普段遣いのメモツールをアウトラインエディタに変えた。
今日から新しい本を読み始めてるんだけど今読んでいる本は、 「アウトライン・プロセッシング入門:アウトラインで文章を書き、考える技術」(Tak.著)である。
で、まあ、こういう本を読んでいるのは最近普段使いのメモツールをアウトラインエディターに変えたからだ。今、僕が使っているのはdynalistである。
もうこの本非常に参考になると言うか、僕はこの手の知的生産の本がとっても好きなんだけど、なんかアウトラインエディタは自分ととても相性が良い。元々創作もするので アウトラインエディタというのは使い慣れてるツールなんだけど、それを実際に知的生産のツールとして使うというのが面白い発想だった。
僕は大層なメモ魔で、思いつきは全部メモに取るような癖がある。今まで使ってたのは Evernoteで大量にメモを取っており、 Evernote の中には3万件のメモがある。今でもメモを取る癖は治っておらず、車の中でもメモを取るために Google Keep の音声入力などを使っている。
メモを取るにしてもその後にメモ活用するのができておらず、大概書いたメモは死蔵してしまうのである。これはとてももったいない。保存した情報をうまく活用するというのは僕にとって一大テーマである。今までもこれについていろいろと考察してきている。
このブログも自分の知的生産の情報の最終集積地なのだけど、あまり上手なアウトプットができてるとも言い難い。できるならばこのブログで書いた内容なども、テーマごとにまとめて Kindle でセルフパブリッシングして販売してみたいのだけど、今の状況だとそこまで情報を整理して本一冊分の分量を書くことが出来ないようだ。
で、上記で挙げた読んだ本なのだけどアウトラインエディタを使った知的生産の方法が色々と紹介されている。これは自分にとってとても使いやすいような気がして、早速アウトラインエディタを使って色々とブログの下書きなどを行っている。
アウトラインエディタ がいいのは 考えてること並べ替えたりなどして、新たな発想が生まれることだ。こういう用途ではマインドマップやマンダラートなどがある。だけどあれらのツールはちょっとブログを書く程度で使うには大げさと言うか、最終的にはブログで書くには言語化をしなければならないので、すぐに使えるというわけではない。
マインドマップなどは一つのテーマについて思いつくことを有機的な枝を使って、立体的なマップを作ることができる。これは人生の目標などを決めたりなど、そういう抽象的なアイデアをまとめたりするのには使えるのだけど、そこから文章化をしたりなどする場合には結局自分で書き直すしかないので、ブログを書く用途では使いにくい。
僕はブログを書くときは、だいたいその時思いついたことを直感で書くのが多いんだけど、それで書いてるとテーマが二つになったりとかテーマの軸がぶれたりなど、文章としてのクオリティが低いエントリーになりがちだった。で、最近はちょっと文章的にも良いものを書いてみたいなあと言う欲望みたいなものが生まれてきたので、ブログを書く前に内容を箇条書きにして、骨子などを作るようにしている。
特に最近、 Google ドキュメントの音声入力でブログを書くようになったので、思いつきだけで文章を書くのが非常に難しいのだ。なので前もって、下書きを書いていないと話がどこに飛んでいくのかわからない。なんである程度は内容をまとめていないといけないのだ。そこでまぁ、最近はアウトラインエディタを使って下書きを書いている。
アウトラインエディタを使っていて思うことは、このツールは思考をこねるパレットとして使えるということだ。いろんな思いつきを書き出して、それを並び替えて本文の構成を考える。項目に段落をつけることができるので構造的な文章になる。並び替えたり段落をつけたりしてるうちに、新たな発想が生まれて想像もしてなかったようなクオリティの高い文章になったりする。
アウトラインエディタ の使い方だけどノートをいちいち分けるのではなくて、仕事の TODO リスト、小説のアイデア、普段思いついた思いつきも全部一つのファイルにまとめて保存してしまうのだ。それをノードごとに分けてしまい、一つのテーマにまとめて表題にしたり、その教材について思いつくことを箇条書きにしたりなどしてボトムアップトップダウンしながら思考整理していく。
僕は情報は全部 Evernote にまとめて検索できるようにしてあるんだけど、 Evernote では情報の有機的なつながりというのが生まれなかった。これはメモが分離してるということがあるんだけど、それぞれ違ったノードにあるアイデアを一覧することができないので、アイディアが合わさって新しいアイデアが生まれるということがなかったのだ。 アウトラインエディタ ではノードを折りたたんだり広げたりして思考を深めることができる。
アウトラインエディタというのは考える道具だろう。思考の整理法と言う 本でメタノートという考え方があったけど、あれに近いことを時間を使わずにリアルタイムで行うことができる。生活全てで思いついたことを、項目を合わせたり新たな発想を生み出したりして有機的に使えるアイデアを生み出すことができる。
Evernote も使えるのですけど、あれは長期記憶向けと言うかスクラップブックのような使い方であろう。新たな発想を生み出したりするのは アウトラインエディタ が使える。
まあ昔から色んなエディターを使ったりツールを使ったりして仕事の効率改善など色々と試してきたんだけど、一番ダメなのはツールに使われることだ。道具は使うものであり使われるものじゃない。 アウトラインエディタ についてもしばらく色々と使ってみて効率的なやり方などを体に染み込ませてあげたい。以上