超メモ帳(Web式)@復活

小説書いたり、絵を描いたり、プログラムやったりするブログ。統失プログラマ。


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創作で生産性を高める時間術などを考えている。

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創作で生産性を高める時間術などを考えている。


なんか、こういう記事があったんですよ。


kirimin.hatenablog.com

結果から先に書くと、堕落してしまい想定していた生産性の20%くらいしか活動出来ませんでした。
元々連休などで時間が増えてもその時間の密度は水に溶かしたように薄まって結局大して出来ることは変わらないというのは理解しているつもりでした。
そのため、短期と長期の目標を立てたり日々のやることを整理したりと生産性が上がるように出来るだけ頑張ったはずでした。
しかし、仕事のように決められた時間と求められたアウトプット以外でなにかに取り組むというのがいかにむずかしいかということを改めて痛感しました。


よく分かるなーと思う。僕も、無職の時にありあまる時間で創作しまくろうとか考えた時期があったんだけど、結局、生産性は仕事をした時の方が高かった。昔、統失で完璧に無職になってた時期があって、その頃に絵を描いたりだとか小説を書いたりして勉強しようと思ってたんだけど、まーったく手が動かなくて、むしろ作品を完成させられたのは会社に勤め始めて後だった。


なんか、勉強とか創作とかって、時間がありすぎると却ってできなくなるような気がします。時間が余りすぎると10時間以上睡眠したりゲームをしまくって時間を無駄にしたりして、人生の無駄遣いをする気がしますね。なんでしょう、何か生産性の高いことを日常でやろうとするならば、規律正しい生活を習慣づけないとできないですね。


フリーランスとかの話も聞きますけど、一日中家で仕事をしようとしてもまともな仕事にはならないというような話も聞きます。なので、フリーランスなのに、わざわざコワーキングスペースなどに出勤した方が仕事はやりやすいとのことです。


サラリーマンとかやってると、勉強したり創作したりする時間がなくて、仕事をやめて専業作家をやりたい!などと思ったりもしますけど、実際仕事を辞めてみると全く書けなくなる恐れもあるんじゃないか?と思うんですよね。


兼業作家というのは、会社で働くのが日常の基盤にあって、そこからなんとか時間を捻出して小説などを書いたりするのですけど、仕事というのがペースメーカになって、創作をやる時間も規則正しく決まってしまう。


でも、無論、仕事で忙しいが故にまーったく作品が書けないというパターンもあり得る。


月曜日~木曜日、忙しいから創作できない。
金曜日、明日から休みだ晩酌をしてストレス解消して休日は一日中創作しよう。
土曜日、二日酔いでフラフラの状態、午前中はずっと寝て午後からゲーム。
日曜日、午前中はずっと寝て、またゲーム、夜になって明日から仕事だという事実に慄く。


上記の絶望的なパターンに陥っている人は存外に多い気がする。僕も最近、休日も規則正しく朝は早起きをする重要性に気がついた。休日も平日と同じ時間に起きておくと、気力も充実しているし休日の時間を長く使える。なんか、創作活動を効率的に進める方法って、ルーチンに嵌った規則正しい生活を完璧にこなすことなんじゃないか?ってのはヒジョーに思う。


一日に一時間でも創作のために時間を割いて、その時間はちゃんと何かを書き続けるとか、そういう生活を続けることが作品を量産するコツであろう。


アンソニー・トロロープという作家は創作をする時間について次のような言葉を残している。

十九世紀のイギリスの小説家トロロープは47編の小説と16編のその他の著作を、毎日早朝に時間を捻出して書き上げた。トロロープはほとんど、郵便局員として働き続ける傍らで、兼業で小説を書き続けてそれだけの生産性を誇っていた。

「文筆家として生きてきた者──日々 、文学的労働に従事している者──ならだれでも 、人間が執筆をするのに適した時間は一日せいぜい三時間であるという私の意見に賛同するだろう 。しかし 、文筆家はその三時間のあいだ 、途切れることなく仕事ができるよう 、訓練すべきである 。つまり 、ペンをかじったり 、目の前の壁を見つめたりすることなく 、自分の考えを表現する言葉が見つかるように 、おのれの頭を鍛えなければいけない 。当時 、私が身につけた習慣は──いまでも私の習慣なのだが 、最近は少し自分に甘くなっている──目の前に時計を置いて 、十五分間に二百五十語書くことだった 。すると 、じっさいに二百五十語 、時計の進みぐあいと同じくらい規則正しく出てくるようになった 。しかしその三時間は 、すべてが書くために費やされるわけではない 。いつも書きはじめる前に 、前日に書いたものを読む 。それに三十分かかり 、その間 、おもに耳を使って単語やフレ ーズの響きを吟味する … …このように時間を区切ると 、一日に普通の小説本の十ペ ージ以上書くことができ 、それを十ヵ月間続けると 、一年で三巻シリ ーズの小説が三作できあがる──まさに出版業界の人間が激務に悲鳴をあげそうな分量だが 、それはともかく 、世の中の小説の読者も 、一人の作家の本をこれ以上読みたいとは思わないだろう 。」


トロロープは日常の中で習慣として小説を書き続けた。一つの作品が書き終わると、すぐさま新たな原稿用紙を用意して、次の作品に取りかかるほどであった。そのほとんどの作品は早朝四時に毎日机の前にすわり3時間書き、執筆を終えてから朝食の準備をした。

バーナード・マラマッドも教師と作家を兼業しながらもおおくの作品を残した。その生活は異常なほどに時間厳守の生活であったという。こういう言葉をのこしている。

マラマッドは時間にとりつかれていたが 、仕事をするにあたって 、特定のやり方に固執することはなかった 。あるインタビュア ーにこう語っている 。絶対的な方法などない 。このテ ーマについては 、ナンセンスなたわごとが巷にあふれている 。自分は自分でしかないのであって 、フィッツジェラルドでもト ーマス ・ウルフでもない 。ただ 、すわって書くだけだ 。特定の時間や場所はない 。ありのままの自分に合わせるだけ 。きちんと規律が守られてさえいれば 、どんなやり方で書こうがかまわない 。もし規律が守れないような人物なら 、どんな呪術的行為も効き目がないだろう 。秘訣は時間を ─ ─盗むのではなく ─ ─作ること 。あとは書くだけだ 。スト ーリ ーを思いついたら 、それを書きとめる 。そうすれば 、もう軌道にのったも同然だ 。いつかはだれでも 、自分にとっていちばんよい方法がわかる 。ほんとうに解明すべき謎は 、自分のなかにあるんだ 。


この本の中では書かれていないが、レイモンド・チャンドラーも同じように、決まった時間に決まった期間机の前に座り続けたという。作家というのは、机に向かって集中力を維持することが求められる職業である。たとえ何も書くことが無いとしても机に向かって1日2~3時間は毎日座り続けないといけない。どれだけ文学的才能にあふれた人物であろうと、机の前に30分も座ることができないのなら作品を書くことができないだろう。


www.ituki-yu2.net


創作をする時間は何時から何時と決めて、その時間にちゃんとタスクをこなす事を重視するのが生産性の高い生き方なのだと思う。僕もブログは21時から22時に掛けて必ず2000字を書くと決めているが、そうすることにより1300日以上毎日更新を継続することが出来ている。こういう習慣を作ることが生産性を高めるコツだろう。

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