたてが文を手助けした理由とか、椛の戦い方を見た早苗が心変わりした理由とか、神奈子が最終的に文に負けを認めた理由など、僕の頭の中では完璧に流れは出来てるんですけど、それを読者に伝えるには表現が消化不良だったっぽい事がコメントで分かりますね。割合、僕の作品ではキャラクター一人一人の心情を徹底的に想像しながら表現とかしたりするんですけど、それが伝わらないということはもうちょっと心理描写を厚くするべきなのかな?と思いました。
なんか、わりかしクライマックスシーンが不評らしくて、自分の筆力はそんな大したことねーなとがっかりしましたよ。神奈子の葛藤だったり、早苗の絶望だったりがごちゃまぜになった上で修羅場が発生して結末としては文の真意に気がついた神奈子の手打ちでなんとかなるみたいなクライマックスをやろうとしたんですね。やっぱり心理描写がちゃんとうまく機能してなかったから不完全燃焼になってるんだろうなー。
僕はまぁ、物書きはある程度長くやってるので文章表現みたいのはある程度まではテクも知ってるし、創作技法みたいのも勉強しながら書いてるから全体の筋も分かる。でも、できる作品はなんかピンぼけというか、打ち切りみたいな終わり方をさせる作品が多いよなーとはよく思う。下記の作品は読ませた人に「これで終わり?」みたいなことは2人ぐらいから言われた。
そのシナリオの行く先を書きつくすことができないのか?と思う。このキャラクターたちの思惑が絡み合う終焉みたいな事を、エグいぐらいまで想像してちゃんと書くのではなくなんとなく詩的なポエムを書いて打ち切りみたいな展開にすることはよくある。これは自分の作家としての想像力の貧困さじゃねーか?みたいな事はよく悩む。
次の作品は、玲と真輝の物語の続編を書こうと思うのだけど、自分の書く作品のもう一つの弱点として意味もなくバトル展開にもつれ込んでしまうみたいな問題点もある。玲と真輝の物語は、設定自体は異常な質量まで膨らんじゃってる。次回作では四国に渡った玲と真輝が犬神使いと対立する話である。で、それをバトルなしでなんとか書けないか?とプロットを考えているのである。どうせ作品を書くのは年単位の時間を掛かるのでさっさと書き始めないといけないな。