超メモ帳(Web式)@復活

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はからずも読書の秋になっている。

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はからずも読書の秋になっている。


最近は仕事の休憩時間はPC版のkindleで本を読んでいる。いま読んでいる本は、「ねじまき鳥クロニクル」と「エマニュエル・トッドの思考地図」だ。




ねじまき鳥クロニクル」に関しては、内容的に今の僕の心情にぴたっとはまっている小説なので、何かしら人生の方向性を探るために読んでいる感じである。現状、人生の方向性を見失ってしまってる状況であるために、なんかそういう方向性を示してくれる小説とかはないものか?と思って、色々と読み漁ろうと計画しているところだ。


最近、「カラマーゾフの兄弟」も全巻セットでとうとう購入しちゃった。ドストエフスキーを読むのはガチンコ勝負である。あの人の作品は相当に読み手を選ぶ。ロシア小説の特徴なのかなんなのか分からないけど、ひたすら延々と風景描写やら心理描写が十何ページも続いた挙げ句、それは本筋と全く関係ないことだったという事が度々発生する。それと人名が異常なほどに長かったりして分かりにくい。だが、そんな砂を噛むような読書体験をくぐり抜けていくと、凄まじいほどに綿密な人間の真の姿を描き出してくれるのである。ドストエフスキーに関してはちゃんと最後まで読めば面白い作品を書いている。僕は以前、「罪と罰」をちょっとずつ2ヶ月ぐらい掛けて読了した。


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カラマーゾフの兄弟」についても、「嫌われる勇気」の作者の古賀史健さんが、ここから人生を学んだとか言ってて興味はあったのよ。ドストエフスキーも読みにくいだけでちゃんと最後まで読めば凄まじい物語を書く人というのは分かってるからね。恐る恐る読み始めてまいろうか。


あとはロシア小説ではトルストイの「アンナ・カレーニナ」もちょっと気になっている。これはスゴ本のDainさんが絶賛してたんだけど、男女間の夫婦関係の機微をほとんどすべて書きつくしちゃった小説らしい。興味はあるけど、興味本位程度でロシア小説を読み始めると痛い目を見るのは嫌というほど実感している。ほんとさ、延々と冗漫で強烈な眠気を生じる文章がずらずらと何章も続いたりするのよ。僕はネタバレは嫌いだけど、ロシア小説については最初にwikipediaであらすじや作品解説をちゃんと読んでおくことをおすすめする。ほんと、人物名もごちゃごちゃしていて、なんの対策も講じないと物語の本筋に入る前に序盤で挫折することは必至なのである。


これらを読み終わって気分に余裕があれば芥川龍之介の「羅生門」とか「河童」とか、魯迅「阿Q正伝」でも読んでるかーと思ってる。漱石も好きだな。こっちはオーディオブックで傑作選を持ってるので、「彼岸過迄」とか「明暗」あたりでも聞いてみようかな。最近は気分が古典小説なのよ。


最近、本を読みまくってるけど、なんのためにここまで読書に集中しまくってるのかは自分でもよく分からない。ネットを見るのが嫌になったというのもあるけど、どうも人間の本質の理解とか、そういう知識を自分にインストールしてみたくなったというのもある。


どうも、ここ最近で自分の人間への理解というのは随分と底が浅い程度に留まってたのだなーと実感しちゃった。今は自分のブログを読み返していても自己嫌悪が生じる。なんか偉そうなことを書いているけど、さして人間的な深みのない浅い理解で文章を書いていると感じてしまってうんざりする。


自分は人生ハードモードで、いろんな人生の苦難とか人間の影の嫌な部分とか見てきたと思ったんだけど、未だに人生経験が足らんらしい。自分の内部で生じている割り切れない気持ちとか、嫌な出来事で生じる葛藤に、ちゃんと心の居場所を与えてやることができないのである。こんなアラフォーにもなる男が、未だに人生の意味みたいな大学生みたいな所で躓いているのに羞恥心も感じるんだけど、どうにも今はどこに重心掛けて立てばよいのか分からなくなっている。


なんでまぁ、古典小説みたいな人間の本質をきちんと描きぬいている書籍を読めば何かヒントがないかな?と思って、色々と情報収集をしたり、休日には時間を掛けて読書をしてたりする。最近は朝の4時半に起きて朝活をしているので、ジムがない日は1時間ほど余裕がある。他のことがやる気が起きるまでは、しばらくは本を読みまくる。

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